2022.12.07

福津組 - 老舗建設会社がさらに成長するために、Webサイトをリニューアルした理由-前編-

Akihito Mizuno

こんにちは、佐藤夏希です!

今回のGear8お仕事風景レポートは、札幌を飛び出して古平町にある福津組さんへお話しを伺いに行ってきました。
福津組さんは、2021年にWebサイトリニューアルをご依頼いただき、Webディレクションを担当させていただいたのは、最近では珍しく我らが水野さん!(社長!)
前編後編でのお届けで、まずは前編をお送りいたします。

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この日は雲ひとつない快晴で、古平に向かうことができました!

札幌から古平までは水野さんに運転してもらい(私の運転では一抹の不安があるので)高速道路を使い、1時間半ほどで福津組さんの社屋に到着しました。

古平町にある福津組さんとは?

福津組さんは、明治43年(1910)から古平で続く老舗の総合建設会社です。古平をはじめ道内のインフラ整備や神社などの建設を行い、地域の生活を豊かにしてきました。このSummitを読んでいる札幌近郊の方だと、余市から積丹へ向かう道中、古平町役場前を右折し道なりに海岸沿いの道を走ると思いますが、実はその海岸線沿いに出てすぐの山側に福津組さんの社屋があります。
私も積丹・美国の海へ向かう途中で、福津組さんの社屋前を通っていて「立派だな~」となんとなく思ってみていた記憶がありました。

この社屋に見覚えのある方も多いのではないでしょうか?

早速インタビュースタート

挨拶を終えて、早速インタビューの準備へ。インタビューに答えていただいたのは、福津組の常務取締役・福津宇基さんです。古平生まれの古平育ちで、なんといっても第一印象は爽やかな方!どんな話が聞けるのか楽しみだなとワクワクしながら、インタビューをスタートさせました。

インタビューを快く引き受けてくださった福津組の福津宇基さん

Gear8を知ったのは4年前。かっこいいサイトをつくる会社だなと思っていた。

水野&夏希:本日はよろしくお願いします!

福津さん:こちらこそよろしくお願いします。今日は快晴でよかったです、前日まで天気が悪かったので。Gear8さんにお願いした写真撮影の日も快晴だったから、水野さん晴れ男なんですかね。

水野:いやいや!僕じゃなくて、カメラマンさんが晴れを引き寄せるんですよ!

夏希:(やりとりを見守る)では、はじめましょうか(笑)Gear8のことは元々ご存知だったのでしょうか?

福津さん:札幌の大通りにある「HAIR SALON Groen」(2018年にGear8でWebサイトリニューアルを担当させていただきました)に私がお客さんとして、Groenに通っていたんですよね。そこのWebサイトをGear8さんがつくられていて、そのタイミングで初めてGear8さんを知りました。「わあ・・・すごくかっこいい」という感情しかなく、すぐにGear8で検索しました。

夏希:嬉しいです、かっこいいと言ってもらえると。

福津さん:そのころはまだサイトをどうにかしたいとは考えていなく、ただただGear8のつくるサイトがかっこいいという感情しかなかったですね。なので、たぶん4年前ぐらいからGear8を知ってます。

夏希:4年も前からGear8を知っててくれたんですね。しかもお褒めの言葉まで・・・ありがとうございます。
前職を退職され、2020年10月に福津組に入社しすぐにWebサイトのリニューアルに取り掛かったと聞いているのですが、これはなぜでしょうか?

福津さん:入社して最初に感じたのは、会社にとって担い手が圧倒的に不足していることでした。どう採用を進めたらいいのか?と考えたときに、自社のブランディングをしっかりして若い人に福津組のあり方や、将来の展望などをしっかりと伝えられるWebサイトを作りたいと思いました。そこで短期的な人材不足の解消だけではなく、長期的に福津組を一緒に成長させてくれる仲間が集まってくれるようにという強い思いでWebサイトリニューアルをはじめました。採用応募する人が「この会社どうなのかな?」と思って見るので、Webサイトがある意味物差しになってる部分もあるなと。手を抜きたくないと思っていました。そこで、信頼できる人に頼みたいなと思っているときにGear8さんを思い出して・・・

夏希:おおお、4年前とつながるんですね!

福津さん:はい!Groenに紹介してもらいました。人づての方がいいものを作ってくれそうな感覚があって、

水野:それはありますよね。

夏希:どんどん繋がっていく感じが、物語を見ているようです。

福津さん:そう、そして見積りなどの話をしたときに水野さんが「俺、やりますよー」とディレクションを引き受けてくれて(笑)、「ええ!?」ってなりましたね。他にもディレクターさんがいるのをWorksを見て知っていたので「いいのかな・・・?」と正直思いました。

夏希:いや、確かにびっくりしますよね。いきなり社長がディレクションを名乗りでてきた!?みたいな。

福津さん:はい(笑)

夏希:物語には波乱もつきものですが、社内で反対意見はでなかったですか?

