今年も来ました、8月8日。弊社が勝手に定めた「ギアエイトの日」です。過去には社内で映画観賞会をしたり、浴衣でビアガーデンに行ったり、様々な形で夏を楽しむ一日を過ごしていましたが、ここ数年はお世話になっている皆様への感謝を込めて、ノベルティを作成しお披露目する日となっています。
さてさて2023年は・・・?毎年小さな挑戦を重ねておりますが、今年の挑戦は「全拠点で作る!」です。現在、札幌・バンコク・チェンマイ・台北と4拠点に社員が点在している弊社。この多拠点特性を活かした私たちらしいノベルティプロジェクトが動き始めました。
今年は3拠点で。ノベルティチームのメンバーと役割分担
まさに、全拠点のクリエイター、総出!このメンバーで2023年のノベルティに関するアイディアを出し合うところから始まりました。ノベルティと一口に言っても、メンバーの半数以上はプロジェクトにかかわるのは初めて。過去の制作実績を振り返りながら、「今」のギアエイトらしさを象徴するものってなんだろう?とオンラインミーティングを重ねました。
候補を4つまで絞り、水野へプレゼン。
ノベルティ候補には、 サコッシュ・レジャーシート・オリジナル紅茶・コースター・アロマキャンドル・・などのアイディアが出ました。アウトドア好きな社員が増えたことや、身軽にお出かけできるようになった時代背景も含めてサコッシュがいいのでは?や、3拠点でそれぞれの茶葉を使ったオリジナルの紅茶が良いのでは?など、異なる拠点で言葉の壁を越えたディスカッションです。
今回のノベルティに込められた想いとして、「五感」というキーワードがありました。このノベルティを受け取ってくださる方に、五感で今のギアエイトを感じてほしい。そのきっかけとして何が良いのか・・・各拠点で出たアイディアをもとに、水野にプレゼンを実施。結果は「3拠点で異なる香りのアロマキャンドル」に挑戦することが決定しました。
コンセプトは「香りで旅する。」
「アロマキャンドル」をノベルティに。そうと決まったら、次はコンセプトを固めていきます。「五感」の中で記憶に残りやすく、真っ先に伝わるもの=香り であることから、ギアエイトの今を感じられる香りを探っていきます。今回は、香りの調合と商品デザインの2軸でプロジェクトを進めなければなりません。
3拠点初の共同プロジェクトということもあり、せっかくなら3拠点それぞれの香りを調合したアロマキャンドルにしたい!と、香りの調合が始まりました。
日本・台湾・タイ、それぞれの場所に訪れたことがある方には、その場所を思い出すような香りを。まだ訪れたことがない方には、旅を想像させられる香りを。各拠点で暮らし働き、時々移動する私たちだから描けるイメージを香りに込めました。
実は、先日の福村来札の際にもタイから香り見本を持ってきてもらうなど地道な調整・共有を行いながら、調合を繰り返しました。
その結果、日本はシダーウッドを中心にさわやかで緑を感じられる香り。台湾はお茶の香りやベルガモットを入れて奥深く。タイは、ロータスやジャスミンといったタイらしさ感じるオリエンタルな香りに。
あくまでギアエイトクリエイターが考えるその国らしさではありますが、イメージと想いを込めた3拠点それぞれの香りが生まれました。
商品メッセージは、「未来は明るくて楽しい」。
ギアエイトのフィロソフィーや、最近Instagramで更新している私たちの価値観、「知らないは、楽しい」にもリンクしている重要だけれど表現するにはとても難しいメッセージ・・・・これをどのようにアロマキャンドルで表現するのか、、? 3拠点のローカルクリエイターたちは試行錯誤を重ね、アウトプットしていきます。

