今月も、私(大道)が個人的に気になったサイトを紹介していきます。
つくる側の視点で気になったウェブサイトを、つくる側の目線で少しずつ言葉にしていくこの企画。第三回目からは、対談形式でサイトを取り上げていきます(これからも色々変わるかも…)。
今回ご紹介するのはこちら。
ヤマヤマミタ

最初に「何のサイトか分からない」!?
A:このサイト、最初に見たとき正直「これ何のサイトなんだろう」って思いました。
B:わかります笑。こちらは実は公園のサイトなんですけど、普通の施設サイトって最初に概要を説明しますよね。でもこのサイトは、あえて説明してないんです。
A:説明しないのは不親切じゃないのですか?
B:普通はそうなんですけど、このサイトは「理解する前に空気を感じてもらう」ことを優先している感じがします。スクロールしていると、だんだん場所の雰囲気が分かってくるんですよね。
ナビゲーションっぽくない
A:ナビゲーションも少し独特ですよね。情報を探すというより、なんとなく触ってしまう感じがあります。
B:そうですね。ここが面白いところで、「知りたい内容」じゃなくて「今の気分」で選べるようになってる気がします。遊ぶとか、過ごすとか、感覚的な言葉が多い。
A:確かに、これだと気分で楽しそうなところをクリックするかも。
B:そうなんです。ちょっと散歩してる感覚に近いです。公園を歩いている体験を、そのままWEBに持ってきている感じがします。
きれいすぎないデザイン
A:写真の並びとか、整いすぎていない印象もありました。
B:そこがすごく好きな部分です。普通はあるていど整えるんですが、ここは生活感を残しているんですよね。
A:わざとラフにしている?
B:多分。「完成した場所」じゃなくて、「人が関わって変わり続ける場所」を見せているんだと思います。だから見ている側も、ちょっと参加できそうな気持ちになるんですね。

ゆっくりした動きの理由
A:スクロールしたときの動きも、少しゆっくりですね。
B:最近のサイトって情報を早く読ませようとしますけど、ここは逆ですね。
急がせない。ぼーっと見ていられる。
A:効率より居心地を選んでいる感じですね。
B:そうなんですよね。公園って目的なく過ごせる場所じゃないですか。その時間の流れまでデザインしている気がします。主観ですが。
なぜ印象に残るのか
A:見終わったあと、不思議と場所に行った気分になります。
B:それがこのサイトのすごいところだと思います。情報を覚えたわけじゃないのに、体験した記憶が残る。
A:サイトなのに体験なんですね。
B:はい。紹介ページというより、小さな入口みたいな存在ですね。「来てください」じゃなくて、「ちょっと気になりませんか?」って誘っている感じがします。
Gear8でも
今回取り上げた「ヤマヤマミタ」は情報をきれいに整理して伝えるタイプのサイトではありません。
むしろ、少し遠回りをしながら、触れているうちに好きになってしまうような設計が印象的です。
なんだこれ!と初見で思わせたり、場所の空気を感じさせたり。
理解してもらうより先に、関わりたくなる感覚をつくっています。
こうしたサイトは見た目のユニークさだけで成立しているわけではありません。背景にある考え方や、その場所・企業がどんな存在でありたいのかを丁寧に掘り下げた結果として、あの形になっているように感じます。
gear8でも、まさに今回の事例のように、見た目を整える前の段階から一緒に考えることが多いです。
まだ方向がはっきりしていなくても大丈夫なので、「こういうことできるのかな?」くらいの温度感でも、気軽に話してもらえたらうれしいです。
正解を決めるというより、話しながら輪郭が見えてくることも多いので、今回の対談を読んで少しでも引っかかるものがあったら、いつでもふらっと相談してください。































