2026.06.04

完成ではなく、これから育つ場所。Gear8新オフィスができるまで

Chihiro Okita

2026年5月。

Gear8は約8年間過ごした岩佐ビルを離れ、新しいオフィスへ移転しました。

移転のお知らせや新オフィスのコンセプトについてはすでにお伝えしましたが、今回は少し視点を変えて、新しいオフィスができあがるまでの過程を振り返ってみたいと思います。

約8年間を過ごした岩佐ビル

2017年、Gear8は札幌駅前通合同ビルから岩佐ビルへ移転しました。

当時のオフィスは今ほど広くなく、スタッフの人数も現在より少人数でした。それでも、新しい場所で何かをつくっていく期待感があり、スケルトンに近い状態だった空間に少しずつ手を加えながら、自分たちらしいオフィスをみんなで試行錯誤しながら育てていきました。

家具を選び、レイアウトを変えながら、その時々のチームに合う形へとアップデートを重ねる。

気づけばその場所から数えきれないほどのプロジェクトが生まれ、たくさんのお客様やパートナーの皆さまと出会い、スタッフも少しずつ増えていきました。

振り返ってみると、私たちにとって岩佐ビルは単なるオフィスではありません。

悩みながら企画を考えた日もあれば、プロジェクトの成功をみんなで喜んだ日もある。嬉しいことも、大変だったことも、その場所と一緒に積み重ねてきました。

だからこそ移転を決めた時は、前向きな気持ちと少しの寂しさが入り混じっていたように思います。

新しい場所に求めたもの

移転を考え始めたきっかけの一つは、やはりスタッフの増加でした。以前は十分だったスペースも、気づけば席が埋まり、打ち合わせスペースの確保に工夫が必要になることも増えていました。もちろん、広さだけを考えればもっと早く移転していたかもしれません。

けれど、私たちが本当に探していたのは「広いオフィス」ではありませんでした。

もっと自然光が入り、季節の変化を感じられること。
もっと人が集まり、新しいアイデアが生まれること。
社内のメンバーだけではなく、お客様や地域の方も気軽に立ち寄れるような場所であること。

そんな理想を描きながら物件を探していく中で出会ったのが、現在のアルバビルでした。

大きな窓から差し込む光。
周囲の景色を感じられる開放感。そして、これから自由に育てていける余白。

初めて見学した時、「ここなら面白い場所になりそうだ」と自然に想像できたことを覚えています。

工事が始まった4月

契約を終え、本格的な工事が始まったのは4月。

最初に現場へ入った時の印象は、正直なところ「本当にここがオフィスになるのだろうか」というものでした。笑

配線も垂れ下がり、床も壁もまだ完成にはほど遠い状態。

それでも、そうした未完成の景色には不思議な魅力があります。何もないからこそ、これからどんな空間になるのか自由に想像できる。

クリエイティブの仕事も同じで、真っ白な状態から考え始める瞬間には独特の楽しさがあります。工事中のオフィスを見ながら、私たちは完成した姿よりも、その先の景色を思い描いていました。

何度も打ち合わせを重ねながら

オフィスづくりは、図面だけでは進みません。実際に現場へ足を運び、その場に立ちながら考えることで初めて見えてくることがあります。

「ここはもっと人が集まりやすい場所にしよう」
「この素材は活かせないだろうか」
「オンラインミーティングをするときの見え方はどうだろう」

施工会社の皆さま、そしてARAMAKIさんと何度も打ち合わせを重ねながら、一つひとつ細かな部分を決めていきました。特に今回は、単なる移転ではなく「これからのGear8らしい働き方を形にする」というテーマもありました。だからこそ、家具やレイアウトだけではなく、この場所でどんな時間が流れるのかまで想像しながら設計を進めていきました。

あえて残したもの

新オフィスには新しい設備や空間も増えましたが、あえて手を加えなかった部分もあります。その一つがミーティングスペースの天井です。

一般的なオフィスであれば隠してしまうような鉄骨や構造部分を、今回はそのまま活かすことにしました。赤い鉄骨がむき出しになった無骨な表情。コンクリート調の落ち着いた空間。

そこへ窓から入る自然光と外の緑が加わることで、不思議と居心地の良い空間になっています。完成された美しさではなく、素材そのものが持つ魅力を活かす。この考え方は、今回のオフィス全体のテーマである「再利用」や「アップサイクル」にもつながっています。

完成ではなく、これから

オフィスが完成すると、どうしても「ゴール」のように見えてしまいます。けれど私たちは、この場所を完成形だとは思っていません。岩佐ビルもそうでした。

最初から理想のオフィスだったわけではなく、8年以上の時間をかけて少しずつ育っていった場所です。

新しいオフィスも同じです。

ここでどんな人と出会い、どんな会話が生まれ、どんな挑戦が始まるのか。私たち自身もまだ知りません。だからこそ楽しみです。完成された場所ではなく、変化し続ける場所へ。このオフィスもまた、これから少しずつGear8らしい場所へと育っていくのだと思います。

新オフィスの引越しを記念して、スペシャルサイトをリリースしました。こちらもぜひ合わせてご確認ください。

https://gggggggg.jp/move2026

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Chihiro Okita

1992年2月に札幌生まれ。医療業界で営業事務・広報を経験した後、2020年にIT業界に転職。アプリサービスのグロース・マーケティング施策の企画立案などを担当し、IT・Web業界の経験と知識を蓄えました。その後、ご縁あって2023年にGEAR8へ入社し今に至ります。
ギアエイトとの出会いは、医療業界の企業で勤めていたとき。一緒に仕事をさせていただく中でメンバーの「人柄」に惚れ、以来7年間ずっと片想いしていたくらい大好きな会社でした。

元々発注者(ギアエイトのお客さんでした)だったので、クライアントの視点でわかりやすく丁寧に仕事をすることを大切にしています。

お休みの日は、サーフィンや登山・スノーボードが好きなので、外遊びをしてリフレッシュしています。