2023.08.21

新章に入ったGear8 Thailand。現況と最近のお仕事をプランナーの田澤さんに聞いてみました。

Yu Tazawa

こんにちは!佐藤夏希です。今回はGear8 Thailandの近況をお届けします。

Gear8 Thailandは、現地法人設立7期目を迎え、社内の体制に少し変化がありました。
法人立ち上げ当初からいたディレクターの梅木さんがバンコクを離れ、タイにはWebプランナーの田澤さんが常駐する形となっています。

梅木さんの帰国によって、Gear8 Thailandにどんな変化があったのでしょうか。田澤さんにお話をお伺いしました。

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体制が変わったことで、自然と周りに頼るという選択肢ができた

夏希:田澤さん、お久しぶりです!先日札幌にいらした時はお会いできず残念でした。

田澤:お久しぶりです。こちらこそです。次回札幌かタイでお会いしましょう!

夏希:タイもしばらく行ってないので行きたいですね〜。さて、今日はGear8 Thailandの近況を少し聞かせてもらえたらと思うんですけど、梅木さんの帰国は影響ありましたか?

田澤:通常のディレクションはあまり影響はなかったです。イレギュラーや新規のディレクションは少し影響を感じました。僕は入社してからずっと梅木さんと仕事をしてきたので、一緒に考えてアクションを起こすというのが僕たちの流れでした。梅木さんは帰国後、海外担当役員として、タイ拠点だけでなく、台湾拠点やカンボジア進出など、海外案件を全体を統括する立場になったので、あまり密に連絡も取れず、最初は戸惑いました。

夏希:それは、影響がありましたね。他のメンバーに相談することはないのですか?

田澤:それが最近まで日本のメンバーには相談できなくて。この前の札幌オフィスへの訪問や、タイに待島さんしゅんやくんが出張できてくれたことで、だいぶ国を超えてのコミュニケーションが取りやすくなりました。
それまでは、コロナ禍もあって画面越しのコミュニケーションしか取れなくて人柄もわからないし遠慮もあるし、何よりみんな忙しいのかなと思って仕事の悩みを相談しづらかったんですよ。梅木さんが帰国したことで、周りに頼らなきゃいけない状況ができて、結果頼れるようになったのは良いことです。
ただ1年前くらいにGear8 Thailandに入社した新しいメンバーの福村さんは、ササッと一度もリアルで会ったことがない朝香ちゃんに広告の相談とかしてて(笑)コミュニケーション能力を尊敬しているところです。

待島さんがバンコクオフィスにきたときの写真。どっちがどっち?となりそうですが、左が待島さんで右が田澤さんです。

夏希:その図おもしろいですね(笑)タイも色々な案件があると思いますが、Webサイト制作案件に関していうと、タイならではと感じることはありますか?

田澤:そうですね、日本案件にそこまで関わることがないので比較対象が少ないですが。Gear8 Thailandは、日系企業からの依頼が多いので日本のコーポレートサイトはすでにあり、海外拠点紹介として補助的な役割を果たすサイト制作が多いです。また多言語化は必須で、英語・日本語・タイ語の3言語パターンを多く見ます。僕としては、言語ごとにフォントデザインを変えてブラッシュアップできればサイトとしての価値が上がるのではないかなと感じていますね。2月からWebデザイナーのサーイさんが入社したこともあり、既存のクライアントさまへの提案含め、どんどんチャレンジしていきたいです。

夏希:多言語でフォントが変わったら、確かにかっこいいですね!

田澤:面白いですよね。あとこれは日本にも共通するのかもしれないですが、クライアントさまとのコミュニケーションを大事にしています。というのも、Gear8 Thailandへ問い合わせをしてくれる方たちの中には、他社さんの対応で「(対応時に)専門用語すぎてわからなかった」や「細かい修正をお願いした際に、想像よりもかなり時間がかかった」などを聞くことも多くて。専門用語でわからない部分は何度でも僕たちに聞いてもらって、修正が難しい場合は理由をちゃんと説明する。クライアントさまに真摯に向き合うことで、絆を深めていくようにしています。

夏希:制作物のクオリティだけじゃなくて、そういう細かい部分も大事にしているんですね。

田澤:そうですね、改めて考えると制作物のクオリティとクライアントさまとのコミュニケーションをしっかり取ってきたからこそ7期目を迎えられているんだと思います。クライアントさまのために一生懸命やってきたことが、巡り巡って今のGear8 Thailandを支えてくれていると感じていますね。

先日水野さん&梅木&あかりちゃんでカンボジア出張があったのですが、途中にバンコク滞在もあり、着いた日の夜に一緒に食事した時の1枚。

Gear8 Thailandの制作物をご紹介。

夏希:梅木さんの帰国の影響は、良い方向に向かっているように田澤さんの表情をみていると感じます。せっかくWebの話が出たので、最近のタイの制作物を教えてもらってもいいですか?

