制作実績

動物と共に学ぶ<br>真摯な姿勢を表現

学校法人滋慶学園 北海道エコ・動物自然専門学校

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https://www.heco.ac.jp/

北海道エコ・動物自然専門学校

150種類以上の動物たちとともに学ぶことができる北海道エコ・動物専門学校さまのサイトリニューアル。道内の専門学校で唯一の学内動物園と水族館があり、北海道ならではの自然と調和する動物たちや専門性の高さをウェブサイトで表現しています。
とにかく動物を魅力的に、写真をおおきく、イラストも交えながら作成しました。
オープンキャンパス情報の管理を担当の方が効率的に行うシステムの工夫なども行っています。


北海道エコ・動物自然専門学校さまは、北海道で初めての動物の専門学校として2003年に開校された学校です。
当時は北海道エコ・コミュニケーション専門学校という校名でしたが、2012年に現在の名前に変更されました。
道内で唯一、学内に動物園と水族館がある学校で、動物達の種類は100種以上。
動物園・水族館の飼育員の他、動物看護師、ペットトリマー、ドッグトレーナーなど、動物に関わる多くの仕事に就くために必要な知識を実践的に学ぶことができます。

ウェブサイトの内部システムの仕様変更にあわせて、サイト内の情報を整理し、より動物たちと共に学べる学校であることをアピールできる形にリニューアルをしたいとのことで、弊社にご依頼いただきました。

サイトリニューアルにあたっては、ウェブサイトを通して学校を認知してもらうだけでなく、「学校のファンになってもらう」「何度もサイトに訪れたくなる」ようなウェブサイトにしたい、というご要望もいただきました。

「動物を育てる」ということの本質を学べる環境

ウェブサイトの制作にあたり、まずはわたしたちがエコのファンにならなければならないと思い、早速学校内の施設をみせていただきました。
エコでは動物の種類それぞれにあった環境が部屋毎に用意されており、すべて学生たちが飼育・管理を行っています。驚いたのは、その動物が主食としている動物や昆虫を育て、実際に餌にしていることでした。
また、授業のない土日や夏休みも登校し、毎日担当の動物たちの様子を見て、世話をしているそうです。
「動物がかわいい」という気持ちだけでなく、生きるということ、動物を育てるということはどういうことかを根本から考えさせる教育方針は、北海道エコ・動物自然専門学校ならではの特長なのではないかと感じました。
この時学校全体から感じた、動物達に対する真摯な思いをどのように表現すればよいか?
そのようなポイントから、北海道エコ・動物自然専門学校の魅力を考えていきました。

スマートフォンでの閲覧ストレスのなさを最優先に

IMG_6134_お話をお伺いし、何度か話合いを重ねながら、ウェブサイトの改修ポイントを明確にしていきました。
最終的にまとめたポイントは下記の3つです。

1.北海道エコ・動物自然専門学校の魅力を整理し表現する
2.スマートフォンに適切な形でデザインする
3.北海道外の受験生を増やすためのページを充実させる

メインターゲットが高校生であることから、とにかくわかりやすくをコンセプトとしています。
また、スマートフォンの閲覧をベースとして、情報量が大きくなりすぎないよう、1ページの情報を制限したり、階層を深くしないことを方針として定めました。
さらに、ご担当者さまから、「北海道以外の地域の人に「北海道だからこそ行きたい」と思ってもらいたい」というご要望をいただいたので、北海道外の受験生に向けて少し特別なコンテンツを用意することが決まりました。

ウェブに最適な情報量と内容を精査

まず大変だったのは、情報の取捨選択です。
コンセプトとして定めたとはいえ、やはり学校がもつ情報量の多さはすさまじく、ワイヤーフレーム(ウェブサイトの骨組)を作りながら、それらの何を載せて、何を載せないのかを考えていくのがとても大変でした。
載せると決めたものも、可能な限り「もっと短くてシンプルに伝わる表現がないか?」を繰り返し詰めていったので、全行程の中で最も時間がかかった部分だと思います。
ただ、ご担当者の方の判断がとても的確かつスムーズで、こちらが提示したものに素早く判断を下していってくださったおかげで、スケジュールが大きくずれ込むことはありませんでした。

