2018.01.17

Trippino CHIANGMAI project 始動【前編】

Mizuki Yamada

こんにちは。Gear8で主にTrippinoを担当している山田です。

先日Trippinoの概要を日本語でお伝えするサイトを紹介しました。今日は8月からじわりじわりと始動している新プロジェクトについて、プロジェクトの生まれたきっかけからご紹介します。

タイから北海道へはたくさんいるけど、北海道からタイへは…?

北海道好きなタイ人に向けたメディアとしてTrippinoHOKKAIOを運営して早2年。現在は英語や繁体中国語にも対応し、北海道を訪れる外国人観光客の皆さんに楽しんでもらえるメディアを目指しています。

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特にタイでは、Gear8 Thailandの設立に伴い現地でのPRのタイミングも増えてきました。タイ人の北海道に関する興味や情報量も数年前からかなり変化し、より「今のタイ人」が知りたい情報を提供するのが重要になってきました。

タイ現地で北海道をプロモーションしようとすると、必ずタイの方から言われる一言。

「北海道の人も、たくさんタイに来てくださいね」

北海道だけに限らずですが、インバウンドのことだけ考えてついついアウトバウンドを忘れがち。北海道に何度も訪れるタイ人が増えて欲しいと思っているのに、お迎えする私たちはタイに行ったことがない…そんな現象がよく起きてることに気がつきました。

2016年に新千歳空港から出国した日本人の数は148013人。

別な空港から出国している可能性を考えたとしても、北海道に来ているタイ人よりも少ないのが実情です。もちろんタイだけに限らず、「北海道から外国へ行った人」という数なので、驚きです。

「北海道リピーターに向けて対策したい」という声が多く聞こえるようになり、北海道としても様々な季節に何度も来て欲しいというのは心からの願いです。でも、「海外の同じ場所に何度も訪れる旅行者の気持ち」を知らない状態での情報発信が続くと、やはり一方的になってしまいます。

メディアを運営していても、北海道のことを伝える技術よりも読んでいるタイ人の環境や気持ちに寄り添うことの方が重要なのではと感じ始めていたタイミングでもありました。今までの「北海道を知って欲しいプロモーション」スタイルを見直してみようと思い、タイの観光事情について調べてみました。

観光立国タイの「インバウンドプロモーション」から学ぶこと

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タイは、言わずと知れた観光立国です。

2016年、タイを訪れた外国人観光客数は約3,259万人 と、2016年の訪日外国人観光客数2400万人を上回る観光客数です。

観光立国という点では大先輩と言えます。確かに、タイ国内では至る所に外貨両替ができる店があったり、英語で対応できる場所や人が多かったり、高級ホテルからバックパッカーまで幅広い旅人を受け入れられる環境があります。バンコクやチェンマイで仕事をしていても、毎日外国人観光客とすれ違います。

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ちなみに2016年に日本からタイを訪れた観光客数は141万人。タイ観光庁は日本からの観光客増加目標を毎年設定しており、2017年は150万人を目標とし、147万人を見込んでいると6月時点で発表されていました。増加率は3パーセント、経済効果は2100億円とのこと。2018年度、タイ観光庁は「ラグジュアリー&ローカルエクスペリエンス」というコンセプトの元、日本人観光客に向けたプロモーションを実施していきます。ターゲットもコンセプトも明確で、女性を中心にキャンペーンも多く実施すると発表されました。

数々のタイの観光関係者からの話や、観光立国のタイから日本が学ぶ点も多いと実感した私たちは、北海道に来て来てという一方的なものではなく、私たちもタイが好きです!タイ楽しいです!ともっと旅好きの日本人に伝えたいと思っています。

これからももっと北海道にタイ人観光客に来て欲しいという思いを叶えるのには、タイの魅力を知っている日本人が増えることなのでは…

旅好きの日本人に伝えたい、「もう一つのタイを見つける楽しみ」

 

Trippinoを運営してきた私たちが次に目指すのは、観光地を巡る観光旅行のその先、旅のその先のメディアではないか。日本全体ではなく、北海道に特化したTrippinoHOKKAIDOの考え方を引き継ぎ、バンコクではなくチェンマイから、「TrippinoCHIANGMAI」プロジェクトをスタートすることにしました。

バンコクに次ぐ第二の都市、「北方のバラ」と呼ばれているチェンマイ。実は北海道と友好交流協定を結んでいます。バンコクを東京ととらえるとチェンマイは北海道の位置関係にあり、「地方から発信」というコンセプトではあえてバンコクでは無くチェンマイを起点にしようと考えました。
弊社としてもチェンマイ出身のスタッフがいること、チェンマイ大学への留学経験者がいること、そしてサテライトオフィスがあることから拠点にしやすいというのも理由です。

そいて、究極の理由は「チェンマイが好き」だから。もっと好きを広めたくて、プロジェクトを開始しました。

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一度訪れたらまたすぐ行きたくなる、そのチェンマイの魅力をチェンマイファンと共有したり、「次にどこに行こうかな」と考えながら航空券情報を仕事の合間に見ている誰かのもとに届けるための、webメディアです。

Trippinoが考えている旅のこれからの形は「世界の誰かに会いに行く」。

可愛い手作り雑貨のデザイナー…

会うだけで心も体もほぐれるセラピストさん…

あの街で素敵な写真を撮り続けているカメラマン…

もう一度行きたい、そう思うきっかけは人にあるのではないかと考えています。

そんな、チェンマイに暮らす人々にちょっと会いにいきたくなるメディアが「Trippino CHIANGMAI」です。

一足先にinstagram更新中! https://www.instagram.com/trippinochiangmai/

正式ローンチは来春、日本からのアウトバウンドメディアを作り、タイをより味わっていく中でインバウンドに繋がる学びも多いなと実感する日々です。Trippinoの新たな挑戦、お楽しみに!

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Mizuki Yamada

1987年札幌生まれ。動物はシマウマ。広告代理店のインバウンド事業部で営業を経験し、北海道の魅力を外国人に発信する仕事の面白さを覚える。 タイ人向けのインバウンドメディア「Trippino HOKKAIDO」のローンチ直後のタイミングでギアエイトに入社。主にインバウンドマーケティング及びSNSやウェブ広告の運用を中心に担当。 プライベートではロードバイクのNPO法人理事を務め、北海道内を中心に自転車での旅を楽しむ日々。自分が実際に経験したリアルな北海道を伝えることを大切にしている。最近の興味関心は「新規事業の戦略立案」と「企業のストーリーブランディング」。好きな街はチェンマイとニューヨーク。