2024.03.15

自社メディア(オウンドメディア)を運用するメリットは?デメリットも合わせてWEB制作会社が解説。

Tomoki Ishioka

オウンドメディアとは、事業会社が自社で運営するメディアのこと。

広い意味では「ブログ・SNS・出版物・パンフレット」などを表しますが、狭義では自社ブログのことを指します。(当記事でもオウンドメディア=自社ブログとして解説いたします)

自社ブログを活用し、その会社が提供するサービスや商品の魅力をWeb上で発信することで、広い地域にアピールしたり見込み客を獲得できるなど様々な恩恵をもたらす施策のひとつ。

ちなみに、今読んでいただいているこちらの記事もオウンドメディアの中の1コンテンツです!

そんなオウンドメディアについて、具体的にどんなメリットがあるのかということの他に、抱えているデメリットについてもこれからご紹介いたしますね。

実際にメディアを運用したり、クライアント様と一緒に運用した経験などをもとに解説していきますので、是非参考にしていただけると嬉しいです。

オウンドメディアを運用するメリット5つ

オウンドメディアの具体的なメリットは次の5点です。

1.効果的なブランディングやファンづくりが期待できる
2.見込客を集めることができる
3.広い地域の顧客が獲得できる
4.コンテンツが蓄積され資産になる
5.宣伝広告費を抑えやすい

1.効果的なブランディングやファンづくりが期待できる

自社のブログを活用して自由に情報発信ができるということから、魅力や訴求点を伝えやすく、結果としてブランディングやファン化が見込めます。

例えば、Google広告やSNS広告、CM、チラシなどを活用しても認知やブランディング力を高めることはできますが、文字数や時間の制限などがあり、アピールに制限がある場合が多いです。

一方、ブログは文章量、内容などに制限がなく自由に作成できるため、しっかりと自分たちの言葉でブランドに対する考え方や想い・理念を伝えることが可能です。

2.見込客を集めることができる

ブログでの集客の場合、Web上に記事を公開するため、「Googleなどの検索エンジンで気になることを検索する → 記事を見つける」という流れで認知を広げることができます。

つまり、何かを解決したいと思っている状態の顧客を獲得できるため、その困りごとを解決できるサービスや製品を購入する可能性が高い=見込みの高い顧客を獲得することができます。

3.広地域の顧客にアプローチができる

オウンドメディアはWeb上で発信をすることで、極論をいえば日本全国に伝えたいことを伝え、アピールしたい商品をアピールすることができます。

なぜなら、Googleなどの検索エンジンを利用して情報を得る人は全国におり、東京にいても、札幌や沖縄で公開された記事や情報をいつでも瞬時に得ることができるからです。

上記の特徴から、サービスをもっと広めたい、認知を拡大させたいと考えている方にとってもおすすめなマーケティング手段のひとつです。

4.コンテンツが蓄積され資産になる

自社ブログとして記事を作成し公開することで、サイトを閉鎖しない限り記事はWeb上に掲載され続けるため、コンテンツを公開すればするほどどんどん集客効果は高まり、資産となります。

ただ、記事は一度公開してから放置してしまうと情報が古くなったりする可能性があるため、定期的な更新・メンテナンスが必要な場合が多いです。

それでも一度作成すれば集客効果のあるものが24時間365日働いてくれ、しかも積み重なっていくといった大きなメリットがあります。

5.宣伝広告費を抑えやすい

他の集客施策であるGoogle広告やSNS広告、CM、チラシなどは「広告費を支払い、広告が掲出されたあとは再び広告費を支払う」必要がありますが、自社ブログは一度公開すれば集客効果のある記事が残り続けるため、広告宣伝費はかかりません。

かかるとすれば
・記事を作成する労力
・公開した記事を更新したりメンテナンスする労力
・記事執筆を外注した場合にかかる費用
・SEOコンサルティングなどを依頼した場合にかかる費用
であるため、もしノウハウがあるのであれば、記事を執筆する労力のみなので、お金をかけずに集客効果のある記事を生み出すことができます。

オウンドメディアのデメリット4つ

ここまででメリットを説明してきましたが、もちろんメリットしかないようなものではなく、デメリットもあります。

1.効果が出るまでに時間がかかる
2.運営に関して労力と時間がかかる
3.質の低い記事は悪影響を生むおそれがある
4.ノウハウがないと結果を出すのが難しい

デメリットも理解した上で検討した方が良いため、オウンドメディア運用を検討されている方は是非こちらもチェックしてみてください。

1.効果が出るまでに時間がかかる

記事は公開したらすぐ検索エンジンに評価され、検索したら記事が上位に出るという訳ではありません。

私が過去に自分のメディアを運用したり、お客様のオウンドメディアを運用した経験からお伝えすると、評価されるまでは記事を公開してから少なくとも3ヶ月はかかるケースが多いです。(記事数が増えてきたりサイト全体が評価されると、記事公開から数日〜数週間で評価される場合もあります)

オウンドメディア運用を初めたての頃は、3ヶ月たったぐらいから徐々に検索順位がつき評価されてくるので、すぐ結果が出ない点や、続けても結果が出るのかという不安を抑えつつ、我慢強く続けていく必要があります。

2.運営に関して労力と時間がかかる

1で説明したとおり、記事を作成し公開してから評価されるまでに時間がかかることに加え、しっかりと評価されるような記事を作るということに対しても時間がかかります。

なぜなら、評価されるような記事は内容の密度が高く(文字数や情報が多い)、検索した人が知りたい情報を的確に捉えているものでなければいけないため、知識があったとしても1時間やそこらでできるようなものではないからです。

