2024.06.25

北海道にいる外国人はどんな人?インバウンド観光客編|北海道インバウンド観光トレンド#2

こんにちは。gear8の渡邊です。

ここ数年、街中で多くの外国人観光客を見かけるようになったと感じている方も多いのではないでしょうか。美しい自然景観、美味しい食べ物、そして豊かな文化を体験するため、世界中から多くの人々が北海道を訪れています。本コラムでは、北海道を訪れる観光客の特徴やトレンドを探ります。

北海道の空港の国際直行便

まずは、北海道の主要空港から運航されている国際直行便について整理します。世界各国から訪れる観光客がいますが、特に直行便が運行している地域からの観光客が多く来道しています。北海道の中で国際線が就航している空港は3箇所あります。それぞれの空港から運行している国際線直行便の都市を確認していきましょう。

1. 新千歳空港(札幌)

  • 韓国:ソウル、釜山
  • 中国:北京、上海、大連、深圳
  • 台湾:台北
  • 香港:香港
  • タイ:バンコク
  • シンガポール:シンガポール

2. 函館空港

  • 台湾:台北

3. 旭川空港

  • 台湾:台北 (2024年6月現在)

新千歳空港は北海道最大の国際空港で、多くの国際線が発着しています。上記都市以外にも、ホノルル(ハワイ)やヘルシンキ(フィンランド)など、コロナ前には運行していた便についても再開が待たれています。函館空港と旭川空港は現在、台北便のみ運行していますが、季節便として韓国や中国など東アジアへの便も就航することがあります。今後は、より多くの都市への便が就航することが期待されます。

北海道インバウンド観光客の特徴|国籍は?各国の観光トレンドは?

今、北海道に一番多く訪れている:韓国

韓国では全世代に日本旅行の人気が高く、ソウルや釜山からの直行便が多いため、アクセスの良さも人気の理由です。韓国からの観光客は比較的短期間で訪れることが多く、札幌や函館などの都市を中心に観光することが多いです。最近では、美瑛も大人気スポットとなっており、団体ツアーなどに参加して都市を移動しながら観光する人も増えています。

コロナ後急増している:台湾・香港

コロナ前と比べ、来日観光客数が2割以上増えているのが台湾と香港からの観光客です。特に台湾は、前述の通り、道内3都市への直行便が就航しており、多くの人が訪れています。これからの時期、台湾や香港の観光客に人気なのは、四季折々の花やキャンプなど自然を楽しめる観光です。

夏の避暑地として北海道が人気:タイ

タイからの観光客は、バンコクからの直行便を利用して訪れる人が多いです。タイの人々は特に夏季の避暑地として北海道を好む傾向があります。また、タイ人の特徴として、周りの人と違う場所や体験を好む傾向があります。そのため、典型的な有名観光スポットだけでなく、ものづくり体験やアドベンチャーツーリズムも人気になっています。

北海道インバウンド観光客の特徴|旅行手配方法

団体旅行と個人旅行の割合は「3:7」

北海道旅行の手配方法については、団体旅行と個人旅行の割合が「3:7」程度となっており、他の都府県と比べると団体旅行の割合が若干高くなっています。中国、韓国、台湾などからの観光客で特に年齢が高い方は団体旅行を好む傾向が強いです。特に都市間観光など長距離を移動する場合は、団体ツアーに参加する方が多いです。

また、若年層は国籍を問わず個人旅行を好む傾向があります。欧米諸国やオーストラリアからの観光客は、個人旅行を好む傾向があります。

北海道インバウンド観光客の特徴|旅行プラン

北海道を訪れる外国人観光客について、同行者の内訳、日本への来訪回数、日本での滞在日数に関する統計データをもとに、その特徴を詳しく見ていきます。

家族旅行が主流、カップルや友人同士の旅行も多い

約40%が家族・親族と訪れていることから、家族旅行が主流であることがわかります。日本の治安の良さ、清潔な環境、親切なサービスが家族旅行者にとって魅力的な理由と考えられます。また、夫婦・パートナーが約23.3%、友人同士が約19.9%と、カップルや友人同士の旅行も多いことがわかります。リラックスできる温泉地やスキー、スノーボード、ラフティングなどの自然のアクティビティの需要が高いことが推測されます。

全体の8割以上が日本旅行のリピーター

初めて日本を訪れる旅行者よりもリピーターの方が多いことがわかります。リピーターは主要観光地に加えて、文化や祭りなどを体験したり、隠れた名所を訪れる傾向にあります。

4~6日間の滞在が半数以上

日本の滞在期間は4~6日間が最も多く、週末を含む短期間での旅行が主流であることがわかります。1週間以上の長期滞在も少なくなく、北海道の広大な自然をゆっくり楽しむために長期滞在を選ぶ観光客が一定数います。特に欧米からの観光客は長めのバケーションを取る傾向があります。

今後の北海道インバウンド観光を左右するカギは?

訪日旅行のリピーターに向けたコアな観光コンテンツ

8割以上が訪日観光リピーターということもあり、1度は日本の文化を体験したことのある方に向けたコアな観光コンテンツの需要が高まっています。インバウンド観光客の集客がなかなか進んでいない地域や店舗も、今こそインバウンド向けに魅力発信するチャンスです。一風変わった観光コンテンツを持っている企業こそ、インバウンド集客に力を入れてみてください。

非英語圏からの観光客に向けた多言語対応

北海道を訪れるインバウンド観光客のほとんどが非英語圏の国から来ています。インバウンド観光客が安心して滞在できる環境整備が求められます。多言語対応や文化理解の促進など、受け入れ態勢の充実がカギとなるでしょう。

Trippino Hokkaidoでインバウンド対策を強化しませんか?

gear8では、自社メディア「Trippino Hokkaido」にて、英語・中国繁体字・タイ語で観光客向けの旅行情報を発信しています。また、インバウンド対策を検討されている北海道内の各事業者の皆様に対して、コンサルタント業務も行っております。インバウンド対策に関するご相談や詳細なサービス内容については、ぜひTrippino Hokkaidoにご連絡ください。

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