冬の気配が深まり始めた札幌で、一本のビールが生まれました。その名前は EIGHT HOP BEER(エイトホップビール)。アート作品を起点に味わいを組み立てる、少し変わったクラフトビールです。この取り組みの種は、2024年秋に発売した Gear8 の15周年記念ビール 「EIGHT HAZY IPA」 に寄せられた予想以上の反響でした。

「ただ美味しいだけで終わらない、社会とつながるビールをつくれたら——。」
そんな思いから、月と太陽ブルーイングさんと再びタッグを組み、新たな挑戦が動き出しました。そこに共鳴してくださったのが、札幌のアートスタジオ アトリエペン具 さん。
この出会いをきっかけに、ビールを購入することがそのままアート支援につながる仕組みが誕生しました。
アートから「味わい」をつくる

今回 Winter Edition のラベルアートを手がけたのは、アトリエペン具のアーティスト・Shun。
日々の風景や空気の変化を丁寧に見つめ、少しずつ色を重ねていく彼の作品は、落ち着きとあたたかさを併せ持っています。『家と木とりんごと空』も、その世界観がよく表れた一枚でした。
私たちはこの作品を手がかりに、月と太陽ブルーイングの醸造長の佐々木さんと一緒に、“アートから味わいをつくる” という新しい試みに挑戦しました。
作品の色調やモチーフから受ける印象、そこに感じる「冬の光」「家のぬくもり」「りんごの鮮やかさ」。そうした要素をひとつずつ言語化しながら、ホップの組み合わせや香りの構成を佐々木さんと相談し、味の方向性を固めていきました。
結果、生まれたのは、リンゴの爽やかな酸味とほのかなシナモンの余韻、そして北海道産ホップが織りなす軽やかな香りが重なる、冬に寄り添う一杯。
アートが目に見えない“感覚”を伝えるように、ビールもまた言葉では言い尽くせない“体験”として残っていきます。その点で、この二つは実はとても相性が良いのだと感じました。
一杯を通して「やさしい循環」を描く

EIGHT HOP BEER は、美味しさの裏側にもうひとつの仕組みを持っています。売上の一部が、アトリエペン具のアーティストの創作活動や表現の場づくりに活用されます。大きな声をあげるのでもなく、特別扱いするのでもなく、ただ「味わう」という日常の行為の延長で応援が生まれる仕組みです。
− 1本のビールが、そのまま誰かの表現を支える。−
そんな“小さなやさしさの循環”をつくることが、このプロジェクトの核にあります。
冬の一本として、そして“はじまりの一本”として

EIGHT HOP BEER は今後、北海道の四季をテーマにしたシーズナルシリーズとして展開していきます。冬のあとには春へ、そして夏へ。季節ごとにまた違うアーティストの作品が寄り添い、それぞれの「味わい」が生まれていきます。
今回の冬篇は、「香りは華やか、味わいはすっきり」 を意識した、軽やかで飲みやすい一本に。ビールに不慣れな方にも手に取っていただきやすい味わいです。アートから生まれた味を楽しんでもらえること。そして、その一杯が誰かの未来につながること。その両方が叶うビールに仕上がりました。
最後に

Gear8はこれまで、ウェブやデザインを通して企業や地域の“物語”を伝えてきました。EIGHT HOP BEER は、その延長線上にあるクリエイティブの新しいかたちです。
「アートと社会をやわらかくつなぐビール」
この取り組みが、どこかの家庭の食卓や誰かの休日に、小さな笑顔を生み出してくれたら——
私たちにとって何よりの喜びです。冬の一杯を、どうぞお楽しみください。
▶︎プレスリリース記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000036539.html



































