2025.05.16

Figmaで手書き風フォントを比較。さくっと社内用に作った話

Wataru Machishima

手書き風フォント、選ぶのって意外と難しい

デザインに少し柔らかさを出したいときや、クライアントから「手書きっぽくしてほしい」と言われたとき。
フォントの候補をいくつか並べて比べたい、という場面はよくあります。
そんなときに便利な、Figmaで手書き風フォントをまとめて比較できる検証用ツールを作ってみました。(めちゃアナログです)

ツールの概要

使いたい文字を一括で差し替えたり、実際に使うサイズ感で調整して見比べられるようにしています。
下のように、フォントをずらっと並べて一気に比較できます。

使い方

1. フォントをインストール

まずは下記サイトから、検証したいフォントをダウンロードしてPCにインストールします。

2. Figmaページを複製

用意したFigmaファイルを開いて、自分のワークスペースに複製します。

3. 一括でテキストを差し替える

検証したい文章に変更します。
「編集」→「検索と置換」から、一括で文字を置き換えることができます。
Shift+Enterで改行を含んだ文字も扱えるので便利です。

4. 実サイズに近づけてチェック

見出しや本文など、実際に使うサイズ感に調整して確認すると、より印象がつかみやすくなります。
フォントによってはつぶれて見えたり読みにくかったりすることもあるので、そのあたりのチェックにも役立ちます。

5. PDFで書き出す方法

比較した結果をPDFでまとめたい場合は、
「ファイル」→「フレームをPDFにエクスポート…」を選ぶと、すべてのフレームを1つのPDFに書き出せます。

※同じページにあるすべてのフレームも一緒に書き出されるので、書き出す前に不要なものは削除しておくと安心です

Tips:あえて「手書き風じゃないフォント」でもテストする

このツールには、いわゆる“手書き風”ではないフォントも少し混ぜています。
というのも、「手書きっぽくしたい」というアイデアの背景には、
やわらかさや親しみやすさといった印象を求めているケースも多いからです。
筆跡っぽさがなくても、その印象を実現できるフォントがあるかもしれないので、
幅広く見比べられてみましょう。

おわりに

フォントの検証って、ちょっとした作業でも手間がかかります。
こんな感じで「手書き風」「信頼感」「品の良さ」などのテーマに分けて用意しておけば、気になるフォントを並べてサクッと比較できるので、効率よく候補を絞り込むことができそうです。

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Wataru Machishima

1985年3月北海道登別市生まれ。小樽、函館を経て13歳から札幌在住。パンダは特別好きではなかったですが、10年も担当動物として一緒にいて今や愛着もひとしおです。

大学在学中のインターン経由で翻訳会社へ入社し営業マンとして外国語のツールやウェブ制作に携わりました。制作会社に移り3ヶ月だけウェブデザイナー、その後ディレクターとなり2年で167件のディレクションを担当し精神を鍛えたのち、2012年からGEAR8でディレクターです。

夏は主にファミキャンで道内キャンプ場にいます。テントはOGAWA(2022年〜)、良さげなギアを見てはポチり過ぎて赤字になります。ディレクションという仕事が好きで、担当するクライアントのためにいろいろ思考を深めます。国内のウェブ系勉強会に参加とたまに登壇も。気軽に声をかけてください!