2020.12.21

台湾文化#6 豊かすぎる台湾の火鍋文化

台湾国内だけで年間市場規模1000億円超え、
あなたが味わったことのない台湾火鍋の魅力!

 

みなさま、こんにちは!プランナーの簡です。冬シーズンに入りまして、温かい鍋料理が食べたくなりますね。

最近はM●JIやK●LDI等でよく火鍋の素を見かけます。中華系の鍋文化は日本の各家庭に浸透しつつあると感じました。火鍋が大好きな台湾人にとって、おうちで色んな鍋料理を食べられるのが本当に幸せです。

ちなみに、この記事は僕から台湾独特の火鍋文化を紹介しますが、イラストは同じ台北出身のデザイナーの韓ちゃんが描き下ろしました。イラストを描きながら食べたい気持ちを我慢してて辛かったと言われました。笑 大変なことをさせてごめんね。。。汗

日本で「火鍋」と言えば、四川火鍋のような激辛鍋料理のイメージを思い浮かべますよね。実は台湾も含めて、中華圏では火鍋は鍋料理の全般を示しています。辛くない火鍋も普通にあります。

台湾に行ったことがある方は分かるかもしれませんが、台湾現地では火鍋専門店が沢山あります。レストランチェーンの40%は実は火鍋屋さんです。台湾人は本当に火鍋料理が大好きで、いつでも、どこでも、誰とでもよく火鍋を食べます。それで豊かな火鍋文化も生まれました。

台湾の「火鍋文化」と日本の鍋文化との違いは結構あります。大きなところは以下の5点にまとめました。

  1. 大人数でわいわい食べる火鍋屋さんもあるし、一人でも気軽に入れる個人鍋専門店も沢山あります。
  2. 冬の定番だけではなく、猛暑の中でもクーラーを強くして食べます。
  3. スープの種類じゃなくて、「火鍋の種類」が色々あります。
  4. 台湾人お馴染みの定番タレがあります。
  5. 驚きのバリエーション、独特な火鍋具材文化があります。

デートや食事会の場所としても、仕事帰りに晩御飯を済ます感覚でも火鍋を食べに行けます。台湾人にとって火鍋屋さんはファミレスという存在に近いかもしれません。台湾では火鍋文化が盛んなので、火鍋発祥の中国大陸でもこの独特な食文化を「台湾式火鍋」と呼びます。これからはイラストに合わせて、台湾の火鍋文化の中でも、一番独特な「具材」について紹介します。

火鍋に入れる具材は、お肉と野菜とキノコ類などの生鮮食品以外に、「かまぼこ系」や「肉団子系」など色鮮やかな加工食品が沢山あります。

魚卵捲:真ん中に魚卵を入れたかまぼこ。
起司丸:チーズ入りかまぼこ。口のやけどに注意。
貢丸:もちもち肉団子。
蛋餃:焼いた玉子で包んだ肉餃子。明るい黄色で見た目が可愛い。

蝦餃:皮にもエビミンチが入った蝦餃子。
鴨血:カモの血の塊。麻辣火鍋に欠かせない存在。

米血糕:もち米と豚の血を混ぜたケーキ。ちなみに僕の大好物。
燕餃:皮にも豚ミンチが入った肉餃子。つばめは入ってない。
花枝丸:イカ団子。
魚板:日本の紅白かまぼこと完全に同じ。

百頁豆腐:大豆で作ったかまぼこ。よくスープを吸うのでカロリー高め。
水晶餃:皮はほぼタピオカの肉餃子。

火鍋の具材はスーパーで購入できますが、台湾の伝統市場にも色んな種類の火鍋具材を仕入れている屋台があります。イラストに描いてあるように、小さい頃から市場で可愛い火鍋の具材たちが並べられているのを見て、いつも「今日、火鍋にしない?」という気持ちになります。

「具材のバリエーションは確かに多いですが、火鍋は味が濃いからよく食べると飽きない?」と疑う方はいらっしゃるかもしれないです。しかし台湾の食文化は昔から中国大陸や日本など近隣地域の影響を深く受けたので、火鍋の種類もたくさんあります。

四川発祥の「麻辣火鍋」や辛くない「白湯」火鍋以外に、日本からの「しゃぶしゃぶ(日式火鍋)」や中国東北発祥の発酵火鍋「酸菜白肉鍋」もあります。また、料理手法もかなり変わった生姜と鴨肉の鍋「薑母鴨」や炒め物を煮込む「石頭火鍋」もあります。

最近日本では発酵料理が人気らしいです。今度台湾へ行ったら普通の火鍋だけでなく、白菜の漬物をたくさん入れる「酸菜白肉鍋」もぜひ試してみてください。そしてもっと台湾通になりたいなら、台湾人にとってソウルソースの「沙茶醬」(上のイラストの左下のやつ)を火鍋のタレに入れてみてください。醤油とお酢と混ぜって、よりピリ辛、より魚介類の旨みがするタレになります。

以上、台湾の火鍋文化の面白いところを簡単にまとめてみました。自分もお腹が空いてきました。今夜は火鍋にしようか。。。

では、また今度お会いしましょう!

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