2024.08.27

台湾出張記 〜越境チームビルディングの足掛かり〜

Tomoki Ishioka

「8月下旬に台湾いく?」
という代表水野の一声により私、ディレクター石岡が参加することになった今回の台湾出張。

GEAR8は台湾にも拠点があり、日本メンバーが台湾に行ったり、逆に台湾メンバーが日本に来たりしています。
ただ、実はいままで台湾へは役員しか出張したことがなく、今回は初の役員以外の出張となりました。

出張メンバーは
代表:水野(札幌)
ディレクター:岩田(札幌)
ディレクター:福村(タイ)
そして私、石岡

備忘録的な意味も含め、2024年の8/21(水)〜8/24(土)の台湾出張で何をしてきたのか、どんなことを学び感じたのかを時系列に沿ってここに書き残します。

出張前日:灼熱と激忙の東京

今回の出張について、私のみ前日の8/20(火)から東京へ飛び立ち、撮影や会食などのスケジュールをこなしていました。

そんななか「台湾に持っていく用に、札幌のGEAR8ディレクター待島が取り上げられた雑誌を探して購入して欲しい」というミッションが急遽舞い込み、「次の予定が迫っている・・本が見つからない・・・でも探したらありそうなんだよなぁ〜〜〜あ、1冊だけあった!」という感じでなんとかGET。

翌日無事に台湾メンバーに渡すことができてミッションコンプリート。
素敵な笑顔が見れて、駆け回り汗だくになりながら探した甲斐がありました。嬉しい。

この日はあまりの疲労感で、会食後ホテルに帰るまでの道のりで何度も寝落ちしてしまい、乗り換えを逃しまくることに。
ホテルまで30分で着くはずが、結局2時間近くかかってしまいました。

翌日は5:30羽田空港着なので早く寝なければいけないのに・・・
でも無事ホテルに着くことができたので良しとします。

出張1日目:食べて、飲んで、話して。

深夜なのか早朝なのか。
なんとも言えない藍色の空の時間に起床し、羽田空港へ移動。そしてチェックイン。
離陸した瞬間爆睡し、目を開けたらもうそこは台湾でした。

入国手続きを済ませ空港から外に出ると、異国の雰囲気がお出迎え。
海外にいったときの明らかに日本と違う感じ、ワクワクしますよね。

台湾のオフィスは松山空港から徒歩10分ほど。
炎天下のなかキャリーケースを引いて移動しても全然苦にならなかったです。

オフィスに着いたときにはちょうどお昼の時間だったので、とっても美味しい小籠包のお店に連れて行ってくれました。

昼食後オフィスに戻ってからは少しだけ作業をし、夕方くらいに代表水野と「軽く飲みながら仕事をしよう」ということになり移動。

パソコンを持っていたけども、案の定一回も起動せず、ずっとお話ししてました。

でもちゃんと真面目な話もたくさんしまして、「日本の案件で海外のデザイナーが入ったり、その逆のような感じもしていきたい」という話が特に印象に残っています。

日本だけでなく海外にも拠点があること。
拠点間でしっかりと交流があること。

この2つをクリアできる制作会社は希少であり、それができるGEAR8は他社にはない独自の強みを持つことができるし、なによりそういった働き方をしていくことでディレクターとしても人間としても幅が広がりそうでいいですよね。

今回役員以外のメンバーを台湾出張に連れてきたのは、この国境を超えた仕事の進め方をしていくための足掛かりとしたいという話を聞いて、ちょっと責任感を覚えつつ、同時にワクワクもしました。

そんなこんなでいつの間にか夜になり、ディレクター岩田・福村が台北に着き合流したところでこの日は終了。

出張2日目:海外にいるからこその気づき。

この日は
・クライアント様と進行中案件の打ち合わせ
・社内メンバー3人で行う勉強会の開催
・この日に提出がマストな日本の案件の作業
をする予定があり、台湾にいながら日本で動かしている案件を進めた1日でした。

余談ですが、私は27歳からウェブ業界に飛び込みまして、それまでは不動産業界にいたんですが、この業界に転職しようと思ったきっかけのひとつに「場所にこだわらず働けるような仕事がしたい」というのがありました。

