
GEAR8では、社員同士がお互いの人となりを知るきっかけとして、デザイナーのアイリがランチをしながらインタビューを行っています。
今回のゲストは、海外拠点チームをまとめるディレクターの梅木さん。
半年前に一緒に海外出張に行ったことがあり、梅木さんの生き方や考え方に興味を惹かれました。
英語もタイ語も日本語も自在に操り、現地で困っていた観光客を助けていた姿がとても印象的でした。
そんな梅木さんに、仕事や旅、そして人との関わり方についてお話を伺いました。
一緒に出張に行った時のこちらの記事もどうぞ!
ランチ篇

アイリ:どうしてこのお店を選んでくれたのですか?
梅木:普段は全然来ないんですが、写真映えしそうなオシャレなお店だと思って笑
今日はお腹空いてないから、アイスコーヒーだけにするわ笑
アイリは好きなもの食べて!
梅木さんが注文したのは「冷たい水出しコーヒー」。
自分でマグカップに注ぐスタイルは、華やかにコーヒーが香ってオシャレです。
選ばれたのは「大豆ミートのキーマカリー」

私はお腹がすいていたので、梅木さんにおすすめを選んでもらうことにしました。
選んでくれたのは大豆ミートのキーマカリー。
アイリ:これはピッタリな選択ですね。
梅木:アイリはカレー好きだし、ヘルシーで体に良さそう!

大豆ミートと書かれているのに、言われなければ気づかないほどお肉のような食感。人参のアチャールの酸味もアクセントになり、あっという間に完食しました。
中央の温泉卵を割っていただきます!

思い出の一枚
アイリ:梅木さんは、ここのお店に何度か訪れたことがあったのですか?
梅木:そうそう、ギアエイトに入る10年前くらいに、ここで北海道新聞の記事にしてもらったことがあるんだよ。

2014年当時の写真を見せてもらうと、そこには当時の梅木さんの姿が。
その頃からすでにタイと日本を行き来しながら、携帯ゲーム用のイラストのお仕事をしていたそうです。
ちなみに、海外出張の多い梅木さんが台湾で必ず食べるというのが「八方雲集」。
出張先でもお気に入りの味があるのだそう。
お仕事について
文化の違いとマネジメント

文化の違いとマネジメント
アイリ:今はタイでスタッフ採用も進めていますが、マネジメントで難しさを感じることはありますか?
梅木:最初の頃はマネジメントを手探りで進めていて。そもそも会社も立ち上がったばかりでルールも何もなくて、とにかく生きるために仕事を探して頑張ってやってみたいな感じで、模索しながら少しずつ形をつくっていった感じ。マネジメントについては、いろんな経験を重ねて、10年を超えて今ようやく少し自分なりのやり方が見えてきたと思う。
アイリ:印象に残っているエピソードはありますか?
梅木:最初に感じたのは時間の感覚の違いかな。たとえば9時半始業が9時40分になってもOKとか笑
最初はそういう文化なんだと思っていたけど、ルールとして整えることでお互いの働きやすさにもつながったと思う。どの国でも、チームとして働く上で大事なのは「共通の基準をつくること」だと思う。
信頼は当たり前の積み重ねから

アイリ:出張の時に話していたお客さんの心に刺さるコミュニケーションの秘訣をが印象的でした!詳しく教えてください。
梅木:まずは自分のことをオープンに話すようにしているかな。
好きなことや考え方を早い段階で共有すると、相手も自然に話してくれるようになる。
一緒に仕事をしたいと思ってもらえる関係をつくることが、一番大事だと思うんだよね。
アイリ:初回の打ち合わせ重要でたくさん打ち明けるということでしょうか?
梅木:そうだね。また会ってもいいかなと思ってもらえたら成功!
アイリ:もっと深く心に刺さるために意識していることはありますか?
梅木:特別なテクニックはないかな。相手の立場に立って、困っていそうなことを早くに解決に繋がるように努めている。それが仮にGEAR8のビジネスに直結しなくても、相談してくれている目の前の人に対して真摯に向き合って解決策を一緒に模索する。後は、すぐに連絡を返すなど、そういう基本的なことの積み重ねが一番信頼につながると思う。
アイリ:なるほど。出張の時も「当たり前のことは当たり前にやる」という言葉が印象的でした!
梅木:そう。たとえば、間違っていてもまずは提案を出してみることを大切にしているかな。何もない状態から新しいものを生み出すって大変な事だから、自分からベースとなる考えやアイデアを具体的に出すことで考えやすくしてもらう。イメージが違うかなとなった場合は、「どこが違いますか?」と聞いて、お互いの認識を確認する。そこから次のステップに進めると思うんだよね。
目の前に何かあるとそれを見て、あってるとか違うとか人は必ず意見を出してくれるよ。
ワイヤーフレームと見せ方のこだわり
アイリ:勉強になります! その考え方が、ワイヤーフレーム制作にも生きているように感じます。
(ワイヤーフレーム=Webサイトの下書き図。文字やボタンの場所だけを決めて、色やデザインはまだ入れない状態。みんなで「ここに何を置く?」を話し合うための設計図)


