Amazing Cambodia ウェブサイトリニューアル

アンコール王朝から伝わる叡智と自然の恵みがもたらす、上質なものづくり

カンボジアで数多くの店舗を展開している「Amazing Cambodia」を運営されている温井さん。温井さんは「品質が悪いと思われるのでカンボジア産と言いたくない」というカンボジアの作り手の声を聞き、カンボジアの人たちに自分たちが誇れるものをつくってほしい、そのためには正しく商品の良さをつたえる場所や人が必要と感じ、Amazing Cambodiaを立ち上げられたそうです。

カンボジアは自然の恵みの宝庫であり、アンコール王朝時代から伝わる伝統的な医学があり、美味しくて健康的なものを作ることができる。世界中の人にお土産品を通じてそれを伝えることができれば、作り手も幸せにすることができる。Amazing Cambodiaの店舗が、カンボジア王国各地の職人との特別なつながりを感じられる場所にしたい。そんな彼女の強いビジョンや起業ストーリーに感銘を受け、ぜひお手伝いをさせていただきたいということで、GEAR8もプロジェクトに参加させて頂けることになりました。

そこにある豊かな「ストーリー」が、人々に誇りと勇気を与える

Amazing Cambodiaは、空港やデパートで高品質なカンボジアのハンドメイド商品を店舗で販売する一方、現地女性の活躍を支援する「Dream Girls Project」などの社会貢献活動も行われています。これはカンボジアの女性がデザインを仕事とし、やりたい職業で自己実現することを応援するプロジェクトで、カンボジアの人々を直接勇気づける活動にも積極的な姿勢が伝わります。

ウェブサイトリニューアルの重要なテーマのひとつは、コロナ禍で打撃を受けたカンボジア製品に関わる地域の方々みなが再び誇りを持てるようサポートすることでした。カンボジア製品を手に取った方に、カンボジアの文化と工芸品の魅力をあらためて深く感じてもらうため、Amazing Cambodiaで取り扱うそれぞれの製品についてはもちろんのこと、温井さんの起業の背景なども含めた「ストーリー」をより豊かに伝えることをご提案しました。

歴史の深さを感じさせる、ゆったりとしたデザイン

ウェブサイトのデザインでは、深いグリーンとブラウンを基調とすることで落ち着きや温かさを表現しています。また、随所に木目調の装飾やイラストを大胆に配置し、写真は少し落ち着いたトーンに統一することで、カンボジアの豊かな自然に包まれているような、リラックスできる雰囲気を作り出しています。フォントは、彫刻や建築にインスパイアされた「Cinzel」と、柔らかく優雅な曲線が特徴の「Marcellus」を使い、カンボジアの深い歴史と目覚ましい進化の様子を視覚的に表現しました。

旅前から、カンボジア文化と価値を伝える入り口になるウェブサイト

また、各製品ページでは単なる商品紹介ではなく、作り手や素材についてのバックサイドストーリーを丁寧に紡ぐことを重要視しました。店舗で製品を手に取って知った方、カンボジアのお土産品について旅前から知りたいと思っている海外の方に、製品のスペックだけを見せるのではなく、カンボジアの文化や人々の生活に触れる体験まで提供できるよう、ストーリーをメインにした構成としています。

カンボジアがGEAR8のローカルになる一歩に

現在Amazing Cambodiaは6店舗を展開していますが、さらにプノンペン空港やシェムリアップ空港への進出も予定しているとのこと。これにより、より多くの海外観光客にカンボジアの文化と工芸品を届けられることが期待されています。カンボジアへの本格的な進出を目標にしている私たちにとっても、今回のウェブサイトリニューアルを通じてカンボジアの文化を広めるお手伝いができ、誇りに感じています。今後も、カンボジア各地の文化や人々と深く触れあいながら、私たちのローカルと宣言するにふさわしい活動ができればと考えています。