福津さん:Webサイトを変えたいということ自体への反対意見はでなかったのですが、予算面では正直でましたね。社内の中でWebサイトへの価値観が人それぞれ違うので、人によっては(既存サイトがあるから)見れればいいんじゃないかという意見もでました。

夏希:そこはどのようにして、納得してもらったのですか?

福津さん:半ば無理くり感はありましたけど(笑)社長を始め説得し、納得してもらいました。

夏希:それだけ課題を感じてらっしゃったと。今は求職者の大多数が自社サイトを見てから求人応募する時代と言われているので、ここでお金をかけてしっかりWebサイトを作り上げることでいい人が入ってくる率は上がりそうですよね。

水野:そう。リクナビやマイナビなどの求人サイトは広く周知するっていう意味では必要なツールですけど、企業もよく見せようとして情報をいれてしまうから、素の部分が見えづらいところはあって逆にそれがもったいないように感じる。

福津さん:求人サイトを見ても、そのあとにその会社のサイトをみて「ああ、こんなものか」と思ったら「この会社じゃなくていいかな」と思っちゃいそうで。

水野:逆に求人サイトの情報だけで応募する人はちょっと心配ですよね。スペック・給料・福利厚生の内容だけで応募してくる人は、そもそもの自分が働く会社に興味を持ってくれてるのかな?って。そういう意味で応募者のフィルタリングをかけれるのかもしれない。Webサイトをみて会社のことを知ってから応募してくれるのかっていう大事なポイント。

リニューアル後に採用した人は、みんなWebサイトを見てくれていた。

夏希:ストレートに聞いてしまうのですが、リニューアル後に採用応募してきた方っていらっしゃいますか?

福津さん:はい。20-30代で3名採用しました。ハローワークの求人票経由で応募してくれた方もいて、Webサイトを見て「湧き上がるものを感じました」と言ってくれました。その方、めちゃくちゃ元気がよくて。彼が就活の合同企業説明会でよく声かけして、就活生を連れてきてくれています。福津組のことをしっかりわかってくれているので、声かけもやっぱり上手なんですよね。質問にもしっかり答えることができる。

こちらが噂の企業ブースのお写真。実はこのブースのデザインもGear8が担当させていただきました。イスのカバーが斬新でいいですね!

福津さん:ちなみに私が入る前は、若い方がひとりだけいらっしゃったんですが、その次に若いのが私でした(笑)なので、その(若い層の)空白地帯をこれから埋めようと頑張っています。

夏希:なんと・・・年齢で言うと福津さん下から2番目だったんですか。そこに3名若い方が入社されたのは大きいですね。

水野:どうですか、若い方が数名入社されると会社の雰囲気って変わりますか?

福津さん:めちゃくちゃ変わってきてますね。インスタを毎日投稿できるように頑張っていきましょう!と勢いよく始めてくれたりして、ネタもいろんなところから持ってきてくれたりしてます。社外だけじゃなくて、社内にも親近感をもってもらおうと社内のシェアツールにもアップするようにしてくれていますね。

夏希:新しい風を運んできてくれているのを感じますね。

新しい人が加わった社内について、真剣に話す福津さん。時折笑顔になり、この数年の努力が実ってるのを実感しているようでした。

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以上、前編でした!いかがだったでしょうか?
4年前からGear8のことを知っていてくれて、WorksやSummitにも目を通してくださるほどGear8のことを見ててくださった福津さんからのご依頼とあって、水野さんはプレッシャーが結構あったのかなと思っていたのですが、今インタビュー時の水野さんの表情を思い浮かべると「サイトつくるの楽しかったなあ」っていう表情しかしていなかったです(笑)
でも、福津さんからの熱意で刺激を受けた水野さんが作ったサイトだから実際に採用につながり、良い人が会社にきてくれたんだと思います。

最初は福津さんが「採用をどうにかしたい」と思って始めたWebサイトのリニューアルでしたが、実はWebサイトを改めて作り直すことで副次的に起きた様々なドラマがあったようです。
それは後編でお届けしますね、お楽しみに!

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Akihito Mizuno

1977年1月北海道札幌市生まれ。2000年に大学を卒業しホーマック株式会社に入社、デジタルハリウッド札幌校での勉強を経て、2004年デザイナーに華麗なる転身をしました。白髪になる前から担当動物はシロクマです。 創業する2008年までは、グラフィックデザイナーからウェブデザイナーそしてウェブディレクターとして濃密な4年間を過ごし、Gear8 Graphicsとして個人事業を開始しました。翌年に法人化し、株式会社Gear8として活動を開始。 大切にしていることは一人の時間。様々な業種や職種の皆さんとお話する仕事なので、森の中で自分と話す時間をなくさないようにしています。最近は月の1週間を札幌以外で過ごすことにしています。