複数回の海外旅行経験で、異国の空気感というか魅力に取り憑かれ、海外で仕事をしながら1ヶ月とか滞在しつつ仕事ができるようになれたらいいなとか思っていたんですよね。
マストではないけど、いつかそういったことができる人生になりたいと思っていた感じです。

そんななんとなくの願望が、割と実現できる状況になりつつあることに感慨深くなっていました。

そして夜は役員以外の日本+台湾メンバーとご飯に。
火鍋と餃子が美味し過ぎた。

火鍋は地域とか国とかで色々タイプがあるらしいんですが、今回私が食べたのは全く辛くなく、酸っぱいやつでした。酸っぱ美味しい。

その後は本場のタピオカを堪能するメンバーがいたりしつつ、途中でふらっと雑貨屋さんに寄ることに。

センス溢れる台湾雑貨の数々。
女性陣の「かわいい〜」が飛び交う。

そうなんです。台湾のパッケージデザインは本当にかわいくて素敵なものが多い。
具体的にいうと、背景をグラフィカルに表現しているものが多く、しかも色使いが本当に絶妙なんです。

複数の色を使いつつも、トーンを合わせたり彩度を少し落としてうまくまとめていて、日本っぽさ・中国っぽさ・西洋っぽさがミックスされている感じがします。台湾の歴史がデザインにも反映されているような印象を受けました。

そんなデザインの発見もありつつ色々とお土産を購入し、お次はクラフトビールのお店でさらに交流を深めることに。

みんなとはオンライン飲み会だったり、日本で直接会ったことがあるんですが、オンラインだと複数人でワイワイ話すのが難しいのと、日本はメンバーが多めなのでせっかく海外から来てくれても深く話すことがあまりできなかったんですよね。

でも今回は少人数で行動することが多かったので、いままで以上にお互いのことを知れてぐっと距離が近づいた感じがしました。

たくさん会話を重ねると、一緒に仕事をするときもやりやすくなります。

ゆくゆくは案件で日本とタイのダブルディレクター、台湾デザイナーというようなミックスしたチームを組めたら、日本で受け入れられる見せ方をベースにしつつも、グローバルな視野のアイデアが生まれて唯一無二のブランディング表現ができる可能性が高まるのではないでしょうか。

これからもっと回数を重ね、GEAR8だからこそできるチームづくりができていけばいいなぁとしみじみ思った2日目でした。

ちなみにですが、帰ってからカードキーを持たずにお部屋を出てしまい、再発行してもらうことに。
とっても親切な対応をしてもらい、なんとかなって良かったです。

カードキーは1回2枚もらえるので、紛失により4枚に。
再発行後の2枚は使えますが、もともとの2枚は使えなくなったのでなんの意味もないカードです。

★出張3日目:デザインとディレクション

この日は朝から散歩&朝食。
西寧市場という菜市場とオーディオ機器販売店が同居している、ローカルな雰囲気満々の市場へ。

野菜や加工食品が山積みになっている感じがまさに市場!という感じ。
また、さっきまで生きていた魚や豚が生々しく捌かれている様子があちこちで見られ、今をエネルギッシュに生きている雰囲気に満ち溢れた空間でした。

あんまり生々しいのは載せると良くない気がするので、豚の顔くらいにしておきます。
こういった雰囲気も日本ではなかなか味わえないからなのか、エネルギッシュな雰囲気に触発されたのか、自分ももっと今を必死に生きなきゃなと朝から気合十分状態に。

そして別の場所で軽く朝食を食べたあとは、タイ&日本のディレクターメンバーで、迪化街(てきかがい)というところへ突入。

迪化街は、食べ物も雑貨もたくさんで、台湾の素敵なパッケージデザインを学ぶのにうってつけのスポット。

パッケージデザインひとつとっても、日本とどんな違いがあるか、どんな色使いをしているのか、なんでこのレイアウトでこの配色なのか、どんな印象を与えたいかを意識して作れられているかを常に考えながら見ることで、たくさんのことを学べたとても良い機会でした。

