Gear8でディレクターをしている石岡です。
2025年7月、今期から取り組んでいる「国を越えた交流促進」を目的としたプロジェクト「GLOCAL8」の一環で、タイのバンコクに出張してきました。
GLOCAL8とは
私たちが標榜する実現したい未来のひとつに「世界にGear8のローカルができる」というビジョンがあります。
これは自分が働いているエリアだけではなく、Gear8が展開しているさまざまなエリアのことを直接知ることで、愛着を持ち、地元のように感じる場所を増やしたいという気持ちを表現しています。
ただの旅行でも、ただの出張でもなく、その土地の文化や歴史をフィールドラーニングして自分のローカルを増やしていく旅をメンバーに体験してもらう、これが「GLOCAL8」です。
このGLOCAL8について、
1回目:台湾
2回目:カンボジア
3回目:日本
と続いており、今回は4回目。
メンバーは
取締役:待島(札幌)
ディレクター:沖田(札幌)
そして私、石岡の3名でした。
今回のバンコク出張も、時系列に沿って学んだことや感じたことをここに書き残します。
“今回も”という表現をしておりますが、実は2024年8月に実施された1回目の台湾にも参加してまして、「台湾出張記~越境チームビルディングの足掛かり~」の記事でも時系列的に紹介していたため、シリーズ的な感じで今回もお届けします。
出張1日目:食からローカルを体感する。
2025年7月20日。
この日は朝に新千歳空港に到着、昼に飛び立ち、夕方にバンコク着、その後タクシーでホテルへ移動という流れでした。
バンコクと日本の時差は2時間です。
12時くらいに日本を出発し、7時間のフライトでしたが、バンコクに到着した時の現地時間は17時でちょっと得した気分。
空港を出たらムワッと暑く湿度も高めな感じが明確に札幌とは違い、異国感を覚えてワクワクしていました。

空港で少し荷物を整理しながらも、内心はワクワクでいっぱいです。
記事書いてるときに気づいたんですが、3人のキャリーケースの色(赤・白・青)はちょうどタイの国旗の色でした🇹🇭
赤は国家と国民、白は宗教、青は王室を象徴しているそうです。
食からローカルを体感する
この日の学びは、「食からローカルを体感する」でした。
ホテルについてからすぐ、夜ごはんを食べるためお店に移動。
タイの有名人がよく来るような、でも現地の人がふらっと行くようなローカル感ある溢れる店にいきました。

タイのビールを飲みつつ、トムヤムクンや梅スープ、タイ米、エビを炒めた料理など、ローカル感満載の料理を美味しくいただくことで、タイに来た感をしっかり感じることができました。
タイオフィスで働く田澤さんもお店に来てくれて、お話したり食べ物を選んでくれました。ありがとうございます!
「このお店は深夜までやっていて、クラブで遊んだ若者がシメとして梅スープを飲みにくるよ」というローカル情報を田澤さんに教えてもらいました。
普通に観光していたら見つけられず来れなかったような店に来れて、とっても良い経験でした。
実はバンコクに来たのは人生で2回目。
1回目は20代前半に観光で来ています。
でもそのときはタイらしいごはんは1回だけ屋台でカオマンガイを食べたくらいで、食の面からタイらしさを感じることはあまりしてませんでした。
なので今回は食の面でもよりタイのことを身近に感じれるようになったと思います。
GLOCAL8の目的のひとつを達成。
2日目:普段とは違う環境だからこそ、自分を深掘ってみる。

午前中はタイの三大寺院のひとつである「ワット・アルン」に行きました。
世界遺産に登録されている建造物です。
自分の”好き”を深掘りして考えてみる
話が少し逸れてしまいますが、私は海外の街並みや建物に心惹かれるタイプで、移動中は四方八方いろいろ眺めるようにしています。
建築物がとても好きなんです。
なので、新卒は不動産関連の会社に就職しました。
今まで漠然と好きであり、好きなことに理由なんてない!とか思ってたんですが、せっかくの機会なので「なぜ好きなのか」を頭の片隅で考えつつバンコクを闊歩してみることに。
結果、
①知恵を絞り膨大な作業を積み重ねて出来上がったスケール感
②生活や風土が反映された人間らしさ
が好きだから、建築物が好きなんだという結論に至りました。
なので、①でいうと規模感があれば感動するので、近代的で変わったかたちをしたビルも、歴史的な重みを感じる城や寺院も、かつては栄華を誇っていたが今となっては退廃的な雰囲気を醸し出す廃墟も好きです。
②だと沖縄の瓦屋根とか豪雪地帯の藁葺き屋根とか、タイの屋根の急勾配や雨対策で少し上がっているのとか、その土地ならではの気候にあった工夫を見るのもすごい好きです。

