TrippinoHOKKAIDO誕生から2年。
ちいさなアプリのはじまりと、タイから世界に踏み出した次の一歩
2017年4月末に弊社で運用しているアプリ「TrippinoHOKKAIDO」の繁体字版・英語版をリリースいたしました。
ありがたいことに、訪日ラボさまはじめ各メディアでも報道いただいております。
これまでタイ語のみの対応ということで利用されたことのなかった方も多くいらっしゃると思いますので、
改めて、多言語版リリースのご報告に添えてTrippinoHOKKAIDOのこれからのお話をあわせてご紹介いたします。
Trippino HOKKAIDO とは
TrippinoHOKKAIDOは北海道を訪れるタイ人観光客向けに開発された観光アプリです。
アプリの中には1,500 以上の観光施設、商業施設、レストラン、デパート、ホテルなどがタイ語で紹介されており、2 度、3 度と北海道を訪れるリピーターのタイ人観光客に対しても充実した観光案内を可能にしてきました。アプリと連動して、ブログやFacebookでの情報発信もおこなっています。
今回の多言語版対応に関しては、どちらかというと「今まで対応していなかったの・・・?」と言う声が聞こえてきそうですが、今までは上記の通り”タイ人向けに、タイ語のみ”で展開していたのです。
はじまりと道のり
私たちがTrippinoHOKKAIDOの構想・開発を始めたのは、2014年でした。
2013年10月から新千歳バンコク間の直行便がデイリー便になったことや訪日観光ビザの緩和など、タイ人観光客の増加への期待感が高まっていた時期です。
目指すアプリのかたちを模索しながら、タイ法人の設立準備も兼ねてタイ現地に何度もFS調査に出向きました。
それから約1年の開発期間を経て、2015年にめでたくローンチを発表。
スポット数も、コンテンツ内容もまだまだ完全とは言えない充実度ではありましたが、
「北海道の情報だけをタイ語で発信する世界で唯一のアプリ」がデビューしました。
当時のローンチパーティの様子→キタゴエさま記事
リリース後は、アプリやFacebookページを通じて北海道旅行に関する疑問質問 に答えているうちに、
「冬の告知ならこの時期の配信がベストだな」
「この日本語の表現のままではタイ人には伝わらないね」
と言う細かな分析が可能になり、多くの企業様とタイアップさせていただくことに。タイ向けのプロモーションメディアとして少しずつ成長してきている反面、DL数やファンの獲得はWeb上だけでは思った様に展開していかない時期もあり、
タイ国際旅行博(TITF)やJAPANEXPOでアプリDL促進キャンペーンとして自分たちでブース出展の経験も重ねました。
そんな中の2016年8月、Gear8Thailandをバンコクにて設立したことをきっかけに、今まで以上にタイ現地でのプロモーションやマーケティングがしやすくなりました。
北海道を知っているタイ人と、タイを知っている北海道人がタッグを組むことで、タイ語版のTrippinoHOKKAIDOはニッチながらも多くの方々から愛されるメディアに成長することができたのです。
(Facebookページファン数:90,508LIKE 2017年5月時点)
多言語対応にむけて
さて、リリース直後から北海道内の企業様や自治体の皆様に「台湾向けはないの?」とよく訊かれていました。
ご存知の通り、北海道を訪れる外国人観光客の約30パーセントは台湾からのお客様です。
2016年度の台湾人来道数は54万7,800人。(ちなみにタイ人は15万5,200人)圧倒的なマーケットであることは間違いありません。
メディアとしても、TrippinoHOKKAIDOの目指している「個人旅行客で北海道リピーター」というファン層にも近いことから、アプリローンチ2周年の2017年春をめどに改修・多言語化開発を開始。
北海道がまだ見ぬ土地だったタイとは違い、多くの台湾人が「北海道経験者」。
個人旅行客で北海道リピーターに向けた情報提供というコアテーマはタイ版と変えることなく、コンテンツは台湾人向けにアレンジが必要です。
もちろん、自動翻訳機能で多くの言語に一度に対応する、と言うことも不可能ではありませんでした。
ですが、あえて全て人力翻訳・リライトで取り組むことで、現時点でベストな内容の繁体字版・英語版が誕生できたと考えています。
英語版は主に東南アジア諸国の英語圏ユーザーを意識したコンテンツと英文に変えました。シンガポールやマレーシア・フィリピンなどの皆さんに楽しんでいただけるようにと生まれたものです。
●台湾版公式URLはこちら
●英語版公式URLはこちら
※それぞれの端末に設定されている言語によって、何語で表示されるかが変わる仕様になっています。
アプリのリリース後、Gear8では台湾オフィス開設に向けて現地でのFS調査や事務所さがしに奔走しています。
年内には台湾現地での拠点を設ける予定です。
海外展開についてはまた別の機会に。
タイ語版に加え繁体字版・英語版もでき、さらに多くの外国人に向けて北海道を届ける準備が整いました。
TrippinoHOKKAIDOはこれからも、「何度も訪れたくなるような、北海道の魅力を深く紹介できるメディア」として成長していきたいと思います!