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こんにちは、デザイナーの韓です。
札幌のよさこい祭りも終わり、毎年楽しみにしていた北海道の夏がやってきました。今回はこの前紹介した「旧正月のお菓子」に続き、台湾の伝統的なお菓子の話を更に深掘りします。興味のある方、ぜひ今回も最後までお付き合いくださいませ!テーマは「拜拜(ばいばい)」で使う、ご先祖さまや神様にお供えするお菓子のご紹介です。

「拜拜(ばいばい)」、それは決められた期日でおこなう神様やご先祖様へのお祈りなどの、一連の行事を示しています。
台湾へ訪れた時、現地のお供えの風景を見かけたことはあるでしょうか。お店なら店舗の前に机を出し、お寺なら境内で大きな机に、お供え物が並びます(イメージつかない方はコチラ)。供え物の中で、初めて見た人は「これは何でしょう?」「変な形ですね…」と思うかもしれません、今回は一つ一つ説明していきたいと思います!

 

その壱

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紅龜粿(アンクイコエ)
丸くて、平べったい、ビビッドなピンクが色付けしてある左側のお菓子は、パッと見てどんな物だと思うでしょうか?このお菓子の名前は「紅龜粿(アンクイコエ)」。台湾のお供え行事でよく見かける餅菓子です。中には伝統的なこし餡が入っており、仕上げに「甲羅」もしくは「桃」の木型にはめて完成させます。

亀と桃はどちらも長寿の意味合いが込められているもので、一番よく目にするのは甲羅この形。和菓子系が好きな方、一回食べてみると、そのもちもちとした食感と味にハマるかもしれませんよ。
原料:糯米粉、糖、水、台湾式烏豆沙(あんこ)、食用色素赤

草仔粿(チャウアコエ)
続いて、隣の緑のものは和饅頭ぐらいの大きさで、日本のもので言うと「草餅」と近いでしょう。しかし、日本と同じ味で想像してしまうと、また少し違います。

台湾の草餅は「草仔粿(チャウアコエ)」と言います。甘いのとしょっぱいの、2種類に分かれ、個人的におすすめしたいのはしょっぱい餡なのです。名店のも勿論おいしいのですが、台湾の下町にある朝市で見つけて購入したら、もっと地元に近い味に出会うことができます。

日持ちしないので、購入したその日に食べた方が良いでしょう。3月中旬から4月中旬までの清明節にお供えするため、この時期に行ったらより見つけやすいと思います。機会があればぜひ試してみてほしい一品です!
原料:乾し大根、乾しエビ、玉ねぎ、椎茸、豚肉、食用酒、コショウ、白玉粉、よもぎ、砂糖、塩など

 

その弐

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喜餅(シイビン)
「喜餅(シイビン)」は結婚式に参加される際、必ず頂くことになる伝統的な中華菓子です。なじみのない方は、中華パイとして考えれば味に近いかと思います。幾つか違う種類もあるのですが、個人的に一番食べてきたのは”芝麻蛋黃(ごまとたまご)”のもの。表面にはごまがまんべんなくまぶしており、味はしょっぱいと甘いの中間ぐらい、サクサクしていておいしいです。近年の結婚式では、代用としてきれいでオシャレな”洋菓子詰め合わせ”も一般的になってきましたが、どうしても食べてみたい方は、調べてお店で直接購入しましょう。
原料:たまご、白ごま、冬瓜糖、小麦粉、バター、肉鬆など

麵龜(メングエイ)
様々な行事で目にすることが出来る、中華式あんパン「麵龜(メングエイ)」。同じく長寿の意味合いのあるお菓子で、通年見かけることが出来る拜拜の定番。もう一種類は中身は完全に一緒ですが、モモの形をした「壽桃(スオウタアウ)」。還暦祝いなどで使われます。普通に市場で買い、”電鍋(台湾電気鍋)”で蒸したあとに食べます。
原料:小麦粉、砂糖、塩、レモン汁、バター、食用色素赤、台湾式烏豆沙(あんこ)

糕仔潤(ガウズロン)
「糕仔潤(ガウズロン)」は、昔の農家さんが畑に持って行く用のお菓子です。味は日本で例えるものが思いつかないのですけど、ほのかに甘くて素朴な味です。こちらのお菓子は、作るのにとても手間がかかると言われています。まず原料の米を炒め、研磨したあとまた砂糖を加えて混ぜ、捏ねて、雑な部分を取り出してから型に入れて蒸していき、完成します。
原料:蓬萊米粉、小麦粉、砂糖、水あめなど

 

その参

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桂花糕(グエイホアガウ)
「桂花糕(グエイホアガウ)」もお供えの定番菓子。作り方は糕仔潤と似ていて、同じく昔の畑作業のお供。一つも割と大きいなので、小腹を満たすのに最適でしたでしょう。お店によって、桂花糕の花デザインも異なるので、色んなメーカーさんをチェックしていくとおもしろいですよ!
原料:もち米、穀粉、白砂糖、塩、熟油、桂花醬など

八寶飯(バーバウファン)
8つの宝と書いて「八寶飯(バーバウファン)」。もち米、ハトムギ、乾しゆり根、イチョウの実、はすの実、ナツメ、あんこ、ドライ龍眼など8種類の材料を使った伝統的な甘いデザート。めでたい日にテーブルで並ぶ料理です。

作り方はさほど複雑ではないのですが、材料の準備などに手間がかかります。
家庭的な作り方は、先ず大きなお皿を用意し、その上にドライ龍眼、甘納豆、はすの実、甘い金柑をきれいに円を描いて並べます。その上にもち米とあんこなどをのせ、最後はまたもち米であんこに蓋をしめ、ほかの材料を並べ、台湾の「電鍋」に入れて、1-2時間蒸していきましたら完成です。手間がかかった分、上手に出来上がったものはとても美味しいですよ。

食べてみたい!けど自分で作るのが難しい人は、台湾小籠包で有名な「鼎泰豐」でも食べられますので、ぜひ台湾に訪れた時に試してみてくださいね。
原料:もち米、ハトムギ、乾しゆり根、イチョウの実、はすの実、ナツメ、あんこ、ドライ龍眼など

 

 

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以上、7つの台湾伝統的なお菓子を紹介しました。台湾で生活していた頃は当たり前のようにあったもので、あんまり気に留めていませんでしたが、改めて見てみますと、どれも個性的で思い出の味です。今では台湾に帰るたびに、思わず探してみたり…!

みなさんはどれが気になり、食べてみたいと思いましたか?台湾の伝統的なお菓子で、少しでも地元の文化に興味を持っていただけたらうれしいです。それでは、また次回でお会いましょう~!