シロフクロウ(Bubo scandiacus)
フクロウ目フクロウ科の鳥。白梟、英語ではSnowy Owl、またはギアエイトカンチャンとも。
北極周辺に生息しており、その名の通り真っ白な羽毛が特徴的なフクロウ。
白夜の地域に住んでいるため、フクロウとしては珍しく昼間にも活動します。冬には稀に北海道まで南下してくることもあるとか。木の上よりも岩や氷の上、切り株などにとまっていることが多く、北海道の動物園ではよく積雪した地面と雪だるまのように同化している姿が可愛がられています。
笑顔のようにみえる目元も人気ですが、これはまばたきをする瞼と目を閉じるときの瞼がそれぞれ別にあるからで、下のまぶたが上に向かって閉じることで生まれる表情なんだとか。眠いときや眩しいときの顔なんですね。ちなみに他の鳥類や爬虫類などと同じく瞬膜という瞼のしたの保護膜もあるので、瞼はぜんぶで3つあることになります。ふしぎです。
目の話をすると、フクロウの目は正面についているので立体視が得意なのですが、ほぼ固定されているため眼球をぐるぐる動かすようなことができません。そのため、首をぐるっと左右から後ろに回したり、かしげるように傾けたりすることで視界を動かしています。首が柔らかいのにも理由があるんですね。
耳も左右ずれた位置にあるという独特の仕組みなので、この耳と視力によって、正確に獲物の位置を把握することができるそうです。
シロフクロウの外見の特徴としては真っ白なのがオス、斑の多いのがメスです。雪解けの頃に抱卵するので、擬態のためにメスには斑があるということのよう。
シロフクロウというとほぼ必ずセットで思い起こされるのが、某魔法魔術学校のお話で主人公の飼っているフクロウ。あの子はメスの設定なのですが、映画では真っ白さを優先されたためかオスのフクロウが演じていたそうですよ。森のくまさんの話とか、ライオンが王様のあの国の話とか、ファンタジー小説にフクロウは時々出てきます。ギリシャ神話の影響もあって、賢者や長老など知恵のある賢い生き物というイメージが西洋では強いみたいですね。
野生ではレミングというネズミ的な生き物をとにかくたくさん食べるので、レミングの生息数の推移によってシロフクロウも増えたり減ったりするみたいです。獲物が多ければ雛がよく育ち、少なければ飢えて大きくなれません。
狩りはとても上手で、音もなく飛ぶので有名です。漁師が仕掛けた罠を覚えたり、巣穴の中の獲物を驚かせて捕まえたりと頭脳派なところもあるのは、さすが賢者。
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北海道では以下の動物園などでシロフクロウに会えるようですよ(2018年5月現在)
さて、今回とりあげたシロフクロウも、弊社スタッフのキャラクターになっている動物です。
代表の水野に選定理由をきいてみました。
「見た目。シロフクロウの笑ってる(わけではないけど)顔が特に似てる。あと森の賢者と呼ばれているので是非当社の賢者となってほしいという想いも込めて。ちなみに暑さや湿度には極端に弱いとのこと。」
韓もまずは見た目でフクロウチョイスだったんですね。台湾から京都、京都から札幌へ旅してきたうちのフクロウさんは確かに語学も堪能です、これからは賢者と呼ぼう…。
以上、G8動物図鑑をおおくりしました!
このコーナーでは不定期にスタッフのキャラクターになっている動物について紹介していく予定です。
(あくまでも素人が調べられる範囲のものから気になったことをまとめています!正確な情報は専門の方にご確認くださいね。)
▼#1 オウサマペンギン編
▼#2 エゾリス編
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▼#4 レッサーパンダ編
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▼#6 パンダ編
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