ジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)
食肉目クマ科ジャイアントパンダ属。ジャイアントパンダ属の唯一現生する1種、またはギアエイトマチシマのこと。
日本語では白黒熊、色分熊と呼ばれていたことも。
体毛が白黒に分かれていることが特徴の、雑食性の大型哺乳類。
昨年末あたりからニュースで一番よくみる動物といえば、某パンダの赤ちゃんな気がします。
ということで、今回はパンダのお話です。
パンダは世界三大(四大とも?)珍獣のうちの一種で、日本でも大変人気があるトップアイドル的な動物です。
広く知られているように笹などの竹をよく食べますが、うまく消化して栄養を摂取することはできないため一日の大半は食事に費やし、量で補うようにして過ごしています。雑食性なので稀に肉なども食べることはあります。
クマ科ですが冬眠はしません。でもクマ科なので可愛いだけでなく荒々しい気性の一面もあります。目の周りの毛が黒いのでたれ目のような印象ですが、よくみると目つきも鋭いですよね。
体毛の白く見える部分はホッキョクグマと同じで実は透明。陽の光をキラキラと反射しているため白く見えるんですね。ちなみに黒い部分も白い部分も、肌は肌色。そしてよく間違えられますが、しっぽの見た目は白いです。
体がどうしてツートンカラーなのかは、よくわかっていません。目の周りや耳が黒いのは威嚇のためという説や、熱を吸収して体をあたためるためという説も。雪の中でも森の中でも溶け込める擬態という説が有力っぽいですが、それは夏毛と冬毛を生え変わらせるほどの体力がないからだとも。笹だと栄養があまりとれないし、冬眠もしないので冬も生きていかなければいけないという前述の特徴に影響されていますね。
あと大きな特徴としては、前肢のかたち。熊は物をつかむことができませんが、パンダはよく竹や笹を掴んでいるイメージがありますよね。
パンダは前肢の骨が発達していて、人間でいうところの親指のような撓側種子骨というものと、小指側にも副手根骨という骨があるのです。これによって、竹を掴むことができるんですね。
パンダという名前については、レッサーパンダの回で少し触れました。その存在は中国では最古の爾雅辞典にも貘(mo)としての記述があるほど。ただ山奥でひっそりと生息していたのでその存在は幻の生き物のように思われたまま、絵巻物や美術品にもほとんど登場してきませんでした。見た目が少し似ているマレーバクについての記述と混同していたような記録もまたあります。
パンダが世界に認知されたのは1869年以降。ですが白黒の珍しい毛皮のために狩猟ブームになってしまい、20世紀にはすぐに絶滅の危機に瀕してしまいます。
保護区の設立や狩猟の規制など保護活動が進み、2016年には生息数がようやく増加傾向になりました。が、今後気候の変動によって竹の減少などが起こったり、生息環境の破壊が続くと、またパンダも減少していくと推測されています。
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北海道では見られませんが、本州では以下の動物園でパンダが見られます。(2018年1月現在)
(ちなみにパンダはみんな中国からのレンタル)
さて、今回とりあげたジャイアントパンダも、弊社スタッフのキャラクターになっている動物です。
代表の水野に選定理由をきいてみました。
「キャラ立ちしてるところ、珍獣として重宝されているところ。クマ科なのに進化の流れに逆らって冬眠しないなどマイペースでありながら独自性を見出している。実は目が鋭い。」
この選定理由は初耳でした!そう言われてみれば、確かに本人のイメージと重なる部分も多い気がしてきますね。
ちなみにレッサーパンダの朝香とはチームになることが多く、なにかと一緒に仕事をしているのでそんなところもつながっていそうです。
以上、G8動物図鑑をおおくりしました!
このコーナーでは不定期にスタッフのキャラクターになっている動物について紹介していく予定です。
(あくまでも素人が調べられる範囲のものから気になったことをまとめています!正確な情報は専門の方にご確認くださいね。)
▼#1 オウサマペンギン編
▼#2 エゾリス編
▼#3 シマウマ編
▼#4 レッサーパンダ編
▼#5 オオカミ編