2024.09.16

KAKIGOE 知らないは楽しいを実践する旅in台北#01

Akihito Mizuno

言語や文化の垣根を超えたチームになる

GEAR8台湾の第6期が終わる直前、日本とタイからディレクター数名が集合しTERAKOYA8台北編を実施してきました。その様子を3回に分けてご紹介します。台湾のデザインに興味がある方や、海外メンバーとどのように仕事を進めているかなど知りたい方がいたら是非ご覧ください。それではよろしくお願いします。

まず台湾拠点について簡単にご説明します。GEAR8台湾は当社の4拠点目として2018年に設立しました。メンバーはANN、CARINA、RYANの台湾人3名で運営しており、9月で7期目を迎えます。主に台湾企業のお客様に向けてウェブサイトのデザインやブランディングのお手伝いをしているチームです。

GEAR8は日常的に各エリアを繋いでオンラインミーティングはしてるのでコミュニケーションは取れていますが、ツールが便利になり過ぎて対面で会う機会が減ってしまいました。今回のようなフィールドラーニングを通して、仕事の合間に交わす雑談や空気と空間を共有する機会を増やし、私たちの目指す未来にもあるとおり「言語や文化の壁を超えたチームになる」を実現していきます。

今回は石岡と岩田が札幌から、福村がバンコクから台北に集まり、計6名でウェブサイトの設計(ワイヤーフレーム)を短時間で仕上げるという学びを共有しつつ、街の魅力やデザインについてフィールドラーニングしてきました。

それではまずバンコクのディレクター福村に今回の旅を振り返ってもらいましょう。

「今回の台湾出張のきっかけは?」

福村:
実は今回、切願の台湾出張でした(笑)台湾のパッケージデザインの現地調査と、社内ワークショップに参加することが、今回の私の主な目的でした。

出張の大きなきっかけは、水野さんとの会話からでした。水野さんが7月にタイに来たタイミングで、現在私が担当しているパッケージデザイン案件の相談を色々とさせてもらった時に、台湾デザインが面白いよ。というお話を伺い、台湾デザインを現地へ行って調査できたらいいな、なんて思っていたら、ちょうど同じタイミングで日本から朋樹くん、あかりちゃんが台湾で社内ワークショップを開催すると伺い、是非参加させてください!ということで、日本チームとタイミングを合わせて出張へ行くことになりました。

水野:
軽く相談に乗ったつもりがいつの間にか台湾出張が決まっているというマジック、さすがです。でも積極的に見聞を広げたいという強い意思を感じて嬉しかったですね。

「台湾のデザインに触れて感じたことはありますか?」

福村:
タイ・日本とも違ったデザインでしたが、どちらかというと日本に近い雰囲気がある中に、いろいろな文化をミックスしたようなデザインが多くあるなぁと感じました。

最近では韓国のデザインに影響をうけているものをよく見かける、と台湾のCarinaから聞きました。また、台湾ではイラストにこだわって作られているものや、伝統的な台湾の模様などをうまく取り入れたものも多く、洗練されていている印象でした。

広告やグラフィックでは、情報が整理されており余白をうまく利用しているレイアウトをよく見かけました。ピンクや緑など鮮やかな色使いに台湾らしさを感じましたね。デザインといえば特に、街の至る所でUIデザインがしっかり考えられているなと思いました。

例えば、駅の至る所に地図があってランドマークを大きく見せて道順を示していたり、市場ではお店の業態ごとに色分けをしていたり、とにかく見やすく使いやすい地図が街の至る所にありました。また、駅のホームには電車から出ていく人の位置と、電車に乗り込む人が並ぶ位置をわかりやすくしていたり。

台北の人たちはしっかりと規律を守って並んでいたり、右側通行をしていたり、日本にいる時のことを思い出しました。

水野:
確かに台北で道に迷うことが少ない気がしますね、適切なサインやシンプルでわかりやすい地図が至る所にあるせいかもしれません。住んでいないからこそ気付けるポイントですよね。

「実は台湾メンバーと初対面でしたけど会ってみてイメージ通りでした?」

福村:
タイと台湾は海外拠点として、日本チームと案件管理のミーティングをオンラインで毎週行なっており、AnnちゃんとRyanさんとは毎週顔を合わせているので大きく印象は変わらなかったですね。Carinaちゃんとも何度か案件で一緒になっていたので、3人とも話したことあるけど、初めまして!という不思議な挨拶をしました。

