2023.07.19

世界から注目されるさっぽろ雪まつり。「親身になる」ことで見えたサイト制作のその先。

Ai Ishizuka

こんにちは!佐藤夏希です。いよいよ北海道も夏本番の季節がやってきましたね、夏はいろんな遊びができる季節で大好きです!Summitをご覧のみなさまも北海道の短い夏を楽しみましょうね!

さて、今回のGEAR8お仕事風景は2022年冬にリリースした「さっぽろ雪まつり公式ウェブサイト」制作について、一般社団法人 札幌観光協会の佐々木さまとGEAR8の対談インタビューをさせていただきました。GEAR8の担当ディレクターは、待島さん石塚亜衣さんのおふたりです。

ライラックが香る初夏の札幌で、当時のエピソードとともにお話しをお伺いしました。

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3年ぶりのリアル開催「さっぽろ雪まつり」、Webサイト制作業者の選定はどのように?

夏希:はじめまして、佐藤夏希です。本日はどうぞよろしくお願いいたします!

札幌観光協会 佐々木さん(以下、佐々木さん):こちらこそよろしくお願いいたします。

G8待島&亜衣:どうぞよろしくお願いいたします。

夏希:では、早速ですがなぜ今回GEAR8にお声がけいただいたのでしょうか?

札幌観光協会の佐々木さん。今回の取材も快く受けてくださり、取材中も「写真撮影、大通公園まで出ても大丈夫ですよ!」と気を使ってくださいました。ありがとうございました!

佐々木さん:さっぽろ雪まつりのサイトがMovableType(Webサイトを制作するツール)で組まれているため、請け負える事業者さんが少ないという事を周りから事前に聞いていたんです。そこで「MovableType 札幌」や「MovableType 開発 札幌」などで検索したところ、GEAR8さんが検索結果に出てきたことがきっかけでした。これはMovableTypeでの制作もお願いできるのではないかと、札幌観光協会の会員企業様でありましたし声をかけさせてもらいたいなと、協会内で話が進んでいきました。

夏希:そうだったんですね、確かにGEAR8のサイトにMovableTypeって書いてありますね。

佐々木さん:はい、なかなかMovableTypeを扱える事業者さんがいなかったので、このようなプロポーザルが予定されていますがご興味ありませんか?と連絡だけさせていただき、社内で検討していただいてからプロポーザルでの提案へ進みました。

夏希:そのまま制作に入るのではなく、一旦プロポーザルを挟むんですね。プロポーザルというと入札やコンペと違い、提案内容に加えて会社の実績なども加味して事業者を選ぶと思うのですが、その辺りも詳しく聞かせていただけますか?

佐々木さん:正直、プロポーザルは私が関われない領域なので、なんともいえないのが本音です。ただプロポーザル後に制作をご一緒していてGear8さんからは「雪まつりのサイトを親身に考えてくれる」事と「デザインがすごく良い」事を感じます。特に親身になって考えてくれる部分は、クライアント目線・制作目線・ユーザー目線を統合した上で、一番必要な情報の優先度の付け方が上手なんですよね。
それを、一緒に制作をしていく中で感じたので、プロポーザル時にも審査員の方が感じたのではないかなと思いました。

夏希:ありがとうございます、嬉しい理由ですね。少し話を戻しますが、プロポーザルの準備は待島さんと亜衣さんは大変でしたか?

G8亜衣:そうですね、(プロポーザルの)提案書が結構な枚数に最終的になりましたよね。

G8待島:多かったですね。さっぽろ雪まつりっていう札幌の一大イベントで、世界中の人がこのサイトを見るので、万が一にも開催期間中にWebサイトが見れないなどのトラブルがあってはならないな、と緊張感がありました。より良いサイトを作って札幌の役に立ちたいという思いも手伝って、提案書の内容が濃くなっていきましたね。

タイトなスケジュールや制約の中でも、良いサイトを制作するために毎週ミーティング

夏希:なるほど、そういう経緯があって晴れて制作がスタートしたということですね。制作で印象に残っていることはありますか?

佐々木さん:良い雪像写真なんだけど全体の雪像のバランスを考えると使用できないことや、会場紹介も均一にするなどの制約があった中で雪像情報を正しく伝えつつ、うまくバランスをとって制作してくれたという印象があります。
ファーストビューで今年雪まつりをやるというのがわかるようにしてほしいというお話をした時にも、すぐにアイディアを出してくれて。

G8待島:トップページにカウントダウンを入れて表現したんですよね。亜衣ちゃんは何かある?

G8亜衣:制作期間が短かったのも印象的でしたね。10月にプロポーザルがあって、12月には会場情報を初期情報としてアップしないといけなくて。プロポーザルの時点でWebサイトの原型ができていたものの、そこからアイディアを膨らませていくのはスピード感を持って進めました。佐々木さんにはかなりご協力いただいた部分が大きいです。

佐々木さん:無理をいってお願いしているので、こちらもそれに応えなきゃと思っていました。自分たちでひいたスケジュールに責任を持たないといけないというのは、制作期間中ずっと頭にありました

自然とできていったチームワーク。その中で感じたGEAR8ふたりの印象は?

夏希:確かに通常のGEAR8のWebサイト制作期間を考えるとかなりタイトですよね。待島さんと亜衣さんのお仕事を間近で見ていた佐々木さんから見て、おふたりの印象はどのように映りましたか?

