出張前:GLOCAL8 in phnomphenの始まり
今回のカンボジア出張「GLOCAL8 in phnomphen」は、立候補制でメンバーが決まりました。
「まさか自分が選ばれるとは…」という驚きと、ワクワク、そして少しの不安を抱えながら準備を進めていきました。
2月上旬にメンバーが決定し、気づけばあっという間に出発当日。
今回の出張メンバーは、
役員・ディレクターの梅木、
デザイナーの渡邉、
そして私、エンジニアの小松田
計3人でのカンボジア出張となりました。
1日目:約3年ぶりのタイで感じる海外の空気
新千歳空港に集合し、各自朝ごはんを済ませてから国際線ターミナルを散策。

お土産ショップでプラモデルに目を奪われつつも、ここは我慢。
12時発のフライトでバンコクへ。現地時間で夕日が沈む頃、ドンムアン国際空港に到着しました。
3年ほど前、大学のプロジェクトでタイに来たことがありましたが、
飛行機を降りて現地の空気を吸った瞬間、その時の記憶が一気に蘇りました。
「空気から記憶が蘇る」って本当にあるんだなと、不思議な感覚に包まれました。
入国審査も「こんな感じだったな」と懐かしさを感じつつ、久しぶりの海外という緊張感もあり、
よく分からない感情のまま町へ繰り出しました。

夜も遅かったので、夕飯を食べて1日目は終了。
久しぶりのChang Beerで、旅の始まりを実感しました。
2日目:新境地、カンボジアへ
2日目は午後にタイからカンボジアへ移動する予定だったので、午前中はバンコクの町を散策。
朝からカオマンガイを食べて1日をスタート。

ピリ辛で美味しかったですが、セットのスープが驚くほど熱く、猫舌にはなかなかの試練でした。
人生初のタイマッサージを体験し、BTS(バンコクの高架鉄道)でThe EmQuartierへ。
高級感あふれるブランドショップや、子供たちが遊ぶスペース、映画館など、リッチさと親しみやすさが混在する空間を楽しみました。
午後、ドンムアン国際空港からカンボジアへ。
空港で出迎えてくれたのは「いろはす」そっくりの水。

日本では「いろはす」が馴染み深いので、パッケージを見た瞬間に喜んでしまいました。
空港から出てないのに面白かったです。その後、空港から出て我々が泊まるホテルへ。
移動はもちろんトゥクトゥク。

皆さんにもカンボジアの空気感・温度感をシェアしたいので言葉で表しますが、
「夏祭りの屋台をずっと歩いてる」感じに近いです。
カンボジアでは、トゥクトゥクやバイクが多く走っており、それがまた屋台で使う発電機の出す匂いに近い印象でした。
ホテルに到着後、少し休憩してから近くを散策。
初のAngkor Beerを堪能し、2日目も無事終了です。
3日目:カンボジアの昔と今を知る
この日はまず、トゥール・スレン虐殺博物館へ。
ポル・ポト政権時代、元々高校だった建物が収容所として使われていた場所で、今は博物館となっています。約3年の間に2万人ほどが収容され、生還者は10人にも満たなかったという事実に、言葉を失いました。
館内には当時の写真やシミが生々しく残されており、遠い昔ではなく、わずか50年ほど前の出来事であることに衝撃を受けました。

政治に興味がないほど平和に過ごせてることは良いことだと思いますが、無関心のまま平和ボケしすぎることは良くないことだと見学を通して強く実感しました。
見学後は、広島平和記念資料館を訪れた時と同じような、心に重く残るものがありました。
その後、AEON Phnom PenhでGear8が制作したAmazing Cambodiaさんの見学。
自分が直接アサインされていなくても、Gear8で制作したサイトがカンボジアの文化を広げられていることを実感して、1人のメンバーとして嬉しく思いました。

お昼を食べた後は、カンボジアの今を知るためにフィールドワークへ。
ここからは1人行動ということで、ドキドキとワクワク。
まずはトゥクトゥクに初1人乗りを。
トゥクトゥクの配車アプリでのやりとりや、現地の人の親切さに助けられながら、たくさんの発見がありました。特に、入口が多いAEONでドライバーに「どの入口?」と聞かれ、目印のスターバックスまで来てもらったエピソードは、現地の人の親切さを実感した瞬間でした。
無事に目的地に到着し、フィールドワークをスタート。
「~同年代に問う~ カンボジアにおけるニーズや文化的要素」をテーマに、現地の方へインタビューを行いました。
※インタビュー記事は後日に公開します。お待ち下さい!
この日は移動距離も多く、行ったり来たりを繰り返しながら、現地の空気をたっぷり吸い込んだ1日でした。
プノンペンで公園巡りをしたい方にはオススメのコースかと思います。
かなりの移動距離だったので、早く切り上げて会食までホテルで休憩。
そして、この日は会食をして終了。
4日目:ローカルとカンボジアの未来を見にいく
この日の始まりは、セントラルマーケット。
洋服屋、八百屋、鮮魚店などが混在する、観光地でもありローカルマーケットでもある独特な空間でした。

