2024.05.16

ランディングページ(LP)の制作費用や相場は?気になる部分を制作会社が徹底解説!

Tomoki Ishioka

ランディングページとは、検索結果や広告・SNS・メルマガなどを経由し、最初にアクセスするページのことですが、制作会社に依頼したときに耳にする「ランディングページ(LP)」は、企業のサイトのように複数ページがあるWebサイトではなく、1ページで完結しているサイトの制作を表すことが多いです。

そんなランディングページについて、同じ1ページの制作でも、内容や制作会社によって金額は大きく変わります。

ではなぜ同じ1ページでも料金に違いが生まれるのか。相場はいくらなのか。

そんな疑問について、この記事でできるだけわかりやすく解説していきます。

また、ランディングページ制作の費用や相場をさらに理解しやすくするために「ランディングページ制作の流れ」や「ランディングページ制作会社選びのポイント」などについても解説していますので、是非参考にしていただけると嬉しいです。

ランディングページ(LP)制作の料金・相場

ランディングページの制作料金・相場についてですが、数十万〜百万以上とかなりの幅があります。

理由については後に解説させていただくのですが、内容や受注する人・会社によって大きく変わるというのが主な原因です。

わかりやすいよう目安を表にまとめてみました。
(目安として参考にしてください)

金額依頼先内容
10万円以下フリーランス、制作会社
(小規模)
テンプレートサイトでの制作
10万〜50万円フリーランス、制作会社
(中規模)
オリジナルデザイン
50万〜150万円制作会社
(中規模)
企画設計・競合調査・オリジナルデザイン
150万〜制作会社
(中規模・大規模)
企画設計・競合調査・撮影・ブランディング・質の高いデザイン性・公開後のサポート

作ろうと思えば安く作ることができるのがランディングページ。

ただ、そのぶんテンプレートを使用したり、競合調査や企画設計を行わない、もしくは簡易的な分析になってしまい思うような効果が見込めない可能性も高くなります。

逆に、費用をかけた場合は、競合分析や調査を綿密に行い戦略的に制作を行うことや、撮影やデザインにこだわり質の高いランディングページができるというような効果が見込めるため、より質の高いものを作りたい、ブランド性を担保したい場合におすすめです。

安い場合は、なぜ安いのか、なぜ安く制作することができるのか。
それなりの料金の場合は、なぜ費用がかかるのか、なにに費用がかかっているのか。

これらをしっかりと確認し、求めるランディングページのクオリティに合致するものを提供してくれるところへ依頼することをおすすめします。

目安としてではありますが、続きで料金別の対応範囲について解説するので参考までにご確認ください。

料金別のランディングページ(LP)制作の対応範囲目安

先ほどの表にあった

  • 10万円以下
  • 10万〜50万円
  • 50万〜150万円
  • 150万〜

の4つについて、詳しめに対応範囲の目安を解説いたしますね。

10万円以下の場合

非常に少ない予算のため稼働のコストをかけるとこが難しいことにより、オリジナルのデザインで制作ではなくテンプレートを使用したランディングページの制作になるケースが多いです。

また、企画設計や競合調査など分析に費やすコストの確保が難しいことから、集客などの結果を求めるランディングページを作成したい場合には向きません。

なぜなら、他の競合は費用をかけてしっかりと分析し作り込んだランディングページを用意している可能性が高いからです。

上記理由により、低コストで制作される場合は、とりあえずサイトが欲しい方、とにかく格安でランディングページを作りたい人におすすめです。

10万〜50万円の場合

10万円での制作よりも予算があることにより、デザインがテンプレートではなくターゲットに合わせたデザインで制作することができるケースが増えます。

撮影やロゴ制作のような+αの制作は予算的に難しい範囲のため、コストを抑えつつランディングページを作りたい場合におすすめです。

50万〜150万円の場合

企画設計やデザインに費やす予算が確保できることにより、質の高いランディングページを作れる可能性が高い価格帯です。本格的に集客したい場合は、このあたりの金額で制作を検討されると良いでしょう。

150万円以上の場合

綿密な競合分析、経験や理論に基づく画面設計、撮影を行い訴求するものをしっかりと伝えたい・ロゴ制作やイラスト制作も同時に行いたいなどブランディングも兼ねた制作を希望される場合は、このあたりの価格を目安にされると良いと考えます。