香りで旅する・3拠点を香りで感じてもらう・・・だんだんと固まっていくイメージ
3拠点で作る意味、そしてデザインへのこだわり
今回の初の共同プロジェクトには、単純に商品を作って納品する以外に「制作の過程を共有し、大切にする」というプロジェクト進行自体にも目的がありました。言葉の壁を越えたクリエイターが集まり、それぞれの想いを形にして、すりあわせていく。全員が満足のいくアウトプットに仕上げるには、数多くの調整とあきらめない気持ちが必要です。
妥協せずにみんなで作り上げていくこと。言葉や環境が違うとあきらめずにトライしてみたら、案外通じ合えること。その結果、より良いものが出来上がること。この体験を通したクリエイターたちが作るものや言葉は、多拠点ならではの面白さとして制作物にも反映され、手に取っていただく方にも何か伝わるものがあるのではないかと考えます。
クリエイター勢がとくにデザインでこだわったのは、「グラデーション」。
3拠点のイメージカラーが混ざり合いつながっていく様子をグラデーションで表現し、時代の変化の移り変わりと国を超えてのシームレスなつながりを込めました。商品にはスプレーで色付けをしていくため、タイ現地の制作会社と何度もすり合わせを行いました。
今回、プロジェクト全体は3拠点で進行しつつも、商品制作のメインは法人として第8期を迎えるタイで行いました。
福村とデザイナーのSINEがアロマキャンドル制作を担ってくれる会社を探し、実際に訪問しながら制作を進めます。
今回制作をお願いしたSedar.W さんによると、バンコクでは自分のオリジナルアロマキャンドルを作る場所も増えていて、自社製品以外にこのノベルティのようなオーダーを受けて作ることもあるとのこと。
台湾・タイ・札幌それぞれの想いがのったデザインを伝えるのにも一苦労。スプレーでカップにフワッとしたグラデーションを出すのが難しいようで、色の入り方など微妙な調整や、色味がデザイン通りにならなかったりと何度もやり直しを繰り返し、、、とエピソードを教えてくれたのはタイのディレクターの福村。
香りの伝え方も、台湾の香りのイメージがタイには無い素材だったり、日本と台湾から届いたサンプルをもとに作ってもらったものの、形のない香りを伝えるという点は非常に苦労しました。最終形になるまでに合計4回くらいはテストをしてもらいたどり着いたとのこと。これも、3拠点共同プロジェクトゆえのこだわり&大変さです。
アロマキャンドルの制作会社との交渉以外にも、パッケージ印刷会社との交渉や海外ビジネス(タイのみ?)あるあるの細かなトラブルにも対応してくれたタイチーム。拠点ごとの商習慣や感覚の違いを乗り越えて、やっと完成が見えてきました。
何度も細かな調整を経て、いざ、完成!
か、かわいい・・・・・!!!!
一目見て好きになってしまいそうなこの色合いと質感。3拠点プロジェクトの集大成が出来上がりました。
- JAPAN
- THAILAND
- TAIWAN
パッケージには、「SPICE UP YOUR LIFE」のメッセージも。
完成だけでは安心できないのが多拠点プロジェクト。タイから台湾・札幌へ郵送し、無事に届いたよ!と報告が届くまではドキドキなのです。

札幌オフィスでの開封の儀

台湾オフィスにも無事到着
商品が到着し、まずは状態と香りを確認。
イメージ通り!そうそうこんな感じ!と盛り上がるプロジェクトメンバーと、アロマキャンドルに初めて触れるコーダー匠。
8月8日のギアエイトの日イベントでは社内でお披露目&制作エピソードの共有が。メンバーの努力の軌跡をみんなで感じることができ、感慨深い時間でした。
無事3拠点に到着したノベルティは、「香りで旅する。」というコンセプト共に、お世話になっている皆様のもとに届く最終段階へと入りました。
様々な初挑戦を乗り越えた、今のギアエイトを象徴とするアイテム。メッセージカードとアロマキャンドル3個をオリジナルパッケージボックスにいれて送ります。
手に取っていただいた方に見ていただくシークレットページも作りましたので、そちらもお楽しみに。
ノベルティは毎年数に限りがあり、すべての皆様にお渡しできないのが心苦しいのですが、、、なにとぞご理解いただけますと幸いです。
最後に、札幌オフィスでアートディレクションをメインで担当したデザイナーの高橋より、今回のプロジェクトの感想をもらいました。
高橋 「今回は初の3拠点クリエイタープロジェクトということで、言葉の壁を超えてクリエイティブを創作することの難しさを幾度となく乗り越えたプロジェクトでした。
実は昨年もノベルティ制作を水野と遂行していたのですが、今年は全拠点からの選抜メンバーで作成ということで更に良いものを、という思いが強まりました。
タイが8期目に入るということで、パッケージ・キャンドル・キャンドル容器など全ての制作過程をタイで行いました。タイメンバーにとっても、思い入れの強いプロジェクトとなったのではないかと思い嬉しく思います。
このような経験ができたのは3拠点にオフィスを構えるGear8だからこそだと感じています。近いうちに新拠点のGear8カンボジアが増え、更にパワーアップしたGear8であれるよう地盤を固めていきますので、温かく見守ってくださると幸いです。」
2023年のギアエイトがぎゅっと詰まったノベルティプロジェクト。なんとか8月8日に間に合ったぞ・・!という安堵のメンバーをたたえつつ、日ごろお世話になっている皆様に感謝の気持ちを込めてギアエイトの日を過ごしました。
本日からお届を開始します。お手元に届いた方は、ぜひ香りで旅をお楽しみください。
\ノベルティ制作のご相談もお気軽にどうぞ/
会社やブランドのアニバーサリーノベルティなどの制作についてもご相談ください。全体ディレクションからデザイン制作までトータルでサポートいたします。