逆にいうと、1記事1時間ほどでさっとできるような記事は、なかなか評価されなかったり、顧客が記事を見ても製品やサービスの利用に繋がらないようなケースが多いです。

しっかり評価される記事が多い資産性のあるオウンドメディアにするためには、1記事ごとの質が高い必要があるため、時間と労力がかかる施策になります。

3.質の低い記事は悪影響を生むおそれがある

オウンドメディアは良質な記事を公開すればするほど集客効果やブランディングを高めたりなどたくさんのメリットを生みますが、逆に質の低い記事を多く公開してしまうと悪影響を生む可能性があります。

具体的なケースとしては、内容がわかりずらい・内容が薄い・宣伝ばかりといった記事が多いと読者に嫌悪感を与えてしまったり、企業のブランディングを低下させる可能性もあるので注意が必要です。

4.ノウハウがないと結果を出すのが難しい

オウンドメディアは専門的な知識やノウハウがないと、結果を出すのが難しいです。

闇雲に記事を書いて公開してもなかなか検索順位上位に評価されず、アクセスを思うように集めることができなかったりすることに加え、そもそも評価され始めるのが数ヶ月後など時間がかかる場合が多いので挫折しがち。

結果を求める場合は自己流で進めると難易度が高すぎるので、最初は実績や経験のある人や会社にサポートやアドバイスを依頼し、正しい方向で進めることができる基盤を整えることをおすすめします。

オウンドメディアを運用する上で必要なポイント

オウンドメディアのデメリットの部分で記載していたのですが、オウンドメディアの運用は難易度が高く、闇雲に続けていても結果を出すことが難しいです。

結果を出すためにはいくつかのポイントがありますので、是非参考にしていただければ幸いです。

1.需要のあるキーワードで執筆する

執筆して公開した記事を世の中の人に読んでもらうためには、世の中の人が「見たい」と思う内容で記事を作る必要があります。

具体的には「記事を読んでもらいたい人がどんなキーワードで検索するか」を考え、そのキーワードに沿った内容で記事を作る必要があります。

例えば、腰痛にとても効く健康器具「腰痛改善マシン」を開発したとして、記事のタイトルを「腰痛改善マシンの特徴や料金を紹介!」という記事を書いても、おそらく記事のアクセスを伸ばしたり結果を出すことは難しいでしょう。

なぜなら、世の中の人に「腰痛改善マシン」という名称が認知されておらず、このキーワードで検索する人はほぼいないからです。

なので、腰痛に悩んでいる人が検索しそうなキーワードを盛り込んで、「自宅で腰痛の改善をするなら「腰痛改善マシン」がおすすめ!特徴や効果、他社製品との比較を徹底解説」というようなタイトル・記事の内容にする方が、世の中の人に記事を見つけてもらいやすくなり、結果を出しやすくなります。

ということで、結果を生む記事を作りたい場合は、検索する人のことを考えて内容を作成しましょう。

2.ターゲットを明確にする

言葉で何かを伝えるのと同じで、全員に向けて伝えるよりも、誰か特定に向けて伝える方が内容が刺さりやすいです。

なんとなくたくさんの人に商品やサービスを知って欲しいというよりも、こんな悩みを抱えている方に使って欲しい、こんなことを解消したいと思っている人に記事を見てもらいたいと思い内容を作ると、読者に刺さり結果を生みやすくなります。

3.ターゲットが知りたい・役に立つ情報を提供する

自分が伝えたい情報ばかりの記事は、読者に刺さらず読んでもらえないことが多いです。

記事を読んでくれる人のことを考え、その人が知りたい・役に立つと思うような情報を記事にまとめるようにしましょう。

Googleなどの検索エンジンで上位に掲載されるようになるためには、読者の役に立つ情報であることが評価基準のひとつと言われています。

このように、検索順位上位を狙い記事を見てもらうようにするためにも、記事に載せる内容は自分が伝えたいことより読者が知りたいことを考えて載せることを心がけることをおすすめします。

まとめ:オウンドメディアで成功するにはSEOの専門知識が重要。実績のあるところに依頼をしよう。

当記事ではオウンドメディアを運用するメリットを解説してきましたが、メリットを得るためにはターゲットに刺さるような記事内容を作るポイントを抑えたり、ウェブで検索したときに上位に表示されるよう工夫を凝らす必要があるなど、自分一人の力でやろうとすると難易度が高いです。

さらに、闇雲に運用しても結果が出ないということの他に、質の低い記事を公開してしまうとブランディングの低下を招いたり、時間やコストを消費してしまうなどのマイナス面もあります。

当記事で運用するポイントもまとめているのですが、これらはほんの一部であり、まだまだ細かい点として気を付けることやノウハウがたくさんあります。

なので、オウンドメディアで成功したい場合は、SEOというものに知見のある会社に依頼してみたり、ノウハウや経験のある人に依頼してサポートやアドバイスをもらうことを推奨します。

この記事を執筆・公開している株式会社Gear8でも自社でメディアを運用していることに加え、クライアントから依頼を受けキーワードの提案や記事の執筆方法レクチャーなどを行い検索順位上位を獲得した実績もございますので、ご興味のある方は是非ご連絡いただけると幸いです。

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Tomoki Ishioka

1991年9月生まれ。ディレクション業務を主に担当。担当動物はトナカイ。

不動産営業を経験したのち、没頭できるような楽しめることを仕事にしたいと思い2018年1月にWeb業界へ転職。デザイン・構築・ディレクションを一通り経験したのち、ディレクションをより深く突き詰めたいと考え、2022年5月にGEAR8へ入社し今に至る。入社前にタイと台湾にプライベートで旅行した過去がありGEAR8とは謎の縁を感じる。

好きなことは食べること。好きな食べ物は寿司・蕎麦・蟹。この順位は数年更新されていない不動のランキング。趣味はキャンプ。最近油絵を始めました。