ランディングページの制作費を左右する3つの要素

ここまでで料金別の大まかな対応範囲の目安を説明してきましたが、対応範囲以外にも

  • 掲載したい内容の量
  • 制作物のクオリティ
  • 受注する人・会社

によって変動するため、上記3点について解説いたします。

1、掲載したい内容の量によって変動

同じ1ページのランディングページといっても、内容量に大きく違いがあるので、そのぶん料金にも差が生じます。

コンテンツの量により、画面設計を考える部分、デザインが必要な部分、コーディングが必要な部分など作業量が増えるため、純粋に費用が増加する傾向にあります。

2、制作物のクオリティによって変動

制作物について、しっかりと競合調査した上で載せた方が良い内容であるか、掲載する内容の順番は適切か、使いにくい・伝わりにくい設計やデザインになっていないかなどを考えるためには、そのぶん作業量もかかるため、費用がかかります。

一方、テンプレートで作成されたものは、上記の対応がない場合が多く、費用は抑えられますがそのぶんランディングページの効果や訴求力が低くなることが考えられます。

また、見た目上のクオリティに関しても、アニメーションを導入したり、ブランドをしっかりと伝えるための質の高いデザインを希望される場合や、サービス・商品をより伝えるために写真撮影などを行う場合もそのぶんコストがかかります。

3、受注する人・会社によって変動

一概には言えないのですが、個人事業主や小規模な制作会社であれば制作料金は安くなり、中規模・大規模・ブランディングに力をいれている制作会社になるほど価格は上昇する傾向にあります。

個人や小規模の方が人件費の面でも制作費は安く抑えられることが多く、一方大規模な制作会社やブランディングに力を入れている制作会社は、積み上げてきた知見やノウハウ・対応能力があるため、費用面とクオリティ&安心面のどちらを優先するかで考えてみるのも良いでしょう。

ランディングページを制作する方法

ランディングページを制作するには「個人で作成する」「制作会社に依頼する」の2パターンあります。

個人で作成する

現在は、「STUDIO」など個人でも無料でWebサイトを作れるサービスがあるため、自分でランディングページを作成することも可能です。

また、書店で本を購入し、HTMLやCSS、サーバーやドメインの知識を得ることができれば、少し時間はかかるかもしれませんが自分で作り公開することも不可能ではありません。

デザイン面などにこだわりはなく、集客というよりはとりあえずサイトを作りたいという目的でしたら、依頼するぶんの費用を抑えることができるため個人で作成にチャレンジしてみるのも良いかと思います。

制作会社に依頼する

一方、プロが制作するクオリティを求める場合や、自分で制作する時間がない場合、しっかり集客などをしたいという目的がある場合は、制作会社に依頼することをおすすめします。

とくに競合分析や企画設計、デザイン面の部分はプロの力を借りた場合とそうでない場合で特に大きな差が出ます。

結果や質を求める際は是非プロに依頼することを検討してみましょう。

制作会社に依頼する場合でも、料金はピンキリ。

予算と相談し、望む結果を提供してくれそうな会社を選ぶことをおすすめします。

とはいっても、たくさんある制作会社の中から、どうやって選んだり見極めれば良いのか基準もわからず難しいですよね。

ということで、制作会社選びについて、頼んでよかったと思えるような成功させるためのポイントを続きでまとめましたので、是非参考にしていただければ幸いです。

ランディングページ制作会社選びを成功させるためのポイント4点

制作会社選びのポイントは次の4点です。

  • 要望(LPを作る目的)を叶えてくれるか
  • じゅうぶんなヒアリングや親身な対応をしてくれるか
  • 対応内容を事前に開示してもらえるか
  • 望む様なクオリティの実績があるか

要望(LPを作る目的)を叶えてくれるか

ランディングページを作りたいと思う背景には、集客したい、認知してもらいたいなど達成したいことがあるかと思います。

10万でも、100万でも、安くはない費用をかけて制作をすることになるので、依頼をする際は目的をしっかりと叶えてくれそうな制作会社であるか確認することをおすすめします。

ただ、例えば100人集客をしたい!という目的があっても、確実に「わかりました、できます!」という制作会社はおそらくないかと思います。

なぜなら、確実な手段があるものではないからです。

そういった場合でも、目的の期間までに100人集客できるよう逆算して考えた企画や施策を考えてくれそうな提案をしてくれるなど、達成に向けて考えてくれたり可能性を示してくれるかどうかで判断すると良いでしょう。