そういった意味ではバンコクは最高で、「近代的な見た目のビルや建物」があったかと思えばその下には「生活感満載の屋台・露店」があり、道路にはたくさんのバイクで入り乱れている感じが見られるなど、いろいろ混在しているのが面白い街だなと思いました。

タイの変わった建築物、つまり「変築物」を特集している雑誌を田澤さんからいただきました。
前職自体に田澤さんが企画・取材・執筆した雑誌。読み応えがありとっても楽しかったです!

午後はタイオフィスに移動。
オフィスはアソーク駅近くにあるのですが、ここはタイの新宿と形容されるほどのビジネス街であり、多くの日系企業が進出しているエリアらしいです。
街はめちゃめちゃ栄えてるし、オフィスは7階で見晴らしも良く、窓も大きく明るくてとても良い環境だな〜と思いました。日本のオフィスは日光が入らないので切実に羨ましかった。
場所にこだわらず働くということ
オフィスで何をやっていたかというと、「抱えている案件のタスクを消化し、場所にこだわらず働くを体験する」ことをしていました。
台湾のときの記事にも書いたんですが、私がウェブ業界に飛び込んだ理由のひとつに「場所にこだわらず働けるような仕事がしたい」というのがあったんですよね。
台湾出張の際も感じていましたが、今回の出張でさらに確信。
「場所にこだわらず働くことが全然できるな、今の仕事いいな」とあらためて思うことができて嬉しかったです。
いつでもどこでも変わらないパフォーマンスで働けるために
ちなみにですが、「場所にこだわらずパフォーマンス高く働くための工夫」のひとつとして、そういえば「マウスを使わない」ということを普段から無意識にやっていたなということに気づきました。
Macのトラックパット(指でカーソルを動かしたりクリックする部分)で頑張ってます。

これです。
たまに「大変そう」と言われたり、ふだんから効率的に作業できるのか?と思われたりしてそうですが、意外にすぐ慣れるし、作業スピードも遅くなることなくこなせていると思います。
「親指でカーソルを動かす→すぐキーボード入力ができる」ので、マウスを動かして手を離してタイピングするより動きが少なく地味に効率的なんですよね。
もうひとついいことがあります。
バスや飛行機、別拠点のオフィスなど自席ではない環境でも、場所を選ばずに常に同じパフォーマンスを発揮することができます。
マウスがないから、いつもと操作が違くて作業スピードが落ちるということがない。
5年前くらいは基本的にマウスを使ってましたが、このスタイルになった今となっては逆にマウスを使った方が無駄な動きを感じて自分に合わなくなってしまったように思います。人間って慣れですね。
夕方になると指の使い過ぎでちょっと痛くなるのがネックですが、もしよかったらこのスタイルを試してみてください。
ということであらためて自分のことを少し深掘ってみた2日目でした。
夜ごはんは焼肉

ちなみに2日目の夜ごはんは、「午前中に街を歩いていると焼肉屋さんを何ヶ所か見かけたことで食べたくなった」という私の希望が通り、美味しい焼肉屋さんを田澤さんに連れて行ってもらいました。
叙々苑で修行した人がタイに出店し、叙々苑と同じ味が食べれると書いてました。
同じ味かどうかまではわからなかったのですが、とってもおいしかった!
いっぱいお話もできて楽しかったです。ありがとうございます!
3日目:AIツールを活用し、各拠点の課題解決を目指す。

朝は雨。
日本ではあまり見ないボトルの形をしたハチミツレモンを飲み、元気いっぱいでオフィスへ。
AIの進化と発達を知る
この日は2チームに分かれ、AIツールを活用し、各拠点の課題や作業効率化、コミュニケーション促進につながるアプリを作ってみようというワークショップを行いました。
アイデアはチームごとに考え、かたちにするのは「Replit」というツールを使いました。
このツール、本当にすごい。