頻繁に話をするとはいえ、直接会って話してみると3人ともオンラインの時よりもフレンドリーでとても話やすく、もう会話が止まらなかったです。(笑)なんと言っても、私の大好きな雑談ができるのが嬉しかったですね。

台湾でも毎日オフィス内で雑談が繰り広げられていると聞き、シンパシーを感じました。お菓子をシェアしたり、ちょっとした相談をしたり、そういう部分はタイと近いものがあるのかな、と感じました。

水野:
オンラインで会ってるけど初対面って夏休み明けの小学生みたいな感じでちょっとぎこちないけど嬉しい感じがありますよね。打ち解けたら一瞬でしたね、止まらない雑談笑

「今回のフィールドラーニングで得たことはなんですか?」

福村:
経験を活かし、形・言葉にしてそれを共有する大切さを得られたんじゃないかと思います。今回はそれぞれの視点から同じ成果物を提出することで、より深く互いの考えを理解できたと感じます。

ディレクター間での接点って普段なかなかないのですが、それを国をまたいでできることは、やはりギアエイトの強みだと感じました。今回初めての社内ワークショップに参加したのですが、良い経験をさせてもらえたなぁ、と改めて思います。

私は普段バンコクで日本・タイのミックスカルチャーで普段から文化の違いを感じながら仕事をしていることもあり、日々新しい発見があり良い刺激を受けています。きっと他のメンバーも同じことを思っているはず(笑)最近ではタイ国内のみならず、アジア諸国に向けたWebサイト制作・Webマーケティングのお問い合わせも増えています。

これから拠点も増えていく予定なので、拠点を超えて知見をアップデートし、案件に活かすことができればもっと強いチームになれそう!とワクワクしています。

水野:
初の試みでしたが、各エリアでワイヤーフレームに何を盛り込むか、どこまで説明するかなどアプローチの方法が違いましたね。文化と経験をミックスさせて生かしていきたいですね。

おまけ:台湾でどんなお土産買った?

福村:
今回直感でお土産を選んで買いました。いつも旅先や出張などでは、買わないといけない!という意識の中買ってしまうので何個入りのものを〜とか、小分けになってないとなぁ〜などと、考えながら買うのでありきたりになってしまったり。

なので今回は完全に私好みのお土産たちに。(笑)その中でも気に入っているのが、こちらのふたつ。1つ目はCarinaちゃんにおすすめしてもらい訪れた「你好我好」で手に入れたティーバックセット。こちらはクーばあちゃんという中国出身の切り絵アーティストが手がけた作品が印象的な商品。中にはパッケージの違う4種類の絵が入っていて、絵の種類自体は16種あってランダムに入っているそう。こちらは2つ購入して、1つは水野さんへ贈りました。

2つ目はちょっと奇抜なパッケージのドライドラゴンフルーツ。こちらは完全にパケ買いです。1日目の飲み会のあとに、みんなでふらっと立ち寄った「来好」で。ネオンカラーでちょっと攻めたデザインと、ドライドラゴンフルーツが珍しいと思い購入。

水野:
懐かしいモチーフにビビットな配色を施したパッケージとか、伝統的な意匠を上手く生かした古いと新しいが心地よく同居しているデザインが多かったですね。(お茶美味しかったです!)

ということでいかがだったでしょうか?日本とタイでの経験がある福村ならではの視点で台北を語ってもらいました。

今回の旅でGEAR8の目指す「身近な存在の本質的な良さをアイデアと表現で明らかにし、つながる人が幸せになる未来。」に少し近づけた気がします。

次回は日本のディレクター岩田の旅をご紹介します、お楽しみに!

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Akihito Mizuno

1977年1月北海道札幌市生まれ。2000年に大学を卒業しホーマック株式会社に入社、デジタルハリウッド札幌校での勉強を経て、2004年デザイナーに華麗なる転身をしました。白髪になる前から担当動物はシロクマです。 創業する2008年までは、グラフィックデザイナーからウェブデザイナーそしてウェブディレクターとして濃密な4年間を過ごし、Gear8 Graphicsとして個人事業を開始しました。翌年に法人化し、株式会社Gear8として活動を開始。 大切にしていることは一人の時間。様々な業種や職種の皆さんとお話する仕事なので、森の中で自分と話す時間をなくさないようにしています。最近は月の1週間を札幌以外で過ごすことにしています。