まるで友人のように、たくさんのタイ人から感想が届く喜び
北海道リピーターにこそ届けたい、地方自治体の観光PR
先日、”タイ語のみ”の地方自治体観光情報サイトをリリースいたしました。
北海道上川郡剣淵町の観光情報サイト、kembuchiอยู่ที่ไหน ?(剣淵町はどこ?)です。
振り返ること1年以上前、剣淵町にタイ人が遊びに行くにはどうすれば…?まずは何からすればよいのやら…?というところから始まったこのプロジェクトについて少し紹介します。
Gear8では2年前から北海道観光情報アプリTrippinoHOKKAIDOを開発・運用しています。
北海道の観光に関する情報を、タイ語で発信するWEBメディアとしてじわりじわりと、北海道好きなタイ人の皆さんの間で活用してもらっています。
アプリを運用していくと、TrippinoHOKKAIDOのユーザーは個人旅行客(FIT)が多く、北海道リピーターからは細かな情報やあまりタイ人の中では知られていない情報を求めていることが判明しました。剣淵町の観光情報は、Trippinoのユーザーの求めてることに繋がるかもしれない、と考えた私達は、まずは体験をと真冬の剣淵町へ向かいました。
「寒い…」
それもそのはず、タイの1月は平均気温30度、ここ剣淵は平均気温0度…
町のお祭りに参加したり、アルパカ牧場でのエアーボード体験を楽しんだり、寒い北海道の冬を体験し、その感想をブログにまとめました。
TrippinoHOKKAIDOのアプリにも、剣淵の観光スポットを登録。
よし、これでタイ人がわんさかだ!と思ったわけなのですが、アプリ登録とブログ配信後、TrippinoHOKKAIDOのFacebookページにはファンからの剣淵に関する質問が届きはじめました。
「年末年始の営業時間は?」
「公共交通機関でのアクセス方法で一番おすすめなのは?」
限られた時間でたくさん観光したい気持ちはよくわかりますが、その内容は日本人の私たちの想像以上に細かく、具体的な内容です。
それらの反響内容を元に、アクセスや観光情報のPRの仕方を剣淵町様と相談し、タイ人観光客の中でも剣淵町でのステイを楽しんでくれそうな人ってどんな人だろう…という分析をおこなっていきました。
夏には、実際にタイ現地に行き、旅行会社様へのセールスコールに同行。タイ現地の旅行会社が北海道の地方都市に抱いている感想や疑問を直接聴くことが出来ました。
秋には現地でお会いした旅行会社様を剣淵町に招聘。
「いい空気」と何度も言っていたタイからのみなさん。
「アルパカと一緒に写真が撮れるのは最高!」セルフィーとSNSの国、タイならではの発想です。
剣淵町をスローライフの町と例えてくれた旅行会社の女性が教えてくれました。
「剣淵町には、大型商業施設やテーマパークは無いけれど、私達は剣淵にそれを求めてはいない。この町の自然や人のあたたかさ、そして野菜の美味しさをしっかり伝えることの方が商業施設を作るよりずっと重要ですよ。」
確かに、タイバンコクの交通渋滞や蒸し暑い空気とは正反対の剣淵町。野菜の味も、全然違います。
これからのプロモーションに役立つヒントを沢山頂きました。
SNSを中心にプロモーションを続け、次の冬には、多くのタイ人が剣淵町に遊びに行き、その感想をTrippinoHOKKAIDOに届けてくれました。
まるで友達のように、「Trippinoさん、剣淵に行きましたよー!!」とメッセージをくれます。無人駅に頑張ってたどり着いたんだ!と思うと、なんだかとても嬉しくなります。
制作をすすめていたタイ語Webサイトは、これらのタイ人の声をもとに、タイ人絵本作家メックさんと北海道・剣淵町の共同制作絵本「サワディー北海道」のキャラクターをモチーフにした、かわいいページにしました。
さっそく、タイの旅行会社も「ここに遊びに行くのもいいかも!」とFacebookページでシェアしてくれています。
たくさんご協力いただいた剣淵町の皆様、本当に有難うございました。これからもタイ人のファンを増やしていきましょうね!
TrippinoHOKKAIDOアプリもリリースから2年、WEBメディアとしてはまだまだですが、一人でも多くのタイ人が北海道リピーターになってくれるよう、これからも頑張ります。
タイの人にどうやって知ってもらったらいいのかわからない…
まず何からすればいいんだろう…
そうお考えの地方自治体の皆様、一度ぜひご相談くださいませ!