クリスマスまで指折り数えるアドベントだけのおたのしみ。
雪降る街に現れる小さなミュンヘン、クリスマス市のお話。
こんにちは、広報の沖野です。
札幌は雪が降る日が続き、耳が凍りそうな寒さに真冬の訪れを感じる頃になりました。ここからはクリスマス、忘年会、そしてお正月からバレンタインまで、なにかとイベントごとが続く季節になりますよね。
四季折々の屋外イベントをおこなっている大通公園では、今年もミュンヘン・クリスマス市 in Sapporoがクリスマスイブまで開催されています！
クリスマス市、またはクリスマスマーケットは近年では日本の各地でも見かけますが、元々はドイツやオーストリアの都市でおこなわれてきたイベントです。札幌のクリスマス市は2002年、札幌市とミュンヘンの姉妹都市提携30周年を記念して始まったとか。つまり今年は姉妹都市提携45周年ということになりますね！
移住組なのでまだ2回目のクリスマス市となる筆者が、どんな雰囲気なのか実際に行ってみた写真とともにご案内したいと思います。
第16回ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo
期間：平成29年(2017年)11月25日(土)～平成29年(2017年)12月24日(日)
時間：11時00分～21時00分
会場の大通公園はさっぽろテレビ塔の足元から西へ1.5kmもつづく細長ーい公園です。さっぽろ雪まつりでは公園の1丁目から12丁目までをフル活用してイベントが行われますが、クリスマス市は2丁目のみでぎゅぎゅっと開催されます。ちなみに1丁目～8丁目ではさっぽろホワイトイルミネーションが行われているので、時間帯によっては併せて楽しむことができますよ。
それにしても、この時期の屋外イベントなので当然ですが…寒い！暖をとれるブースもありますが、これから来場をお考えの方、特に道外の方は十分に装備してきてくださいね。
主催は札幌市、協賛企業には北海道の方にはお馴染みの企業さんが並んでいますね。
本場のクリスマス市ではメリーゴーランドなど遊具も併設してとにかく煌びやかに、曇天と雪続きの景色を盛り上げる意図もあって開催されるそうです。札幌のクリスマス市は遊具こそありませんが、雪の降り積もる中、テレビ塔やイルミネーションでキラキラ感は負けていません。お酒や食べ物の屋台を楽しみにいらっしゃる方も多いですが、大通公園でおこなわれるほかの食のイベントに比べると、グリューワインやドイツ料理など異国情緒あふれる雰囲気や会場じゅうにクリスマスのワクワク感があるところが魅力です。
食べ物以外では、クリスマス市の名の通りクリスマスのオーナメントやポストカード、スノードームなどを販売している屋台が並びます。関東圏で過ごしているとホワイトクリスマスはなかなか叶わない憧れでしたが、北海道ではホワイトじゃないクリスマスのほうが珍しいのですね…。白い息を吐きながら、屋根につららのできた出店でオーナメントやお人形、お菓子の家も買えちゃう。絵本のような背景のフォトスポットもあり、運が良ければサンタさんとも写真が撮れるかも…？
個人的に通りがかると立ち止まってしまうのは、マトリョーシカのお店。クリスマスと関係があったっけ…とは思うものの、そこは北海道とロシアの近さ故でしょうか。ぎっしりと並んだマトリョーシカはなかなかに目を引きます。
会場内に設けられたステージでの歌や踊りのイベント、オーナメントやグリューワインなどを手作りできるワークショップなど会場内で体験できるものも日にちや時間によって様々。大人も子どもも楽しめます。
さて、ここまでに何度か出てきたグリューワインですが、皆さんはどのくらい馴染みがあるでしょうか？(日本ではホットワインとも呼びますが、これは英語ではなく和製英語です。英語ではモルドワインと言うらしいです。)
エコな取り組みもしているクリスマス市。飲み終わったコップは返却すれば100円返ってきますよ。
飲食店でも市販品でも、サングリアはここ数年でずいぶん一般的になりましたよね。サングリアはワインをジュースや炭酸で割って果物やスパイスを加えたものですが、グリューワインはワインを温め、香辛料などを加えて温かいまま飲むホット・カクテルなのです。お鍋にワイン、砂糖、オレンジとレモンの薄切り、シナモンやクローブを入れて沸騰しないように温めながらしばらく馴染ませて…。アルコールもある程度飛んで、飲めば体はぽかぽか。赤ワインが一般的ですが、お好みで白でもいいそうですよ。安いワインでも美味しくなるので、冬におうちで毛布にくるまって本を読みながらグリューワインを飲む…というのもいいですよね。
ワインの話ばかりになってしまいましたが、クリスマス市にはビール派のためのドイツビールもありますし、それにぴったりのソーセージも勿論ありますよ。
普段はなかなか手を出さないお酒や食べ物を食べ歩いて、クリスマスのお土産をおうちに買って帰る。そんなクリスマス前の特別なマーケットです。
気温はほぼほぼ氷点下の毎日が続く12月の札幌ですが、屋外の明るい屋台で人が集まり買い物や食事をする様子は眺めているだけでもなんだか温かく、ふわふわとした気持ちになれるものです。
街中にひょっこり現れた小さなミュンヘンを愉しみに行きませんか？