じゅうぶんなヒアリングや親身な対応をしてくれるか

質の高いランディングページや、目的を達成するランディングページにしたい場合、制作会社から丁寧なヒアリングがあるかどうかが大事になります。

なぜなら、適切なターゲットに対して訴求できるようなランディングページを作るためには、ページで紹介するキャンペーンや製品・サービスの魅力を理解することに加え、企業に対しても、業界に対しても深く理解する必要があるからです。

低価格・短期間の納期の場合だとコストの問題からヒアリングがないもしくはじゅうぶんではない場合もあるでしょう。

もしも価格優先ではなく目的を持ってランディングページを制作したいとお考えの場合は、制作会社に問い合わせてからのヒアリングについても注目してみることをおすすめします。

また、親身な対応をしてくれそうかどうかも重要なポイントです。

紹介したいサービスや製品などに興味を持ち、理解する姿勢があり、一緒に作っていきたいと思ってくれるような制作会社を選ばれると良いと思います。

そのような制作会社は、必然的に提案やアドバイスも多く、熱意を持って対応してくれる可能性が高いです。

対応内容を事前に開示してもらえるか

制作会社に依頼した際は、制作に進む前に、対応して欲しい内容をもとに見積書をもらえる場合が一般的です。

見積内容については会社によって違うことも多いですが、そんな中でも「デザイン費」「コーディング費」「ディレクション費」などざっくりとだけ記載されていた場合は、具体的にどのような内容で、どのような作業をするのにかかる費用なのか確認することをおすすめします。

例えば依頼側が「コーディング費」と記載があった項目について、アニメーションやスライドショーなど動的に見せる作業も含まれていると思っていた場合でも、制作会社側は含んでないという意図で記載していた場合、後に食い違いからトラブルに発展する場合が考えられるからです。

また、企画設計や競合調査も当然行ってもらえるものだと思っていたとしても、制作会社によってはしっかりやって欲しいと伝えないと対応をしないところもあります。

やってもらえると思っていて、あとで含まれていないことを知り、別料金がかかりますとならないように、要望がある際は事前に細かく確認しておきましょう。

望む様なクオリティの実績があるか

例えば、競合分析やターゲットにアプローチするための企画設計をじゅうぶんに行ったのち、商品の撮影やロゴ制作も行い、企業としてのブランディングを意識したデザイン性が高いランディングページを作りたいと思った場合、テンプレートだが格安価格で対応する制作会社に依頼しても望むようなクオリティで対応してもらえる可能性は低いです。

なぜなら、得意分野ではなくノウハウの蓄積がなかったり対応できない部分がある可能性があるからです。

ファーストフード店に高級料亭の味を求めるのと同じであり、それぞれの得意分野や良さがあるので、求めるサービスや質に近い実績があるところに依頼されることをおすすめします。

知っておきたいランディングページ制作の流れ

最後に、ランディングページを制作会社に依頼したいと考えている方のために、大まかな制作の流れを解説いたします。

制作の流れを知っておくことで、どのような工程があるのか、どのタイミングでどんな準備をすれば良いかなどがわかり、制作がスムーズに進んだり、次何をすれば良いのかわからない不安感がなく進めることができるメリットがございます。

具体的な制作の流れは以下の通りです。

1.企画設計・競合調査

ランディングページを制作する際は、集客や販売などなにかしらの目的があるはずです。

目的が曖昧であったり競合を意識せずランディングページを制作しても、望むような効果が得られる可能性は低いため、結果を求める際は競合調査を行い、企画や戦略を練る作業がとても重要になります。

比較的高い相場であれば制作会社が実績や経験を生かしてこの工程を担当してくれる場合が多いですが、低料金での制作の場合はコストをかけることができないため、制作会社が担当できない場合が多いです。

自分達で競合調査や戦略設計を行うのも良いですが、自信がない場合や経験のあるプロに依頼したい場合は企画設計・競合調査も行ってくれる制作会社に依頼されることをおすすめいたします。

2.構成案作成

ランディングページの目的(集客や販売など)をより効果的に達成するために、キャッチコピーや原稿、どんな順番で内容を掲載するかなどの構成、イメージ画像などを考え構成案を作成します。

構成案はワイヤーフレームと呼ばれることが多いです。

構成案は、サービスや商品に対しての理解と、ターゲットの明確化や競合分析が深ければ深いほど、目的を効果的に達成する良いランディングページができる可能性が上がります。

制作会社に依頼される場合は、構成案作成前に制作会社と綿密な打ち合わせを行い、情報共有されることをおすすめいたします。

また、この打ち合わせの際に制作会社よりヒアリングが細かく行われているか、業界や業種について事前に調べている傾向が見られるかなどを確認することで、良さそうな制作会社かどうか判断できるポイントでもあります。