梅木:ワイヤーは、お客さんに全体像をつかんでもらうための大事なツール。慣れていない人にもイメージがしやすいように心がけているかな。
ただ、作り込みすぎるとデザイナーさんの新しい発想を制限することもあるから、バランスが大切。方向性が見えていて、みんなが前に進みやすい状態を意識してるよ。
今、ギアエイトではディレクターが基本的にはワイヤーフレームを作っているけど、将来的にはデザイナーがよりお客さんと近い位置でワイヤーを組んでみると良いかなと考えてる、そっちの方が最後の仕上がりも上がっていくんじゃないかなと思う。ディレクターは全体の構成と方向性を示して、そこから自由に発想していける関係が理想かな。
休暇の過ごし方
親子で挑戦したバックパッカーの旅
アイリ:梅木さんはこの間サバティカル休暇という制度を利用して、1ヶ月の長期休暇を取られましたよね。どんな過ごし方をされたのですか?
(サバティカル休暇=4年以上勤務したメンバーに、1ヶ月連続で休暇を取れるギアエイトの休暇制度)
梅木:夏休みに合わせて、息子と2人でバックパッカーの旅に行ってみた。学生時代にやってみたいと思って憧れてはいたんだけど、勇気とお金がなかった笑
タイから帰ってきて以来、久しぶりの海外でね。フィリピン、シンガポール、マレーシア、タイを周ってみたよ。
早速トラブルがあって、出発の日、4時間待ったあげく飛行機が欠航になって(笑)。
結局、家に帰る羽目になったけど、「物事は予定通りにいかない」という教訓を旅の前にいきなりもらった。
翌日は気を取り直して、無事に台湾経由で出発できたよ。トラブルではあったんだけど、息子にとっても良い経験だったと思う。

非効率の中にある豊かさ
アイリ:どうしてバックパックの旅をしようと思ったのですか?
梅木:普段の仕事では効率的に進めて行くことはとても大事なことなんだけど、せっかくの1ヶ月のお休みだから思いっきり、何のためにとか目的を考えずに、心が思うがままに非効率なことをしてみたかった(笑)。
息子も楽しみにしてくれていて、スタッフの子からもらったインスタントカメラを子どもに渡して、その日のハイライトの1枚を撮ってたよ。
アイリ:4カ国を巡って、一番印象的だった国はどこでしたか?
梅木:シンガポールかな。物価が高くて、水が一本350円以上してびっくりした。円安を実感したよね。
自分1人ではどうしようもないことなんだけど、どうしてこんなに日本の物価は安いのかとか政治にも興味がより湧いた。

アイリ:休暇中、ワニの動画も見せてくれましたね(笑)。
梅木:息子が通っていたタイの幼稚園に行ったり、住んでいたマンションも見てきたよ。
待ち時間や移動時間が思いがけず楽しかった。そういうなんでもない時間って、普段は意外とないんだよね。
何もしていないけど、一緒にずっといる。そういう時間って、実はすごく大事なんだなと思った。
それも含めて旅だなって感じたね。
アイリ:バックパックを私は背負ったことなくて重そうなイメージですが、息子さんも背負っていたのですか?
梅木:そう、自分の荷物は自分で。重いとか言わずにね。
アイリ:10歳、すごい!!
梅木:サバティカルはすごくいいチャンスだと思ってる。あんまり詰め込みすぎず、今までやりたかったけどできていなかったことをやる。
こういうのをしてみたいな、って思ったら、やっちゃえばいいと思うんだよね。
アイリ:ちなみに他にやってみたいことはありますか?
梅木:うーん、キャンピングカーで旅してみたい! あと、船!
アイリ:旅!
これからのGEAR8について

17歳のギアエイト
アイリ:ギアエイトが変わってきて、みんなに聞いているんですけど、新しいメンバーも増えたりして、どう変化していくと思いますか?
梅木:ギアエイトを人にたとえると17歳、高校3年生くらいだよね。これまでの経験を通じで少しだけ自信ができて、これからどういう道を選ぶか考える時期だと思う。
悩んだり葛藤したりしても、後で振り返ったときに「変わってよかった」と言える年にしたいと思う!
アイリ:それは、楽しみです。
梅木:うん。悩むのは悪いことじゃなくて、成長への過程だと思う。自分自身を振り返ってもそうだったし、悩んで決断して選択した道が今の自分につながっていると思う。
アイリ:思います!
梅木:振り返った時に、あの時悩んで結論を出して決めてよかったよねって、ギアエイトが20歳くらいになった時にまた思えるはず!
アイリ:二十歳のギアエイトを楽しみにしています!
編集後記(by アイリ)
今回は国内外で大活躍している梅木さんの「美味しい幸せ」をシェアしました。
取材を通して、梅木さんが大事にしていることや、「逆にどう思う?」と聞いてくれる場面も多くて、一緒に仕事をしている仲間として改めて信頼と温かさを感じました。
これからも一緒に、たくさんの刺さるお仕事をしていきたいと思います。
またランチに行きましょう!次回もお楽しみに!





