いろんなお店を見て回ったあと、午後に台湾オフィスへ行き、今回の出張のメインイベント「各拠点のディレクターが同じお題のワイヤーフレームを作る」というワークショップに参加。

お題は実際に企業が提供している製品であり、ブランディングのためにサイトをリニューアルしたいという要望があったと仮定し、時間内でTOPページのワイヤーフレームを作るというもの。

今回は「2時間で作り上げる」ということが目的でもあったので、みんな尋常じゃない集中力で作業に没頭していました。

そのおかげもあって無事全員完成。
最後にひとりずつ5分間でワイヤーフレームのポイントを発表したんですが、これもまた学ばせてもらうことが多かったです。

実はこのワークショップについて、以前にも日本のディレクターで開催したことがあり、そのときは同じ日本メンバーでも見せ方や伝え方に違いがあったんですが、今回は「人ごとの個性の違い×国ごとの考え方の違い」をより強く感じました。

例えば、日本メンバーのワイヤーフレームは、情報を不足なく伝えるような意識が強い設計になっている傾向があります。

一方、タイメンバーのワイヤーフレームはダイナミックに、シンプルに、ストレートに伝わるような表現である印象を受け、台湾メンバーのワイヤーフレームはグラフィカルな表現を提案していたり、日本よりも文字情報は少なめでわかりやすい、すぐに理解しやすいワイヤーフレームである特徴を感じました。

みんなそれぞれ違うワイヤーフレームだけれども、見せ方や工夫するポイントに違いがあり、人の数だけアイデアがあるということをあらためて実感。

今回3拠点合同で行うことで、身を置いている環境や文化による違いから生まれるアイデアはとっても刺激になりました。

今後もこういった経験を積み重ねたり、掛け合わせて独自的なアイデアを生み出したり、GEAR8だからこそできることをどんどんしていきたいです。

集中して頑張ったあとは、最終日ということもあり、飲んで、夜市を歩き回って遊び、また飲んで、たくさん話して交流を深めました。

3泊4日という短い間でしたが、いろんなところを案内してくれたり毎日一緒にご飯を食べてくれたりとってもお世話になり台湾メンバーには感謝してもしきれません。

そしてみんな明るいというか、ずっと元気というか、とにかく素敵なんですよね。

そんな方々と短くも濃い時間を過ごせて、学びあり発見ありで最高の出張でした。

タイから参加した福村さんも、台湾のパッケージデザインを学ぶというミッションがあったようですが、お土産屋さんなどでたくさんのデザインを真剣に眺めていたので、きっと大きな収穫を得たのだろうと思います。

そんなことを考えながら、酔いと充実感に包まれた台湾合宿最終日でした。
ホテルで数時間仮眠をとり、4日目の早朝から台湾→札幌へ移動し今回の出張は幕を閉じます。

ちなみにこの日の夜もカードキーを部屋に忘れ、またカードキーを再発行。合計6枚に。
見た目が全部同じだから、どれが今使えるカードキーかわからなくなるという弊害が発生。

まとめ:出張は学びと発見の宝庫。

個人的な考えですが、海外出張は事前に決めた目的を達成するために行くだけではもったいないと思います。

せっかく今までと違う環境にいるんだから、移動しているときや、ふと気づいたときにまわりに意識を向けて、「知らないは楽しい」の気持ちでいろんなものに触れ、体験を重ねることで、より成長ができたり有意義なものになっていくのではないかと思います。

ということで今度はバンコク出張に行きたいです。
ぜひお願いしますとここでアピールしておきます。

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Tomoki Ishioka

1991年9月生まれ。ディレクション業務を主に担当。担当動物はトナカイ。

不動産営業を経験したのち、没頭できるような楽しめることを仕事にしたいと思い2018年1月にWeb業界へ転職。デザイン・構築・ディレクションを一通り経験したのち、ディレクションをより深く突き詰めたいと考え、2022年5月にGEAR8へ入社し今に至る。入社前にタイと台湾にプライベートで旅行した過去がありGEAR8とは謎の縁を感じる。

好きなことは食べること。好きな食べ物は寿司・蕎麦・蟹。この順位は数年更新されていない不動のランキング。趣味はキャンプ。最近油絵を始めました。