2024.09.02

アニメーションを強化する「残像」

Ryota Sudo

世の中のアニメーションには、「目に見えているけど目でほとんど認識されない装飾」で溢れています。ゲームでも動画でも、何気ない部分に光の粒が舞っていたり、小さい円が弾けていたり。

ウェブも同じで、

  • アニメーションの演出用に
  • 何か装飾をプラス1することで

ユーザーには気づかれずとも、無意識のうちに「このアニメーション気持ちいいな」と思わせることができます。
(あ、実際には頭の中で「思う」ことすらしないんですが…無意識レベルなんです)

残像を使った例

今回は弊社の制作実績の北海道コンサドーレ札幌グローバルサイトを例にお話します。

分身ありの完成版。選手の残像が勢いよく現れる。足元のスプラッシュも残像が大きく跳ねてフェードアウトしている。

ポイントはこの赤く囲った部分!アニメーションを派手に見せるためにわざと同じ画像を同じ位置に重ね、アニメーションのタイミングや拡大率を変えています。つまり、残像として同じ画像を2回使うのです。

はじめのうちは与えられたデザイン案の画像だけで(=あるものだけで)アニメーション案を考えがちですが、ときには登場しない画像を思いつく(生み出す)ことも重要です。

もしこれらの残像がないと下記のようになります。

残像なし版。

これでもアリですが…やはり今回のサイトのコンセプトに合っているのは、残像あり版でしょう。

今は簡単に学べる時代?!

こういうアニメーション演出の勉強に意外と役立つのが・・

  • ゲームのトレイラー(PV) 特にポップなゲームがおすすめ
  • テレビゲームのメニュー画面(UI部分) 特にポップなゲームがおすすめ
  • アニメの主題歌映像

などです(人によるかもだけど)。

今はYouTubeの公式チャンネルで、アニメもゲームのトレーラーも観られる時代ですね。これらを一時停止やスローで観ると、意外と細か~いところが派手に動いていたりすることに気づきます。これらのテクニックはウェブにも応用できますね!

YouTubeの歯車アイコンからスロー再生にしてみよう
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Ryota Sudo

1990年札幌生まれ。大学でプログラミング、動画制作、デザインなどを学び、2012年よりインターンシップを経てGEAR8に入社。 業務ではコーディング、フロントエンド、アニメーションを担当。プライベートではアプリ開発も趣味とする。