佐々木さん:非常に石塚(亜衣)さんは素晴らしいと思う。めちゃくちゃ細かいんですよね(笑)この発言をネガティブに捉えないでほしいんですけど、基本的な業務を進める上で漏れと重複がないように、最短でミスなく進めていくことができる。こんな細かいことまで確認するんだ!と思ったけど、自己判断するところでもないし、感覚で進められてもこちらも困る。なので、事業推進能力の高さを石塚さんから感じましたね。すごく安心してお任せしていました。

G8亜衣:あまりその意識はなかったです(笑)今回の制作は特にミスや漏れがあった時に、後戻りができない状態の業務進行具合だったので、後から気づいたら取り返しつかないと思っていました。毎週ミーティングを設定、議事録とアクションを必ず行う決まりがあったので、進めやすかったのもあります。(佐々木さんに向かって)いろいろとありがとうございました。

夏希:待島さんは、あまり打ち合わせには参加せずにブレーン的な立ち位置でいたんですか?

G8待島:毎週いました!

夏希:すみません!(笑)

佐々木さん:多分待島さんは管理者としているんだろうなとは思っていました。「Backlogのメンション、僕も追加してもらえますか?」と言われた時におそらく全部見ているんだなって。

G8待島:(裏で)支えてました(笑)Backlogなどでの佐々木さんとのやりとりも石塚が担当してくれていたので、佐々木さんから石塚への評価が高いのは僕としても素直に嬉しいですね。

G8亜衣:一番頭を使っていたのは待島さんですね。フィードバックを何回もしてくれたり、こういうやり方あるよっていうアイディアをくれたりしてました。ふたりでディレクションを担当させていただいたという感覚が私は強いです。

夏希:良いチームワークで進んでいたのが伝わってきますね。リニューアル後の佐々木さんの周りの反応はいかがですか?

佐々木さん:関係各所からは「見やすくなった」という反応が多かったですね。数字的な話になると正直アクセス数の増減は、リニューアルには関係ない要素が大きいので気にしていません。観光客の多さにアクセス数は比例するので、私たちじゃコントロールできない。特に今回のようにコロナで観光客が北海道に来れないという状況になったら、私たちがどうあがいても無理なんですよね。

夏希:確かに、国や世界が決めたことは変えられないですよね。

佐々木さん:ですので、今回のリニューアルは集客施策ではなく満足施策に近いと思っています。目に見えないけど、正しく効果的に情報を伝えれるかという部分が最も大事でそれをGEAR8さんにも理解してもらってのリニューアルとなりました。

ちなみに内部的な評価だと、交通規制や当日イベントのお知らせなどをリアルタイムで発信した上にわかりやすく伝えることができたため、当協会への問い合わせ電話の数が減りましたさらに問い合わせが来てもサイトを見ればわかるので、すぐに返答できたという声もありましたWebサイトが機能していると、管理者の運用もラクになるというのは、リニューアルしてみて初めてわかったことですね。

夏希:Webサイトがツールとしても活躍しているのは、GEAR8的にも喜ばしいことですね。さて最後になりますが、さっぽろ雪まつりのサイトに関して、今後のGEAR8との関係性についてお伺いできますか?

佐々木さん:そうですね、事業として細かい運用などの部分はあると思いますが、今回のさっぽろ雪まつりが閉幕した時点で一区切りとなります。なので、札幌観光協会としての今後はコメントできないですが、個人的にはWebまわりを気軽に相談できる人ができたことが嬉しいです。待島さんは聞きたいことをすぐに理解してくれて、欲しい情報以上の情報を教えてくれるので頼りにしています。また一緒にお仕事できたらいいですね。

G8待島:ありがとうございます。信頼して相談していただいているので、ちゃんと佐々木さんの期待に応えていきたいなという気持ちが強いです!何か困ったことがあればいつでも相談してください。

G8亜衣:さっぽろ雪まつりのサイト制作は、佐々木さんがGEAR8を信頼してお任せしていただいた部分が大きかったです。毎週の定例ミーティングにも出席していただいたおかげで、すり合わせもしっかりできサイト制作を進めることができました。今後も緊張感を持って頑張ります。

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札幌観光協会の佐々木さんとディレクターの待島さん・亜衣さんの対談をお届けしました。

今回の取材で、佐々木さんの「雪まつりのサイトを親身になって考えてくれた」という言葉が印象に残っています。これってGEAR8の本質をよく表している気がしていて。

親身になることで、例えば「雪まつり会場に行きたい自分」や「雪まつり会場で情報を見る自分」など、様々なパターンを自分事にして考えることができます。
Webサイトリリース後までの流れをしっかり見通すことができると、おのずと必要な情報やアイディアが軸として生まれていきます
それを元にクライアント様が叶えたい要望とユーザーが求めている事をバランスよくミックスさせて、昇華させる=GEAR8のディレクションだと改めて思いました。

時間の制約がある中でもたくさんの時間をかけて、お互いの認識をしっかりすり合わせて進められたからこそ、満足のいく結果となったのではないでしょうか。

リリース後、さっぽろ雪まつりWebサイト制作チームは、雪まつり会場にも実際に足を運んで「ここにきたらここのページ見るかな?」などサイトの情報掲載の仕方や使い勝手を体感したそうです。ちなみに左側にいるのは、今回サイト構築を担当させていただいたエンジニアの高橋 匠です。

さて、次回はどんなSummitをお届けできるのでしょうか。お楽しみに!

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Ai Ishizuka

1995年札幌市生まれ。2018年に北海学園大学人文学部を卒業後、制作を学びたいと思いデザイン業界へ。グラフィックデザイナー、イラストレーターとしてデザイン会社等に数社勤務後、デザイン×ディレクション業務に興味を持ち、"ディレクションチーム"を謳うGear8に2021年入社。 主にWebサイトのディレクション・運用サポートと、デザイン業務を行う。イラストやデザインの経験からデザイン視点多めのディレクションが得意です。 人生のテーマは、自由でハッピーなこと!アートと文学、運動や旅行に関心が高めです。 休みの日には走ったり、絵を描いたりもしています。本は高校時代から好きで、ダニエル・デフォーから始まりました。