左下にプロンプト(指示文)を打ち込み送信すると、少し時間はかかりますがAIが意図を汲み取りプログラムを開始し、出来上がったら右側にプレビューが表示されます。
「左側にサイドバー、その中に別画面へ遷移するナビゲーションと言語切り替えボタン」みたいな指示がなくてもAIが考えて一旦UIを作ってくれます。
まだ指示を工夫してもうまく改善されなかったりするため、使いこなす方もツール自体も成長の余地があると思いますが、これからますます加速度的にAIによる爆速かつ人のコストをかけない構築ができるようになっていくだろうと肌で感じました。

ワークショップはいつも時間があっという間に過ぎ、時間制限もあるのでみんな真剣です。

今回はある程度かたちにするところまでできたのですが、途中で予期せぬトラブル(使用回数の上限に達し、再度使えるようにするための決済に手間取った)や、もともとの時間が短めだったこともあり、今後数週間の中でアプリの完成を目指すことになりました。
完成に向けて引き続き頑張ります。
夜ごはんは全員で素敵なタイ料理のお店へ

店の雰囲気があまり伝わりにくい写真で申し訳ないですが、とっても素敵な空間でした。
料理もすごい美味しい。
マッサマンカレーにハマりました。
このお店は予約時間の15分後までにつかないとキャンセル扱いになってしまうため、タイオフィスに勤める田澤さんのバイクの後ろに乗せてもらい、先行してお店に向かうことに。
バイクの後ろに乗るの初めてだったんですが、めちゃくちゃ楽しいですね。
今回の出張で一番楽しかったです。笑
4日目:タイの街を一望しタイ。でも叶わず。
4日目。最終日。
午前中は現在案件を進めているクライアント様と打ち合わせがあったので、オンラインにで実施しました。
その後は近くのデパートのフードコートでランチ
盛大にトレーをひっくり返し、ごはんをぶちまけてしまいました。
ごはんを作ってくれた方、食材の生産者の方、食材そのものに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
気を取り直して午後からは、溜まっている作業を少し消化しつつ、せっかくバンコクに来ているんだからぐるっと見渡したいなということで、地上314mからバンコクを一望できるマハナコンタワーへ行くことにしました。

写真中央の、ビルの途中がちょっと変なかたちになっているやつです。

引用:マハナコーン・スカイウォーク | 【公式】タイ国政府観光庁
展望台部分は足元がガラスであり、こんな感じで360度バンコクの街を見渡せます。
期待を胸に1回受付まで辿り着き、料金を確認したところ、、、100THB(バーツ)ほどお金が足りず登れませんでした。
日本円だと450円くらい。
クレジットカードも日本円も持たずに行ってしまったので何もできず。
これが唯一の心残りとなってしまいました。
次回またバンコクに来れたら登ります。
リベンジさせてください。
あとは帰るだけ
この日の夜はバンコク最後のごはんを食べ、空港に向かい、AM2:00発の飛行機に乗って札幌に戻り今回の出張は終了になりました。
まとめ:今回も感謝でいっぱいのGLOCAL8。

全体を通して、学びあり発見ありワクワク楽しさもありで充実した出張になりました。
初日から最終日までいろんなごはん屋さんをアテンドしてくれたり、たくさんの気を遣っていただいた田澤さん。
過去に私がカードキーを大量紛失した前科があるにも関わらず今回オフィスビルのカードキーを貸してくれたり、ワークショップのときは一緒のチームでたくさんのアイデアを出して積極的に参加してくれた福村さん。
たくさんお土産をくれたり、朝コーヒーをくれたり、めちゃめちゃ大量のおすすめお菓子・お土産を教えてくれたサーイさん。
今回の飛行機や宿の手配、ワークショップの準備と進行、全工程を通して常に引率してくれた待島さん。
いっぱい写真を撮ったり、常に明るく雰囲気を良くしてくれた千尋さん。
おそらく飛行機や宿などの決済関連でいろいろやってくれたのであろうえりこさん、それと今回の出張のOKを出したりなにかしてくれた皆様。
本当にありがとうございました!
発展を肌で感じた4日間
10年前、観光で来たときのバンコクよりも明らかに都会化し発展しているのを感じました。
ワークショップでは、自分の想像以上の速度でAIが発展していることを感じました。
発展を肌で感じたGLOCAL8。
とても有意義な出張になりました。
4回中2回参加してしまっているので、もうしばらく選ばれることはないのでは?という心配が駆け巡りますが、ぜひまたGLOCAL8に参加させてください。
前回も出張まとめ記事の最後に「次もお願いします」的なことを書いた実現したので、今回も期待を込めて書いておきます。