田澤:では、2つ紹介しますね。

Kaset Phol Sugar

https://www.kp-sugargroup.com/

田澤:三井物産さまとDM三井製糖さまの子会社Kaset Phol Sugarさまのコーポレートサイト制作を担当させていただきました。タイに60社以上ある製糖工場の中で唯一の日系工場です。輸出がほとんどだったビジネスモデルから、タイ国内でのBtoCに力を入れたいというタイミングでお声掛けいただきました。
当初は「ブランドロゴの赤色を差し色に」と考えていましたが「国内販売用の新しいパッケージが『瑞々しいサトウキビ』のイメージを取り入れた水色になる」いうお話をお伺いし、同じ水色を絡めた現在の配色となりました。また、デザインする上で、消費者のみなさまに親しみをもっていただけるよう心がけると共に、砂糖を使ったレシピ紹介のコンテンツなど、何度も見に来ていただけるような工夫も取り入れています。

バンコクのスーパーなどで見かけられるようになったので、もしバンコク在住でご覧になっている方がいたらスーパーで探してみてください(笑)

このサイト制作過程では、運命的な出会いがありました。実はこのサイトで使っている写真撮影を担当したのが、Gear8 Thailamd入社前の福村さんだったんですよね。福村さんが入社後に、その事実をお互い知ってびっくりしました。

Sanko Electronics

https://sankoelec-th.net/

田澤:タイの東部、バンコクから約140km離れたプラチンブリー県にある、自動車やバイク、フォークリフトのハーネスを生産されている日系工場のSanko Electronics (Thailand)さまのWebサイトリニューアルを担当させていただきました。元々あったサイトがリクルート寄りだったので、もう少し顧客へ向けたアピールをしたいという希望を元に製品を前に出すようにディレクションしました。

タイの工場系のクライアントさまは、比較的シックなデザインを好まれる傾向があります。今回、シックパターンとポップパターンの2種類を提案しまして、意外にもポップパターンをご採用いただきました(Gear8 Thailandとしては、実はこちらが本命でした。笑)。
窓口として制作期間中を通して、ご対応いただいた日本人社長さまに理由を聞いたところ、「タイ人スタッフのみんなが満場一致でこっち推しだったので(笑)」とお答えいただきました。タイ人スタッフのみなさんを大切に思っていらっしゃる、信頼されているのがよくわかるお返事だなと思いました

夏希:ご紹介ありがとうございました。先日Gear8 Taiwanのアンちゃんにもお話を聞いたんですけど、やっぱり国によって色々違いますね。

田澤:そうですね。僕はまだアンちゃんたちに直接会ったことがないので、今年はどこかの国でGear8全員揃って会えるといいですね。

夏希:ですね!その時は私もお会いできるのを楽しみにしています!

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Gear8 Thailandの田澤さんのお話でした。
コロナ禍ということもあいまって、なかなか日本とタイのコミュニケーションも減ってしまっているなと私も感じていましたが、田澤さんの話を聞いて人と会って話すってやはり重要だと感じましたね。
梅木さんがバンコクを離れたことがきっかけで、田澤さんの中で「日本メンバーにも頼る」という選択肢が生まれ、Gear8 Thailandとしてさらに強くなった気がします。
これからは台湾のメンバーとも会って交流を深めることもできると思うので、タイと台湾で共同で案件を進めるなんてこともあるかもしれないですね!
そんな日が来るのを待ち遠しく、楽しみにしています。

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Yu Tazawa

1980年4月大阪生まれ滋賀県育ち。2020年にGEAR8に参加、担当動物はヒトコブラクダです。大学卒業後は東京の写真スタジオに入社。 2005年に来タイ、2年掛けてタイ語を習得し、その後、タイ東部チョンブリー県にある日系工場、北部チェンライ県の会社、バンコクのフリーペーパー編集部で編集スタッフなどの経験があります。気づけばタイでの生活も19年目に突入。 座右の銘は「ギリギリを攻める」。職種名はWebプランナーですが、Webディレクションから、サイト修正、ドメイン・サーバー移管まで対応する何でも屋さん。バンコクは渋滞がひどいので、公共の交通機関は使わず年中バイクで移動しています。