こんにちは、デザイナーの韓です。
これまでサミットでは繁体字で #札幌生活 を書かせていただきましたが、今回は珍しく日本語で旧正月のお話をしたいと思います!
今年の2月、社会人になってから初めての新年(旧正月)を迎えました。今までは学生として過ごしてきましたが、今年からは働く人として、台湾ではもう紅包(お年玉)を”貰う”のではなく、”あげる”番に昇格?したのです。
※台湾では就職を終え、働き始めると、親にお年玉を渡すという風習があります。
日本にお正月があるように、台湾では新年(春節)と言う年越しがあり、毎年決まった日付ではなく、「旧暦」によって日付が微妙にズレたりします。と言っても例年は西暦の2月中旬にあたり、札幌で例えますと、雪まつりが行われる時期です。
札幌の雪まつりが行われるこの時期は、旧正月と日付が近いというのもあって、外国人観光客が沢山旅行に来たり、海外で働く中華圏の方が帰国したりして、飛行機のチケットが取りづらいとか、または激高だったりとか、空港なども大混雑になります。ちなみに、来年の雪まつり(2019)は丁度台湾の旧正月と丸かぶりしますので、この時期に出国予定の方は特に要注意ですね。
旧正月は何するの?
旧正月は何となく聞いたことありますが、具体的に日本のお正月と何が違うの?と思う方も多いと思いますので、今回は簡単に台湾の新年をご紹介します。
台湾の旧正月は日本の正月と同じく6連休や7連休の大型連休があります。この6~7日間は「小年夜(最終営業日)」「除夕」「初一」「初二」「初三」「初四」「初五」…で構成され、各日に決まった催事と風習で過ごします。…まずは日にち別から説明して行きましょう!
「小年夜・シィアォニィェンイエ」
大晦日の前日にあたります。新年まで残り2日、この日は最終準備で忙しく過ごします。朝は市場に行き、年越しで飾る生け花や食材を買いに行ったり(ココまでは恐らく日本と一緒)、午後は美容室に行き髪を整えたり、新しい服を買いに行き、”新しいもの”で年を迎える準備をします。新年に近づくにつれ、多くの店が年末休みに入るので、町に出ると賑わいがすごいです!
「除夕・チゥーシィー」
日本の大晦日にあたります。
この日は今年の悪いものを外に出すという意味合いも込めて ”掃塵(大掃除)”をします、掃除の後は古くなった”春聯”を張り替えたり、夜は家族で食卓を囲んで所謂 ”年夜飯”を食べます、。
年夜飯のメニューは縁起のいい四字熟語と繋がるもので作ります、日本文化で例えますとおせちメニューのような感じですかな。ex.「年年有餘」の魚、「長長久久」の韭菜(ニラ)、「步步高升」の年糕(中国式のお餅)…などが食卓並びます。
「初一・チゥーイー」
初一は日本の元旦にあたります。
朝は縁起のいい言葉で年配の方にご挨拶をし、それから赤色を身に着けて、知り合いや隣人の家に行って「拜年」をします。(家にもよりますが、近年は電話やSNSで「拜年」する人が増えました)
他には子供にお年玉をあげたり、爆竹を鳴らしたり、「行天宮」や「龍山寺」などのお寺にお参りに行きます。この日はしてはいけないという禁じられたことも多く、誤って縁起の悪いことをすると、これから一年にはよくないことが起きるという迷信もありますので、気をつけましょう。
「初二・チゥーアー」
この日は嫁いだ娘が里帰りする日となっています。夫と子供を連れて実家に帰り、また親戚との食事などが続きます。
「初三・チゥーサン」
家で家族団らんで過ごす日で、連日バタバタしていた女性たちを休ませる日でもあります。この日は「拜年」をしてはいけないという迷信はありましたが、近年はそこまで守っていない人も多くなりました。それ以外は、初一と初二にしてはよくないとされてる”掃除”もこの日に解禁されます。
「初四~初五・チゥースー~チゥーウー」
この2日は神様が休みから戻ってくる日とされていて、家でお供え物を準備してお迎えするほか、初五と初六は仕事初めの日でもあります。仕事の初日に店の前や、企業ビルの一階に職員が集まり、机にお供えものを並べて、「商売繁盛」や「社員の健康」を祈ります。日本みたいにお寺には行きませんが、職員のみんなでお祈りすることは少し似ていますね。
旧正月に備えて
新年に親戚やお世話になった方の家に訪問する際、一番欠かせないのが「手土産」です。これもできれば縁起の良いもの、またはパッケージに赤や黄色などの”おめでたい色味” が入っていたらなお良しとされます。
台湾は日本旅行が好きな方も多く、すでに色んなものを熟知している人が多い。最終的に沢山悩んだ結果、周りが知っているメーカーで ”定番のお土産” よりも知っているメーカーで “新商品やまたは限定商品” を中心に選んでみました。最後におまけとしてご紹介したいと思います…!
チョイス1・おせんべい
今回一番多く買ったのはおせんべいです。塩辛いものは人気があり、頼まれもの以外にも贈り物として沢山購入。
チョイス2・六花亭の定番
続いて、写真でもお載せした六花亭さんの定番、バターサンドとストロベリーチョコをいくつか購入。バターサンドは知っている方からは特に喜ばれますので、定番でも必ず2~3箱は買って帰ります。年配の方も食べやすい以外に、パッケージは ”赤色” が入っていますので縁起が良いですね。ストロベリーチョコは30~40代の女性に特に喜ばれますので、買っておいて間違いはないです。
チョイス3・カルビーの北海道いもこまち
カルビープラスでしか買えない、彩りが綺麗なじゃがいもスナック。Trippino中文版のチームに薦められた一品です。日本では定番となっているらしいですが、台湾ではまだまだ知っている人は少ないので選びました。
チョイス4・北海道179市町村サイコロキャラメル
北海道命名150周年とコラボした限定パッケージ!開けたら北海道の179市町村名がサイコロの各面に書いてあって、とてもかわいいデザインでお気に入りです。これは2箱を買い、「拜年」の際に子供たちにあげるお土産。
以上、新年の挨拶周りでチョイスしたお土産でした、最後はやはり北海道いもこまちとバターサンドがせんべいに続いて喜ばれましたね。そして、旧正月の紹介はあくまでも私の実家の習慣、家族によって微妙に違う部分もありますのでご参考までに読んでいただけると幸いです。
※最後、年越しの品物が多く集まる夜市「迪化街」をお届けします。
では、また次回で会いましょう!
したっけね~