その後、王立芸術大学を訪問し、現地の学生にインタビュー。
フィールドワークDay2を行いました。
フィールドワーク後には、日本式のインターナショナル幼稚園「JISPP」さんに訪問しました。

日本式の幼稚園ということで、懐かしさを感じました。
「これからのカンボジアを担う子どもたちが、ここで学んでいる」と思うと、自分まで元気をもらえました。終始ワクワクが止まらなかったです。
この日も見学の後は会食があり、4日目が終了。
5・6日目:GLOCAL8 in phnomphenの最終日
カンボジアを離れる朝、活気あふれる街の様子に少し寂しさを感じつつ空港へ。

ふと見ると、道路標識が日本と同じであることにも驚きました。
トントン拍子でタイに戻り、新しいタイのオフィスを訪問。

前のオフィスにも行ったことがあるので、変化を感じるポイントがたくさんありました。
もちろん全ての変化に驚きましたが、特にAirplay対応のモニターは印象的で、性能だけでなく「あること」自体に大きな変化を感じました。
オフィスで少し作業を進め、タイメンバーと食事へ。

かなり疲れていたのか、正直記憶が曖昧ですが、美味しかった&楽しかったことだけは覚えています。
次は少しタイ語を喋れる状態で再会したいなと強く思いました。
そして、そのまま空港へ向かいました。
海外出張ベテランの梅木はタイに残るということで、初の海外出張2人組みで帰国をすることになりました。
初めてのトランジットで不安もありましたが、Gear8のフィロソフィー「知らないは楽しい」を体現するように、出来るか分からないけどやってみることが少しでも出来たのかなと思います。

無事に帰国できたので、出来たと信じたいです。
今回のGLOCAL8 in phnomphenを通して
今回の出張を通して、大きく3つ気づいたこと・改めて実感したことがありました。
1. 熱意から行動へ移すことの大切さ
フィールドワークで1人行動をした時、5分に1回くらいトゥクトゥクの勧誘を受けました。
中には「こんにちは!」と日本語で声をかけてくる人も。
「早く目的地に行きたいのに…」と思いながらも、彼らの目線で考えると「売上を上げたい」という熱意を、自分なりに考えて実際に行動しているんだなと感じました。
それらを実際に体験して、自分に足りないことは「熱意から行動に移すこと」だと改めて実感する良い機会となりました。
2. 日本にいる時の無意識な繊細さ
カンボジアでの経験を通じて、日本での「無意識な繊細さ」に気づきました。

これはカンボジアのホテルでの写真なのですが、トイレの扉が写真の状態から微塵も閉じなかったんです。
日本にいたら気になってしょうがないかもしれない。
「ここはカンボジア!」ということで、ずっと全開にしておけば全く気にならなかったです。
閉めようとするから気になったのかもしれない。
トゥクトゥクの勧誘やトイレの扉のような些細なことをひっきりなしに経験したからこそ、日本に帰ってきて「日本にいる時の無意識な繊細さ」に気づきました。日本にいるときは「断ってしまって申し訳ないな」など些細なことに繊細になってしまいますが、カンボジアでそんなことを考えていたら生きていけないと気づきました。物事を寛大にみるメンタリティを、今回の出張を通して身につけました。
3. 「知らないはやっぱり楽しかった」
Gear8のフィロソフィー、「知らないは楽しい」。
日本語も通じない、文化も違う、日本の常識が通用しない環境で、いつの間にか固定概念になっていたものが打ち砕かれたような気持ちになりました。
ものの見え方も別視点をみることができ、海外にいたからこそ顕著に感じることが出来たのかなと思います。
それらの気持ちの変化がワクワクに変わって、カンボジアにいる間は本当に楽しかったです。
後日談になりますが、「知らないは楽しい」は「知った後も楽しい」に変わるという気付きもありました。
自分のよく見るYoutuberがたまたまカンボジアを訪れており、たまたま泊まったホテルの近くが映っていたという出来事がありました。「知らないことが見たことがあるに変わった瞬間」を実際に感じて、これからもこのような感覚を感じ続けられるように過ごしたいなと思いました。
また海外出張ができるように札幌オフィスで磨きをかけたいと思います!