2026.02.09

北海道で暮らすように泊まる、山郷VILLAで役員ミーティング

Fukumi Kitagawa

こんにちは、ディレクターの北川です。今回は昨年役員会ミーティングの場として選んだ「山郷VILLA」での滞在体験をご紹介します。コロナ禍にあった2022年には「ワーケーションの流儀」として、ミーティングによって場所を変えることがGEAR8のカルチャーのひとつになっていることをお伝えしましたが、「北海道は、ワーケーションの宝庫である」と気づいた3年前からその流れは今も続いています。

2025年6月の役員ミーティングでは「山郷VILLA」に1泊2日で滞在しました。札幌から30分のアクセスで移動負荷を抑えつつ、自然に囲まれた環境の中で議論に向き合えることが、この場所を選んだ理由です。

止まない通知や目の前の業務タスクなどから一度距離を置き、中長期の経営戦略・チームビルディング・海外多拠点間コミュニケーションなど多義にわたる議題に向き合うためには、集中できる環境と、頭を切り替える余白の両方が必要でした。

山郷VILLAのコンセプト「暮らすように泊まる」

山郷VILLAは、2025年にオープンした一棟貸しのヴィラで、札幌の三五工務店が手がける滞在型複合施設「山郷」の中にあります。これまで培ってこられた住宅建設での強みを活かしつつ、単なる宿泊施設ではなく、北海道の豊かな自然と暮らしの魅力を最大限に引き出す「リアルメディア」としての価値を創造しようとする試みです。

大切にしているのは、「北海道に暮らすように泊まる」という考え方。観光の拠点として効率よく回るためのホテルというより、滞在の時間そのものを価値として設計されています。

自然と建築のちょうど良い距離感を保つ、無理をしないつくり方

山郷では、周囲の自然を前提に、空間のつくり方が選ばれているように感じました。施設を案内していただきながらお話を伺った三五工務店の方からは、造成やデッキの整備に現役のきこりが関わること、木を残すために構造を工夫していることなどが語られました。

また、北海道産木材のカラマツや札幌軟石など、地域素材の活用も特徴です。北海道らしさを「演出する」のではなく、素材や技術を通じて自然と土地とつながりをもつことができる、そんな設計思想が背景にあります。

棟ごとに違う「過ごし方」を体験できる

山郷VILLAは棟ごとにテーマが分かれており、滞在の目的に合わせて選べるようになっています。直近で新しくオープンした3棟について詳しくご案内いただきました。

和 -NAGO-:ペット同伴の滞在を前提に、ドッグランなどの設備を備えています。家族での利用を想定した設計で、滞在のストレスが小さくなる工夫がされています。

地 -SIR-:素材感を生かした落ち着いた空間づくりで、静かな時間を確保したい滞在に向いています。プライベートサウナがある点が最大の特長です。

宇 -SORA-:開放的な広いリビングや、半露天風呂になっているスパなど、外の景色や空気とつながりながら過ごしやすいつくりで、リラックスする時間をもつ滞在に向いています。

実はこれ以前に一度、冬時期にバレルサウナが設置されている「春」を利用したことがあり、その際も素晴らしい体験だったのですが、5人で利用するミーティング目的では「地」や「宇」などのスペースの広さが最適だと感じました。サウナ好きが揃っている場合はぜひ「地」の利用をおすすめしたいです。

会議の外側の時間が整う「村」としての機能

山郷の面白さは、宿泊だけで完結しないところにあります。周辺には、レストラン・ショップ・アートギャラリーなどの機能が点在し、滞在中の行動が自然に広がります。

アウトドアギアとクラフトビールを扱うショップです。夕方以降の短い時間でも立ち寄りやすく、会議から気持ちを切り替えるきっかけになります。(GEAR8も参加しているARAMAKIプロジェクトの軍手も販売されています)

2Fはコーヒースタンド、ジンギスカンの名店「景勝園」、本格フレンチ「トロン」などが入っています。滞在中に欠かせない北海道ガストロノミーを堪能できる場が用意されています。

山から海を臨む開放的な東屋があり、アウトドアでのミーティングや早朝のヨガスペースとして利用することができます。

オーガニック食材の量り売りを中心としたショップと2Fにはヘアサロンもあり、暮らしの延長のように滞在中の質を整える機能として配置されています。

書道家のアトリエ兼ギャラリー。土日にはオーナーの八戸さんが在廊されており、ギャラリーを覗くことができます。(八戸さんはGEAR8の書き初めイベントに来ていただいたり、ご縁のあるアーティストです)

ミーティング利用の観点では、「会議の時間」以外の過ごし方が複数用意されていることで、リフレッシュや発想を広げることができ、議論の質を保ったまま一日を終えることができました。夜は北海道らしく「景勝園」でジンギスカンを囲みながら、尽きない議論が続きました。

機能と自然が調和した場所が、意思決定の質を上げる

山郷VILLAは、手が加えられすぎず適度な距離の自然環境・快適で整備された空間・周辺機能が連動し、滞在中に無理なく「集中」と「休憩」を切り替えられる場所だと感じました。ミーティングのためにあえて空白の時間を確保し滞在するという選択肢が、結果的に意思決定の質を上げる、その可能性を確認できた1泊2日でした。

ただ1泊2日では朝から昼の時間帯を過ごすことができず、多すぎる議題をしっかり議論し尽くすには時間が足りないことを痛感しました。次回は2泊3日で丸一日を使ったプランも体験したいと思っています。

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Fukumi Kitagawa

1982年2月大阪生まれ。京都府立大学入学を機に京都に7年住み、2007年縁があって札幌に来ました。

両親ともにデザイナーで母は染色作家という家庭環境の影響と、学生時代の趣味の延長でウェブデザイナーとして社会人スタート。ウェブデザイナーとして3年、水野との出会いとなった前職でウェブディレクター兼デザイナーとして4年を過ごし、「北海道を旅立つ前の最後の仕事」という気持ちでGear8に入社(結局16年を札幌で過ごし完全移住)。Gear8ではディレクション、新拠点・オウンドメディアの立ち上げ、広報・採用でのブランディング面などほぼ全般に関わっています。

プライベートでは生田流箏曲の師匠試験に合格。週末はほとんど三味線と箏の練習ざんまい。音楽文化を通じた日本美の追求がライフワークです。