エコの世界観をイラストで表現

img_s01今回デザインの中でキーとなったのは動物のイラストです。
このイラストは社内のスタッフに実際にエコにいる動物たちを描き起こしてもらいました。
アナログっぽさの残るタッチで親しみやすさを伝えつつ、あまりデフォルメしすぎないことで、エコの動物に対する真摯な姿勢を表現しています。
かわいい動物だけでなく、爬虫類や魚類などのすこしマニアックな動物もラインナップの中に含めて動物たちの種類の多さも伝えています。

ワイヤーフレームの初稿でこのイラストを組み合わせたメインビジュアルのイメージをお見せしたのですが、ご担当者の方に「まさにこのイメージです」と共感いただけたときはとても嬉しかったです。

オープンキャンパス情報管理の裏側も、丁寧にわかりやすく

北海道エコ・動物専門学校の特長のひとつは、他校と比べオープンキャンパスの開催回数がとても多いという点です。
さらに、無料送迎バスの運行もとても多く、学生がいつでも、何度でも、気軽に来校することができるというメリットがあります。
ただ、リニューアル前のエコのウェブサイトでは、それらの情報を登録・管理する面では様々な課題を残しているようでした。
そこで、リニューアルを期にその管理体制も見直し、完全に一から作り直すことにしました。
特に大きく改善できたのは、無料送迎バスの時刻表情報の登録です。
膨大にある各バス停とそれぞれの到着時刻情報をCVSで一括管理し、エクセル上で簡易的に修正・追加が可能な形にしました。
ユーザーは行きたい日とエリアに紐付けて、自分が乗りたいバスを簡単に見つけて予約することが可能です。

このシステムの開発には、複数存在する運営の異なるバスルート情報をひとまとめにし、地域ごとにすべてカテゴライズし直す必要がありました。
このカテゴライズはご担当者さまにご協力を依頼。素早く迅速にご対応くださいました。
綿密な打ち合わせやイメージの共有、また、その作業の必要性をしっかりご理解いただいたことで、スムーズな進行がはかれたと感じています。

今後もファンをじっくりと育てていくお手伝いを

ウェブサイトのリリース後は運営もお手伝いしており、以降の成果も毎月共有いただいているのですが、前年と比べ全体のアクセス数も増加し、特に次の世代につながる高校2年生の来校や資料請求が増加しています。
また、リピーターの比率が増え、ウェブサイトを通じて「エコのファン」になってくれているユーザーも徐々に増えているようです。
短期的な結果ももちろん重要ですが、ウェブサイトはリリースして終わりではなく、そこからじっくりと育てていくもの。
現在はリスティング広告を行う業者さまと3社でそれぞれの課題を共有し、月1で定例のミーティングを行っています。
それぞれの専門分野から意見を出し合いつつ、提案・実行・振り返り・次の施策の提示という理想的な流れを実現できている数少ない事例だと思います。
今後も「エコに関わる一員」として、末永く改善のお手伝いができるよう頑張りたいと思います。

ご担当者様からの声

姉妹校がGear8さんにサイト作成を依頼しており、その打合せに参加をした時に、担当の杉澤さんが学校の担当者以上に、どのようにしたら学校の価値が高校生に、そして社会に届くかを考えてくれているのを見て、Gear8さんに作成依頼をさせてもらいました。

実際に一緒に仕事をさせて頂き、「学校がどう思うか?」ということ以上に、「高校生がどう思うか?」という視点を常に持って頂いているので、成果に繋がるウェブ作りが出来ているのだと感じています。発注者と受注者という関係ではなく、学校の価値作りをする1つのチームとして仕事が出来ていることに、非常に感謝しています。今後も一緒に新しい価値を社会に発信していきたいと思います。

Client

学校法人滋慶学園 北海道エコ・動物自然専門学校

官公庁・自治体・教育・研究・SDGs

https://www.heco.ac.jp/

Credit

企画・設計 / ディレクション / デザイン / マークアップ / CMS