オリジナル紙コップ、紙カップ、紙皿・各種紙器およびプラスチック製食品容器の企画・製造・販売・別注・印刷を行う、メーカー機能と商社機能を併せ持つ企画販売会社である株式会社シンギ様のウェブサイトリニューアルを担当させていただきました。
「ブランドイメージをより鮮明に伝えるデザインへと刷新」「情報の探しやすさと視認性の向上」「スマートフォン対応の強化」を軸として、コンテンツ面とデザイン面のリニューアルを行うことで、ブランド強化と情報発信力強化をいたしました。

オリジナル紙コップ、紙カップ、紙皿・各種紙器およびプラスチック製食品容器の企画・製造・販売・別注・印刷を行う、メーカー機能と商社機能を併せ持つ企画販売会社である株式会社シンギ様のウェブサイトリニューアルを担当させていただきました。
「ブランドイメージをより鮮明に伝えるデザインへと刷新」「情報の探しやすさと視認性の向上」「スマートフォン対応の強化」を軸として、コンテンツ面とデザイン面のリニューアルを行うことで、ブランド強化と情報発信力強化をいたしました。



2024年4月。
オリジナル紙コップや紙カップ・紙皿・各種紙器およびプラスチック製食品容器の、企画・製造・販売・別注・印刷を行う株式会社シンギ様より、ウェブサイトリニューアルのご相談をいただきました。
株式会社シンギ様は、全国に拠点を構えておりますが、本社は広島。
オンライン上で打ち合わせを行うことが一般的となった時代背景もあり、ウェブサイトリニューアルを委託したい制作会社の選定について、場所は特段気にされなかったとのことでした。
ご相談時にお伝えいただいた、リニューアルの主な目的は次の3点です。
この目的を達成すべく、広島と札幌という約1,700km離れた距離がある中でのリニューアルプロジェクトが始動しました。

私たち株式会社Gera8は「本質を探究する。」という仕事の仕方を大切にしています。
また、本質を探求するための具体的な8つのアクションも定めているのですが、その中のひとつに「自分で体験する。」というものがございます。
今回のリニューアルの目的のひとつにある「ブランドイメージの確立・訴求」。
実現するためには、その企業の理念や考え方、他社にはない強み・特徴・空気感・魅力などをまず知る必要があります。
これらについて、企業様から「自分たちはこうなんです」とお教えいただくだけでは、実は自分たちの中では”当たり前”となっており気付けなかったり、組織の中に属している視点からでは見つけにくいことから、実は隠れた素敵な強みや魅力を発見できていないことがあります。
このポイントに私たちが気付くために、実際にお会いしたり、職場を見学させていただいたり、サービスを体験するなど「自分で体験する。」ことで本質を探求することを大事にしております。
ということで、今回も自ら体感し本質を探究すべく、広島へ繰り出しました。

広島本社へお伺いし、会社の強みを考えるワークショップの実施のほか、本社全体の見学、実際にシンギ様の商品が並べられているスーパーやお土産売り場の視察などを行いました。
結果、色々な強みや魅力をたくさん発見することができましたが、集約すると一番の強み・魅力は「『顧客第一主義』の考えがしっかりと根付いた人材が揃っていること」でした。
「シンギ」という社名が表す通り、信義を貫き徹底した顧客目線・誠意ある対応を社員一人一人が高いレベルで実践していること。
商社でありながら、製造も行うメーカー機能を持ち、開発・製造の知見を活かした提案ができること。
全国各地に営業拠点を構え、各地域での特色や知識を共有することにより、幅広い提案を後押しする環境があること。
スピーディーな制作を後押しするために自社でデザイン制作も行える環境があり、営業マンと距離の近い関係性を築けていること。
まだまだありますが、これらは全て『顧客第一主義』の思想が軸として根付いているからこそ、社員一人ひとりが実践できており、結果として創業1932年以来お客様に選ばれ続けるということに繋がっております。
ではこれをどうウェブサイトで表現していくか。
そのヒントはロゴにありました。

シンギ様のロゴは
・形:時代と共に変化していく容器
・色彩:お弁当を彩るさまざまな食材
を表現しているのですが、合わせて「活動的で想像力に富むシンギの社員一人ひとりの姿」も表しております。
シンギ様の強み・魅力を形・色彩でビジュアル化する点に関しては、すでにロゴで実現している状況であったため、このロゴを最大限活かす方向性に至りました。
全体のベースはクリーンで企業然としたテイストにしつつも、初回訪問時のアニメーションや背景、そのほかさりげなく装飾としてモチーフを点在させることで、多色のブランドカラーをまとめております。

差別化やブランディングはビジュアル面だけではく、伝える内容や文章でもアプローチすることができます。
その企業がどんな想いを持っているのか、どんなスタンスなのか。
それをウェブサイト訪問者がもっとも目にする可能性の高いファーストビューに、コピーとして集約しアピールをしております。

また、サイトに掲載するコンテンツ面からも差別化・ブランディングを実践すべく、シンギ様の強みを効果的に伝えるページを新たに追加しました。
「クリエイティブの秘訣」ページでは社内一貫体制でスピーディーな対応ができる社内クリエイティブチームの紹介を、「オリジナル製品開発ストーリー」ページでは豊富な商品の知識・開発力を集結してできたものを紹介を、「ご依頼をご検討の方へ」ページでは依頼検討者を迷わず誘導できる工夫をすることで、魅力の深い訴求や他者との差別化を実施。

そのほか、サイト全体のクリエイティブの品質や、社員の人柄・実際のパッケージをリアルに伝えるために撮影も実施いたしました。
主な撮影対象は人物とパッケージ。
人物については、現場の空気感を切り取って撮影するためにシンギ様のオフィスや周辺にて撮影を実施。
パッケージについてはGear8が拠点を構える札幌外での撮影となると、スタジオやフードコーディネーターの手配を慣れていない土地で行うことになりクオリティの担保ができない可能性があることや、カメラマン・ディレクターの稼働もありコストがかかることがネックでした。
そのため、品質とコストを考慮したベストな結論として、容器を郵送でお送りいただき札幌での撮影を実施しました。

今回のリニューアルでは「コピー」「撮影」「コンテンツの追加」「デザイン」の4つの角度からブランディングを行ったのですが、「ブランディングをする」ということにおいてはどれも欠けてはいけないと考えておりました。
いくら印象に残り独自性のある優れたデザインであろうと、テキストなどの情報面でしっかりと魅力や強みを言葉で訴求できていなければ、理解してもらったり信頼してもらうことには繋がりません。
また、掲載内容やデザイン面にこだわりが感じられても、掲載している画像の品質が低かったり素材画像での代用が多いと、全体の品質の低下や訴求力の減退を招いてしまいます。
これら全てを実施する決断をされたシンギ様のブランディングに対する熱量に感銘を受けつつ、私たちも、これからもたとえ遠方でも自分で体験して本質を探求する姿勢を大切に、真摯に制作に向き合います。