3.デザイン制作

構成案(ワイヤーフレーム)が固まりましたら、次はデザイン制作の作業に入ります。

文字サイズは適切か、ターゲットにあった配色やフォントか、情報が整理され見やすく伝わりやすいか、商品やサービスを利用したくなるくらい魅力的に見せることができている、伝えたいコンセプトが体現できているかなどを考慮しデザインを作成すると良いでしょう。

1の企画設計・競合調査や2の構成案作成は依頼者側でも行うケースがありますが、デザイン制作業務に関しては制作会社が行うことが多いです。

4.構築作業(コーディング・アニメーション実装)

デザインはjpgなどの画像データとして書き出して確認することが多く、デザインがOKになっても、画像のためボタンを押したりなどができないためこのままではランディングページとして機能するものをWeb上に公開することができません。

そのため、HTML/CSSという言語を主に使用しコーディングという作業を行います。

また、サイト上の背景や画像・文字が動いたりなど動的に表示されるようにするためにJavaScriptなどのプログラミング言語を用いてアニメーション実装をすることもあります。

5.テスト環境での動作検証

構築作業が完了してもすぐに公開はせず、一旦テスト環境で確認を行います。

具体的には、お問い合わせや資料請求・購入などの機能が問題なく動くかどうかの動作確認や、各種端末で確認した際に表示が崩れていないかどうかなどの表示確認を行います。

6.本番環境へ公開

テスト環境で問題がない状態となりましたら、本番環境へ反映を行い公開となります。
テスト環境で大丈夫だったからと安心せず、本番環境でもしっかりと表示・動作チェックを行うことをおすすめいたします。

特にお問い合わせフォームや各種システムが本番環境で動いていなかったとなると、場合によっては甚大な損失となる場合があります。

7.運用改善

ランディングページを公開してからそのまま放置するのはもったいないです。

実際に公開してから、どの部分で離脱したのか、どの内容が興味を持たれやすいのか、AとBの文字だったらどっちがよりクリック率が高いかなどを計測し分析・改善を行うことで、より大きな効果を得ることに繋がります。

分析や改善に力を入れたい場合、修正や変更が多くあることが想定されるため、公開後でも修正サポートに対応している制作会社を選ばれることをおすすめします。

また、お願いした修正だけを行ってくれるだけでなく、分析や改善の提案もしてくれるような制作会社だとなお良いです。

まとめ:ランディングページに質を求めるなら、費用と相談し制作会社に依頼しよう!

ランディングページ作成の費用はピンキリです。

とりあえず結果はあまり求めないので、ランディングページが欲しい!という場合は、高額な料金を費やしてもオーバースペックであったりもったいないため、料金面優先で依頼先を探したり、ご自身で作成されることをおすすめいたします。

逆に、集客や販売などで結果を出したい、失敗したくない、ブランディングなども行いつつ質の高いランディングページを作成したいという場合は、実績や経験のある制作会社に依頼されることをおすすめいたします。

制作会社に依頼を検討される際は、当記事の「ランディングページ制作会社選びを成功させるためのポイント4点」を是非参考にしていただければ幸いです。

最後に、この記事を執筆しているGear8もランディングページ制作を承っております。

企画設計の段階から、特徴や競合調査、改善点の洗い出し、目的達成のための最適な試作や構築方法、スケジュールの具体化、運用フローなどご提案させていただいております。

お互いの気に入るものを作って満足するのではなく、お客様のお客様を一緒に見据えて最良のものをご提供したいという思いのもとご依頼に対応させていただいておりますので、ご興味のある方は是非ご依頼いただけると幸いです。

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Tomoki Ishioka

1991年9月生まれ。ディレクション業務を主に担当。担当動物はトナカイ。

不動産営業を経験したのち、没頭できるような楽しめることを仕事にしたいと思い2018年1月にWeb業界へ転職。デザイン・構築・ディレクションを一通り経験したのち、ディレクションをより深く学びたい・突き詰めたいと考え、2022年5月にGEAR8へ入社し今に至る。入社前にタイと台湾にプライベートで旅行した過去がありGEAR8とは謎の縁を感じる。

好きなことは食べること。好きな食べ物は寿司・蕎麦・蟹。この順位は数年更新されていない不動のランキング。1週間の疲れを翌週に持ち越さないよう毎週必ずサウナに行くというこだわりがある。